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2007年7月26日(木)

【今週の1本】公道を駆け抜けろ(呪われてそうな車で)!『湾岸ミッドナイト』

 免許の更新を1年近く放っておいたら仮免扱いにされた村田(仮)です。こんにちは。なんでも半年以内にもう1回試験に合格しないと、もう1回自動車学校に行かなくてはいけないとか。1回とったんだからいいじゃん。だいたい標識なんて半分も覚えていねぇよ! ここはひとつレースゲームでもやってウサを晴らそうかと思った次第です。さて、会社でプレイするとなれば大きなテレビが使えることだし、ここはやっぱりPS3用ソフトの一択ですよね! というわけで、今回の「ファーストインプレッション」は、PS3用ソフト『湾岸ミッドナイト』でお送りしていきます。

■漢(おとこ)ならアクセルはベタ踏み

 メニュー画面では、「サバイバルモード」や「フリーランモード」などいろいろ用意されていますが、とりあえず「ストーリーモード」をプレイ。「シナリオを選べ」と言われたので、なんとなく初心者向けな気がする「アキオ編」を選んでみました。すると軽いモノローグが入ったあと、いきなりバトルシーンです。自分を追い抜いていった「ブラックバード」を追いかけろとかそんな感じ。……えっとアクセルって○ボタンだっけ? 適当にボタンを押しているうちにあっさりミッション失敗。あわてて説明書を読み直してリトライです。とりあえずアクセルは×ボタンというのだけは分かりました。ブレーキなんてネガティブなものは知らなくても大丈夫でしょう。敵車「ブラックバード」の姿を見失うこと数回。……なんか加速の仕方がまちまちなんですけどコレ。すると、後ろで見ていたYK3さんが一言

「アナログ入力に対応してるんじゃない?」

 ボタンを押した強さで加速度が変わるとか何とか。…………ああ、うん。ちょうどオレもそうじゃないかと思ってたところなんですよ。なんていうのかな? 今から本気を出そうと思ってたとかそんな感じです。使いこなすとカッコよさそうですよね。村田(仮)は小細工とかが嫌いなので、ベタ押ししかしませんが!
 さらに時速300kmで他の車に激突すること数回。ようやくミッションをクリアできました。ちなみに敵「ブラックバード」は追い抜かなくてもいいみたいです。ゴールした時点での差が一定以下ならクリアになりました。

■あんな身の毛もよだつような体験をすることになるなんて……

 さて、チュートリアルをかねていたであろう最初のミッションをクリアすると、ストーリーパートが開始。主人公“アキオ”がとある解体所に行くと、スクラップにされる直前の「初代フェアレディZ」が見つかります。一目でその「Z」に魅入られる“アキオ”。解体所のオーナーが言うには、「前のオーナーの名前が“アキオ”と同姓同名」とのこと。しかもオーナーは事故死。さらに、その車を持ってきた人が言うには「絶対にスクラップにしてほしい」とか。……どう考えても呪われています。そんないわくの塊のような車をあっさりと購入する“アキオ”。本作がAVGじゃなくて本当によかったと思います。AVGなら命がいくつあっても足りないところでしたよ。RCGなので、結局命が足りないことに変わりはありませんがね。

■あの時負けたのは、バナナの皮が落ちていなかったせいだ!

 「Z」の試運転もかねて、公道バトルのスタートです。最初こそ一般車両をかわしきれなくて「覚えゲー(パターンを覚えてクリアしていくゲーム)か?」などと思いましたが、慣れてくれば普通に避けられるようになります。そうなってくればこっちのもの。幅寄せ(並走する車に車体を寄せてプレッシャーとかをかけること)なんてかわいいもので、追い抜きの際に2、3回ぶつけてやります。カメの甲羅とかが落ちていたら、間違いなくぶつけてますね。本作はストイックにスピードを求めるゲームなので、そういう要素はありませんが。というか、「ぶつける」とかそういう行為自体、ゲームを間違えている気もします。

■「どーろこーつーほー」って何ですか?

