ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホー)は本日7月4日、秋葉原UDXにて事業説明会を行った。
本日開催された事業説明会では、冒頭でガンホー代表取締役社長の森下一喜氏が登場。まずはじめに森下氏は、「ガンホーはこれからドンドン、マルチデバイス戦略を行っていきます。オンライン事業部からはじまり、モバイル事業部、ポータル事業部、マーチャンダイジング部、そしてコンシューマ事業部というコンテンツ資産を活用し、総合力で事業を推進していく予定です」と、今後の意気込みを語った。
「オンライン事業」の話になると、「現在『ラグナロクオンライン』は、登録ID数250万を越える日本最大級のオンラインゲームにまで発展しました。ここまで来れた理由としては、「オンラインゲーム」というものが認知されていなかったときからサービスを展開していたことと、イベントなどのコミュニティサービスを積極的に行ってきたことだと考えています。また『エミル・クロニクル・オンライン』は当社のファーストオリジナルタイトルということで、キャラクターグッズなどの展開も行っておりますし、また中国やタイといった海外での運営も今度拡大していく予定です」と現在行われているタイトルについて説明した。
さらにこれからサービス開始予定となる『北斗の拳ONLINE』については、「カードバトル形式であったものをリアルタイムアクションバトルとしたことや、グラフィックの向上からサービスが遅れてしまいました。現在、海外の展開も見据えながら、2007年内にサービスの方をリリースする予定で現在進めております」と話した。
『グランディアオンライン』の話では、「今年リリースする予定ということで、オンタイムで開発しております。かなり自信の持てる作品です。コンシュマならではのよさを取り込み、今までオンラインゲームをしてきたユーザーも楽しめるような革新的なものになっています。また『グランディア』シリーズに関してはコンシュマでの展開も予定しています」と自信を覗かせた。
そして話題は待望の『ラグナロクオンライン2』に。デモ映像が流れたあとに森下氏は、「ついにグラフィックが3Dになりました。開始時期についてですが、8月16日よりクローズドベータテストを開始します。7月12日より登録可能で、募集人数については後日お知らせする予定です。『ラグナロクオンライン』は、オンラインゲームにおいて非常に高い認知度になっています。今まで楽しんでこられたユーザーの方、また今まで遊ぶ機会のなかった方に、期待していただけるタイトルで、グラフィックも美麗になり、シナリオも大変膨大な料になっています。またゲーム全体に流れる音楽は菅野よう子さんが、公式イラストレーターには前作同様にイ・ミョンジン氏が担当されています。若干、必要スペックが上がっていますが、Vistaに対応していたり、ネットカフェさんと協力するなどして、さらにアピールしていきたいと思います」とコメントした。
続いて、コンシューマ事業の展開について説明。「我々は、オンラインゲームのグローバル展開を強化していくと同時に、オンラインゲームから派生するコンシューマゲーム機への展開、ゲームアーツ受託開発を行っていきます。発売予定タイトルは、『さかなと遊ぼう!アクアゾーンDS~海水魚~(以下、アクアゾーンDS)』、『假屋崎省吾監修フラワーアレンジメントDS(仮称)(以下、フラワーアレンジメントDS)』、そして『ラグナロクオンラインDS(仮称)』というDS用ソフト3本です」と森下氏が話すと、ガンホー・モード代表取締役社長の浜垣博志氏が壇上に姿を見せ、『アクアゾーンDS』、『フラワーアレンジメントDS』についての説明を行った。浜垣氏は、「DSやPSPでさまざまなタイトルを現在計画中です。これからは、生活に豊かさとうるおいを感じていただけるような幅広いタイトルを展開していき、みなさまに楽しんでもらいたいと思います。コンシューマのみならず、携帯電話などでも展開していく予定なので、今後もぜひ応援をよろしくお願いします」と語った。
『アクアゾーンDS』は、現在まで100タイトルがリリースされている『アクアゾーン』シリーズのDS用タイトル。「癒し」と「遊び」をコンセプトに、新しい世界をDSで楽しめるまた、育成や観賞だけでなく、実際に魚を使いゲーム的に遊ぶような新しいモード「冒険チャレンジ」を収録している。シミュレーションとしてでなく、ゲームとしても楽しめるという期待の作品だ。
