AMGでイラストレーター・okama氏が登壇!「デジ絵の文法」タイアップセミナー開催
本日7月30日、アミューズメントメディア総合学院・東京校本館で、人気イラストレーター・okama氏を招いた「デジ絵の文法」DVDタイアップセミナーが開催された。
okama氏は、TVアニメ「月面兎兵器ミーナ」のキャラクターデザインや、OVA「トップをねらえ2!」のフューチャービジュアルを担当するイラストレーター。現在は、月刊「ウルトラジャンプ」(集英社刊)で近未来を舞台にしたコミック「CLOTH ROAD」を連載している。
今回行われたセミナーのテーマは、CSフジテレビ739にて放送中の人気番組「デジ絵の文法」で話題を呼んだ「デジ絵(デジタルイラスト)」について。司会進行役は、アニメーションや実写映像の脚本や監督を手がける糸曽賢志氏が行い、同校の学生や未来のクリエイターをめざす受講生を前に「デジ絵の手法」について語った。
セミナーは、「自分もアニメをつくっているので、どういうツールを使っているのか興味があります」と語る糸曽氏と、okama氏のトークからスタート。糸曽氏に紹介されて登場したokama氏は、「絵師・okamaというのは、響きが微妙ですね(笑)」と言い、会場を笑わせた後「「デジ絵の文法」は、できあがった映像をまだ見てなかったので楽しみです。もともとデジタルでイラストを描きたかったのですが、お金がなくて(苦笑)。マンガの単行本が出てパソコンをなんとか買えたんで、それからデジタルになりました」と昔を振り返った。
また、糸曽氏から「okama」というペンネームの由来について訪ねられると、okama氏は「格闘ゲームで、女性キャラクターばかり使っていたので、友だちにオカマみたいと指摘されたことからつけました……が今となってはちょっとどうかなって思います。知り合いも街中だと名前を呼ぶのをためらうので」と恥ずかしそうに話していた。
その後、「デジ絵の文法」のDVDを見ながら、コメントや解説をしていく両氏。「色が決まっていないと最後まで迷うんですが、この時は“ミーナ”というテーマがあったのでラクでした」と言うokama氏に対して、糸曽氏は「それにしても作業速度が速いですよ。映像で使っていた「HSBスライダー」は普段あまり使わない機能ですよね」と感心していた。また、色の塗り方やパーツ分けといった専門的な作業の話にも関わらず、受講生の多くは食い入るように映像を見ながら、熱心にメモを取っていた。
そして受講者お待ちかねの、okama氏が実際にイラストを描くコーナーがスタート。自分の使っているPCではないため、苦労する場面も見られたokama氏だったが、映像で解説していた「カスタムブラシ」というツールの具体的な使い方を披露し、キャラクターのイラスト1点を仕上げた。
続いて、okama氏への質問コーナーに。氏は、漫画家・大友克洋氏をリスペクトしていることや、某狩りゲームにのめりこみすぎて原稿が遅れ、封印したことなどを赤裸々に告白していた。ちなみに使用武器は「弓」と「大剣」とのこと。
最後にokama氏から、「他人と比較しないで、自分の絵をうまくしていくことを考えていけば、よくなると思います。がんばって立派なクリエイターになってください」というメッセージが参加者に送られ、セミナーは終了となった。
司会進行を務めた糸曽賢志氏と、ゲストとして登場したokama氏。今日は大雨だったこともあって「パソコンのデータが雷で飛ぶのが怖い」と話していた。
実際に参加者の前でイラストを描くokama氏。「カスタムブラシ」というペイントツールを使って描いた“カスタムブラシ少女”の横にパートナーとなるキャラクターを生み出した。また会場からのリクエストで“ミーナ”イラストも描いていた。
会場には、Wacom製のペンタブレットを展示するコーナーも。新製品ということで、実際に体験し使用感など試す参加者の姿を確認できた。
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データ
■「「デジ絵の文法」DVDタイアップセミナー」概要
【開催場所】アミューズメントメディア総合学院東京校本館8Fイベントホール
【開催日】2007年7月30日
■関連サイト
・okama公式サイト
・糸曽賢志公式サイト
・アミューズメントメディア総合学院