 そうこうしているうちに、なんだか宿命のライバルっぽい「ブラックバード」との再戦ですよ。「もう、あのとき(1時間弱くらい前)のオレじゃねぇ!」とばかりに、こまめな車線変更で進路妨害。それでも必死に追い越そうとするので、並走しているときはガシガシぶつけてやります。「レースなんてのはよ、勝ちゃあいいんだ、勝ちゃあ!」などと、三下の悪役っぽいことを言いながらラフプレイ三昧。敵車の前方からトラックが迫ってきますが、もちろん車線なんて変更させるわけがありません。「死にたくなけりゃスピードを落とし」……あっ、トラックに巻き込まれた。相対速度で時速100km以上はあったと思うので、どう考えても大惨事です。レースとは無関係にその場から離れたくなりました。
 そんなわけで悠々とミッションクリア。というか、バックミラーにも写っていない「ブラックバード」の運命やいかに!? クリア後のムービーシーンでは、普通に熱い接戦を繰り広げていたので無事だったんでしょう。……“アキオ”の妄想でないのであれば。

■まとめ……ていいのかな?

 あまりそういうプレイしていないのにアレですが、本作は一般車両をかわしつつ、ライバル車より先にゴールにたどり着くといった、基本はシンプルなレースゲームです。今回プレイした範囲にはありませんでしたが、徐々に「一定以上差をつけて勝つ」といった追加条件なども付加されるそうで、ストイックにスピードを求めたい人にはオススメです。もう少し詳しいゲーム内容が知りたい人は、『湾岸ミッドナイト』ゲーム紹介ページとか公式サイトを見るといいかもしれません。説明書は読まない、ブレーキは踏まない、ついでにドリフトは練習してもできない村田(仮)でも楽しめたので、初心者でもどうにかなるのではないでしょうか。……後半で必要になるかもしれませんが、きっとどうにかなるでしょう。(村田(仮))
『湾岸ミッドナイト』

『湾岸ミッドナイト』

『湾岸ミッドナイト』
レースバトルの前後にはストーリーパートが展開。というか、こんないわくありげな車をさらっと売らないでほしいと思います。
『湾岸ミッドナイト』
宿命のライバル(?)との初対面。このときにはまったく相手になりませんでしたが……
『湾岸ミッドナイト』
「あのときのオレとは違うんだ」と言わんばかりな“アキオ”。全力でぶつけにいっています。
『湾岸ミッドナイト』
すでに何をやっているのかわからないこの状況。繰り返しになりますが、こういうことをして楽しむゲームじゃありません。……新たな遊び方の提案とか?
『湾岸ミッドナイト』
なんだかノリノリな“アキオ”ですが、「ブラックバード」がトラックに追突したあとの話です。
『湾岸ミッドナイト』

『湾岸ミッドナイト』
リプレイ機能を使うことで、レース中とは違った視点でバトルを見直すことも可能です。
『湾岸ミッドナイト』
バトル終了後には評価が。条件がそろえば、車の性能が上がったり、特殊な効果が得られる「カード」が手に入ることもあります。
『湾岸ミッドナイト』

『湾岸ミッドナイト』
「ブラックバード」に勝ったと思った瞬間、事故にあう“アキオ”。はたして彼の運命は!? というか事故ったのは相手じゃなかったかしら?

(C)2007 GENKI
原作/楠みちはる「湾岸ミッドナイト」(講談社『ヤングマガジン』連載)
(C)楠みちはる/講談社

データ

▼『湾岸ミッドナイト』
■メーカー:元気
■対応機種:PS3
■ジャンル:RCG
■発売日:2007年7月26日
■価格:7,329円(税込)

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※TSUTAYA onlineの販売価格:7,329円(税込)

■関連サイト
『湾岸ミッドナイト』公式サイト
元気