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2007年8月27日(月)

さまざまなアニメが「文京シビックホール」に集結!「TBSアニメフェスタ2007」

 8月11、12日に、東京にある「文京シビックホール」にて、「TBS アニメフェスタ」が行われた。

 このイベントでは、TBSやBS-iにて放送中のアニメ番組や2007年秋以降放送開始の新番組などが集結し、各作品の最新情報や最新映像、キャストによるトークショーや、オープニング・エンディング曲のミニライブなどが行われた。
 以下に、イベントの見所やステージ内容を掲載していく。

●「怪物王女」
「怪物王女」は、光永康則氏による漫画が原作のTVアニメで、怪物を統べる王族“姫”の戦いを描いた作品。出演する声優陣の挨拶のあとには、美郷あきさんがオープニングテーマ「BLOOD QUEEN」を熱唱したライブステージに続いて「第19話 海洋王女」が先行上映され、ファンは画面に見入っていた。

●「ベクシル」
「ベクシル」は、「ピンポン」の監督や「アップルシード」をプロデュースした曽利文彦氏によるフルCG映画。2067年に鎖国した日本を舞台に、CGで描かれたリアルな映像が話題となっている。曽利監督は「雪や砂など、CGがいままで苦手としていたものを、キラキラさせることなく表現しているのが見所です」と自信たっぷりに話した。また、「アクションシーンは力を入れて作りました。アニメが好きな人も、CGの映画をぜひ見てください」とアピールしていた。

●「神曲奏界ポリフォニカ」
「神曲奏界ポリフォニカ」は人間と精霊が共存する大陸「ポリフォニカ」を描いたTVアニメ。このコーナーでは、“コーティカルテ・アパ・ラグランジェス”役の戸松遥さんと“ユギリ・プリネシカ”役の佐藤利奈さんによるトークショーが行われたほか、生アフレコや「サイン入りカラーボール」のプレゼントなどで終始大盛り上がりのコーナーとなった。ステージ後にはエンディングテーマを歌うユニット、kukuiが登場してエンディングテーマ「コンコルディア」を披露。その後、eufoniusがオープニングテーマ「Apocrypha」を熱く歌い上げ、「神曲奏界ポリフォニカ」のコーナーは幕を閉じた。

●「おおきく振りかぶって」
現在放送中の高校野球を描いたTVアニメ「おおきく振りかぶって」からは、“三橋廉”役の代永翼氏、“阿部隆也”役・中村悠一氏、“百枝まりあ”役・早水リサさんが登壇し、公開アフレコを行った。ここでは、それぞれが普段演じているキャラクターの声を当てるのではなく、投手“三橋”を中村氏が、捕手“阿部”を代永氏が演じるというバッテリー交換が行われる場面も。しかし、さすがはプロの声優さん、見事に逆転劇を演じきり、会場からは拍手と歓声が起こっていた。早水さんは「ちょうど高校野球も行われていて、アニメと比較していただけると作品の作画の細かさが分かるので、両方を楽しんで見てください」と話していた。

●「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」
「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」は、2007年10月よりTBS・BS-iほかで放映予定のTVアニメ。ストーリーは2001年に放送された「逮捕しちゃうぞ SECOND SEASON」の直接の続編となっており、墨東署のメンバーに久しぶりに再会できるということだ。ステージでは“辻本夏実”役の玉川紗己子さんと“小早川美幸”役の平松晶子さんがコメント。「アフレコ前におさらいしようと見直したら朝になってしまい、次の日大変でした(笑)。とても大切な作品なので、みなさんも楽しんでもらいたいです(玉川さん)」、「“美幸”は架空の人物ではなく、もう1人の自分と言えるくらいの存在です。現場の雰囲気もよく、チームワークのよさが伝わるといいと思います(平松さん)」とのことだ。

●「ああっ女神さまっ 闘う翼」
会場で電撃的に発表されたのが、TVスペシャルとして放送される「ああっ女神さまっ 闘う翼」について。この作品は、原作「ああっ女神さまっ」の連載20周年企画として放送されるもので、今までのTVシリーズでは描けなかったエピソードを放送するという。“ベルダンディー”役としておなじみの声優・井上喜久子さんは「この作品も20年、私も声優として20年になります……といってもまだ17才なんですけどね(オイオイ)」というコメントで会場を笑いで包んだ。また監督の合田浩章氏はビデオレターで「作業は遅れぎみですが、鋭意製作中です。ファンの人は楽しみにしてください」とコメント。放送日程などの詳細は、今後明らかにされるので続報に期待しよう。

