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2007年7月26日(木)

次代の「アニソンアーティスト」を探せ!「第1回全日本アニソングランプリ」開催!

 アニマックスは、8月1日に東京・お台場の「ZEPP東京」にて、「アニマックス第1回全日本アニソングランプリ」の決勝大会を開催する。

 「アニソン界に革命をおこす総合パフォーマンスを求む!」と銘打たれたこの大会は、次世代のアーティストを発掘する、ということがテーマ。決勝大会の優勝者は来年完成予定の新作アニメでのプロデビューが約束されているので、プロを目指す参加者にとっては、デビューへの登竜門という側面も持っている。

 決勝大会に先立ち、東京・秋葉原のAKIBA SQUAREで開催された東京大会には、事前に行われた1次予選を突破した30組のアーティストが参加した。東京大会では審査委員長に「アニソン界の帝王」こと水木一郎氏、副審査委員に「機動戦艦ナデシコ」などで知られる松澤由美さんを迎え、司会はお笑い芸人のはなわ氏が務めるという豪華な顔ぶれ。

 1次予選を突破したノド自慢たちも、会場を埋め尽くしたファンの前で歌うのはさすがに緊張するようで、歌い終わったあとに「普段はもうちょっと高音も出るんですけど……」と悔しげな表情を見せる参加者が目立つ。その一方、すでにインディーズ活動を展開している人や、声優のタマゴとして演技や歌の勉強をしている人もいるなど、プロといっても過言ではない参加者もおり、全体的なレベルはかなり高かったように思う。さらに、ダークな衣装とパフォーマンスで独自の世界観を演出した参加者や、「妹系」の声とキャラクターで会場を虜にする参加者など、アクの強い参加者が続々と登場し、はなわ氏も「変なヤツっているんだなあ……」と感心しきり。

 なかには、「普段は民謡を習っているが、師匠には内緒で参加した! オレの魂の叫びを聞いてくれ! 歌は“DANZEN! ふたりはプリキュア Max Heart”!」と、コブシの聞いた「プリキュア」を披露してくれた着流しの男性や、ほかのメンバーはユニフォームをそろえて「キャッツアイ」を歌っているにも関わらず、なぜか1人だけスーツ姿のままの男性が自由なダンスを披露した「某地方銀行」チームなど、次世代を担うアーティストというには疑問符がつく参加者も……?

 さらに水木氏のコメントも絶好調。トップバッターの女性が歌い終わって、はなわ氏から感想を求められると、「キミは茨城出身? 秋田美人っていうのは、茨城から来てるという説があるんだよ。水戸の藩主だった佐竹氏が秋田に国替えを命じられた際に……」、「すいません、歌について話してください(はなわ氏)」と、開幕から自由奔放なコメントをブッ放した水木氏。参加者をリラックスさせようという意図があったのかもしれないが、このあとも随所でおもしろコメントを炸裂させ、会場を大いに盛り上げていた。

 また、全参加者のパフォーマンスが終了して審査が行われている間には、はなわ氏がプロデュースを担当している、オタク趣味を持つアイドルで構成されたユニット、「中野腐女子シスターズ(浦えりかさん、京本有香さん、スザンヌさん、虎南有加さん。喜屋武ちあきさんと乾曜子さんは欠席)」がステージに登場し、「ハッピー☆マテリアル」(TVアニメ「魔法先生ネギま!」より)を披露してくれた。なお、スザンヌさんはステージから降りる際に退場口を間違え、あわててメンバーに引き戻されるというナイスなボケを見せてくれたのだが、観客の大半が気付いていなかったようなのでここで補足させていただく。

 そしていよいよ結果発表。水木氏によると、東京大会は本当に参加者のレベルが高く、審査は難航に難航を極めたという。その激戦を制して優勝を飾ったのは、「スマイル go go!」(TVアニメ「Yes!プリキュア5」より)を披露した3人娘「Fancy Cat」。準優勝は「LIFE」(TVアニメ「BLEACH」より)を歌った三橋伴美さん、ワイルドカード枠は「キラキラしちゃって My True Love!」(TVアニメ「Yes!プリキュア5」より)を歌った相原夕海さんが獲得した。水木氏によれば、「来年始まるアニメソングを担当してもらうので、即戦力となる人を推すか、まだ伸びしろのある人を推すのか」ということが審査の最大の焦点になったとか。優勝した「Fancy Cat」は、ダンス、歌唱などを含めたパフォーマンスの総合力が評価されたようだ。

 なお、前述したように各地方大会の成績上位者は、8月1日に行われる決勝大会でグランプリを競うことになる。決勝大会の一般観覧応募は残念ながら終了しているが、8月25日18:00~8月26日18:00にかけて放送されるアニマックスの特別番組「歌って歌って24時間! みんなのアニソンベスト500」にて、その様子が放映されることが決定している。新たなアニソンスターが誕生する瞬間を見逃すな!



優勝を飾った「Fancy Cat」。水木氏はハモリのバランスがよかったことを高く評価していたようだ。

準優勝は、「小さな頃から歌が大好きだった」と語る三橋伴美さん。

ワイルドカード枠は、若干10歳ながらも、定期的にイベント出演をこなしているという相原夕海さんが射止めた。



個性の強い参加者が揃うなか、一際異彩を放っていたのが、「キャッツ・アイ」の“内海俊夫”のコスプレで参加したというこの男性。はなわ氏に強烈なインパクトを与えたようで、彼らが退場したあとも、ことあるごとに「“俊夫”の仕業だな!」と名前を出してイジっていた。



月に1回開催されているライブイベントで、数々のアニソンを披露しているだけに、堂々のパフォーマンスを見せてくれた「中野腐女子シスターズ」。参加者全員で合唱した「マジンガーZ」にも、楽々ついていくヲタっぷりを発揮した。


■関連サイト
「アニマックス第1回全日本アニソングランプリ」特設サイト
「歌って歌って24時間! みんなのアニソンベスト500」特設サイト
アニマックス