一方の『假屋崎省吾監修フラワーアレンジメントDS(仮称)』は、「花は心のビタミン」を提唱する假屋崎省吾氏監修のDS用タイトル。花の魅力や、フラワーアレンジメントを学習しながら楽しめるエデュケーション的なソフトになっているという。ここでスペシャルゲストとして、監修を行っている假屋崎省吾氏が登場。お花教室を終えてから飛んでという假屋崎氏は、「花に注目していただけたという、画期的なソフトだと思います。花のパワーを1人でも多くの人に感じていただきたいと思い、役に立てたらと考えています。花にふれることで、ストレス解消になるし、クリエイティブなことをすることで人生を楽しんでもらいたい。そして、花の力を感じてもらいたいと思います」と花についての情熱を熱弁し、森下氏と握手を交わした。
また『ラグナロクオンラインDS(仮称)』に関して、森下氏は、「アクションRPGとして開発していますが、今まで『ラグナロクオンライン』を体験してきた人が、違和感のないようになっています。またオンラインゲーム特有の通信部分を、Wi-Fiや赤外線通信を使い、ユーザー同士のコミュニティーツールとして活用できればと考えています。例えばイベントなどで、参加者がDS版を使ってなにかするとかですね。クオリティに関してもかなり力をいれた作品になっているので、期待してください。またコンシューマ事業は、かなり力を入れていくのでぜひ楽しみにしてください」と熱くコメントした。
最後に森下氏は、「ゲームを通じて、“感動”や“楽しい経験”をユーザーに提供していくことをモットーにしてきました。今後も、感動できるコンテンツをつくり、立派なゲームグループを目指していきます。今後もガンホーにご期待していただければと思います」と話し、事業説明会は終了となった。
事業説明会で、さまざまな説明を行ったガンホー代表取締役社長の森下一喜氏。『ラグナロクオンラインDS(仮称)』に関しては、「PCとの連動などについてはまだ未定。今は完成度を上げることに全力を尽くしている」と話した。
キャラクターの画像や、NPC、スクリーンショットが公開された『ラグナロクオンラインII』。クローズドベータテスト参加要項については、後日明らかにされるとのことなので、気になる人は公式サイトなどをチェックしておこう。
ガンホー・モード代表取締役社長の浜垣博志氏と、『アクアゾーンDS』を開発しているイーフロンティア代表取締役の安藤健一氏。安藤氏は、「15年以上デスクトップ上で、『アクアノート』を通じて魚を飼っています。最近は北米で『アクアノート』が好評なので、ガンホーさんの世界戦略展開に貢献したい」とコメント。
「森下さんをはじめ、バイタリティのある人たちがソフトを開発しているので、ぜひ遊んでもらい、花の魅力を感じてほしい」と話した假屋崎氏。最後には、森下氏とがっちり握手を交わしていた。
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データ
▼『ラグナロクオンラインII』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:PC
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:未定
■プレイ料金:未定
▼『さかなと遊ぼう!アクアゾーンDS~海水魚~』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:DS
■ジャンル:SLG
■発売日:2007年12月発売予定
■価格:未定
▼『假屋崎省吾監修フラワーアレンジメントDS(仮称)』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2008年発売予定
■価格:未定
▼『ラグナロクオンラインDS(仮称)』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:DS
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2008年発売予定
■価格:未定
■関連サイト
・『ラグナロクオンライン2』公式サイト
・「ガンホーゲームズ」公式サイト
・ガンホー・モード
・ガンホー・オンライン・エンターテイメント