●「ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス」
魔人退治を行う「退治屋」“名橋ルチア”、と魔人を「視る」力を持つ“鷹花スミレ”の物語を描いたTVアニメ「ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス」では、“名橋ルチア”役の高垣彩陽さんと“鷹花スミレ”役の茅原実里さんが、「ルチアとスミレのヴィーナスヴァンガード通信」という公開ラジオのようなコーナーを展開。新しいタイプのゴスロリショップをテーマにしたハガキを紹介したり、リクエストに応えたりしていた。そのなかで高垣さんは「“ルチア”は私が初めていただいたメインの役です。このような大きなステージでイベントをやらせてもらえて、とてもよかったです」と涙ぐみながらコメントする場面も。茅原さんは高垣さんをなだめながら、「スタッフにも恵まれ、とてもよい雰囲気でした」と続けた。ステージが暗転すると、妖精帝國によるエンディングテーマ「至純の残酷」、Rirykaによるオープニングテーマ「Bravin’ Bad Brew」の演奏が行われ、会場はライブハウスのように沸きあがった。

●「ひだまりスケッチ」
「ひだまりスケッチ」は、「まんがタイムきららCarat」(芳文社刊)で連載中の4コマ漫画で、2007年1月~3月にはTVアニメも放送されていた人気作。そのTVアニメに出演していた声優の阿澄佳奈さん、水橋かおりさん、後藤邑子さん、新谷良子さん、そして原作者の蒼樹うめさんが舞台に姿を見せた。この日は阿澄さんの誕生日ということで、会場全員から祝福の「バースディソング」の合唱が行われたあと、「4コマにセリフを考え、声をあててみるコーナー」がスタート。蒼樹さんによる厳選なる審査の末、優秀作品には阿澄さんの作品「ものまねしま~す」が選ばれた。続いて、9月に発売されるキャラクターミニアルバムと、特別編DVDの情報が公開されたあとには、オープニングテーマ「スケッチスイッチ」の演奏が。アップテンポでノリがいい曲に、会場が揺れていると錯覚するほどの盛り上がりを見せ「ひだまりスケッチ」のコーナーは終了となった。

●「Lia☆スペシャルミニライブ」
Liaさんは、癒しの歌声をもつという人気女性アーティスト。「Ana→Last regrets→Farewell song→青空」という人気バラードメドレーを披露し、観客を魅了した。Liaさんは「最初にゲームの主題歌の話をいただいたときは、このような舞台で歌えるなんて、思いもしませんでした。とてもいい出会いをしたと思います」と自身の思い出を語った。また「最初は『AIR』という存在を知らなかったんですが、DVDで見まして。ホントに泣けますよね。自分の曲が使われているものを見るのが初めてで、自分で感動してしまいした(笑)」とややテレながら続け、最後にLiaさんの代表曲「鳥の詩」をしっとりと歌いあげた。

●「CLANNAD」
2007年10月4日からTBSなどで放送がスタート予定のTVアニメ「CLANNAD」には、“古河渚”役の中原麻衣さん、“藤林杏”役の広橋涼さん、“藤林椋”役の神田朱未さん、“伊吹風子”役の野中藍さん、“一ノ瀬ことみ”役の能登麻美子さん、“古河早苗”役の井上喜久子さんが登場し、自分が演じるキャラクターについてコメント。“古河渚”を演じる中原さんは「最初はプレッシャーもありましたが、今は出られてよかったと思っています」と話した。一方、彼女の母親“古河早苗”役の井上さんは、「ボケるのが大変でした。こう見えてすごくしっかりしているので(笑)」と早速ボケを見せるシーンも。また、「どんな高校生でしたか?」と聞かれたキャスト陣は、「TシャツとGパンで学校に通っていました。あと白衣がカッコよかったので、それを着てました(広橋さん)」、「演劇を3年やっていました。今に活きているといいですね(神田さん)」と答えていた。最後に野中さんは「Happyだけでなく、切ないシーンもあるので、ハンカチを用意してみてください」と話し、能登さんからは「私も楽しみにしているので、みなさんも楽しみにしてください」とコメントした。

会場には、今回紹介されたアニメのグッズや、会場限定アイテムを販売する物販コーナーも設置されていた。「タンブラー」は、なかの絵を差し替えられるもので「CLANNAD」のイラスト3枚が付属する。


(C)光永康則・講談社/怪物王女製作委員会
(C)2007 ベクシル製作委員会
(C)榊一郎/ツゲ神曲楽士派遣事務所
(C)ひぐちアサ・講談社/おお振り製作委員会
(C)藤島康介・講談社/墨東署交通課
(C)藤島康介・講談社/「お助け女神事務所」分室
(C)鈴見敦・メディアワークス/ヴィーナスヴァンガード
(C)蒼樹うめ・芳文社/ひだまり荘管理組合
(C)VisualArt's/Key/光坂高校演劇部

■関連サイト
「怪物王女」公式サイト
「ベクシル」公式サイト
「神曲奏界ポリフォニカ」公式サイト
「おおきく振りかぶって」 公式サイト
「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」公式サイト
「ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス」
「ひだまりスケッチ」
「CLANNAD」
「TBS アニメフェスタ 2007」公式サイト