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2007年9月11日(火)

ラストまで変わらぬツンツン王女!TVアニメ「怪物王女」の最終回収録レポート

 ツンデレを超えるツンツンキャラが人気の、TBS系列にて放映中のTVアニメ「怪物王女」。その最終回のアフレコが都内のスタジオにて行われた。

 「怪物王女」は、怪物を統べる王族の1人“姫”の戦いを描く同名コミックのアニメ版。「怪物」の名が示すように、吸血鬼やフランケンシュタインのような怪力人造人間、狼少女などが登場するホラー要素と、そんなキャラクターたちが繰り広げるドタバタなコメディ要素が話題となった作品だ。また、怪力人造人間がメイド服の女の子だったり、学校でアイドル的に慕われる快感に勝てず、苦手な昼間でも活動する吸血鬼など、怪物の特徴と相反する個性的なキャラ設定も人気の1つ。そんなアニメの最終回は、TBSとBS-iでは25話を、CBCとKBS京都では24話を放送。そして来年2月発売予定のDVD9巻には26話が収録される予定だ。

 今回は、主要メンバーである9名のキャストと、監督の迫井政行氏に最終回の収録を終えての感想などを語ってもらった。多くのキャストが第2期シリーズを切望しているが、DVDの反響次第では実現するかも!?

――最終話の収録を終えての感想をお願いします。

■川澄綾子さん(“姫”役):この作品は、すごくステキな世界観を持っていて、毎回いろいろな怪物が出てくるというお話が楽しかったです。まだ、この世界には多くの怪物が存在していると思うので、ぜひ「第2幕」などで続いてくれればいいなと思います。

■大浦冬華さん(“ヒロ”役):これまでも男性の役は演じたことはあるのですが、これほど女性キャラに囲まれていじめられるのは初めてだったので、最初はどうなることかと心配でした。でも実際演じてみると、どのキャラも個性が強いので自分の立ち位置というものがわかりやすく、せっかく役をつかんだのに終わってしまうのはさみしいところです。あと、個人的には毎週差し入れで頂いていたお菓子が食べられなくなるのもさみしいです(笑)。

■皆口裕子さん(“紗和々”役):“紗和々”は本当に役に立たないキャラクターでしたが、演じる側は難易度が高く、他人と会話がかみあってはいけないという点で最後まで苦労しました。まだうまくできたか疑問なところもあるのですが、今回初めて一緒に演じたキャストのみなさんにも仲良くしていただいて、あと半年くらい続けばよかったのになぁと思っています。

■河原木志穂さん(“フランドル”役):最初は「ふが」としか話せない“フランドル”役に苦労し、やっと役がつかめてきたところで最終話になってしまい、すごくさびしいです。ぜひ1年後くらいに第2シーズンを制作してもらえればいいなと思っています。

■甲斐田裕子さん(“リザ”役):“リザ”は男っぽいのですが、優しい面や色気もあるなどさまざまな表情を見せてくれたので、演じていて楽しかったです。また、“令裡”とのシーンが多かったので、能登ちゃんと絡んでいるのは色々な意味で楽しかったです(笑)。

■能登麻美子さん(“令裡”役):正直まだ終わったという実感がなく、来週もこの時間にアフレコがあるのではという感じでいます。ただ、終わると思うとすごくさみしいし残念なので、またこのメンバーで集まれればいいなと思います。

■清水愛さん(“シャーウッド”役):この作品は、色合いなどの設定や洋館、音楽など個人的に好きな要素がたくさん散りばめられていてとても楽しめた作品でした。それが終わってしまうのはとてもさみしいのですが、最後に“シャーウッド”として作中で役に立てたのはうれしかったです。あと、最後の最後に“ヒロ”につま先から生命の炎を与えるシーンが見られて、満足しました。

■森永理科さん(“フランシスカ”役):久々に自分のカラーを出せるという印象が強い役でした。ただ、感情が沸きおこるかと思えば終始「ふが」しか言えない難しい役でしたが、2クール(26話)とても楽しんで演技できました。

■加藤亮夫氏(“劉劉”役):この作品ではまともに話すことのないキャラクターでしたが、CDドラマでは「なにを言っているかがわかってしまう」と日本語がうまくて注意を受けるという珍しい役に挑戦させていただきました。また私事ですが、このアニメの収録中に子供が生まれまして、キャストのみなさんファンのみなさんにお祝いをしていただき、非常に思い出深い作品になりました。

■迫井政行監督:終わってみると、26話あっという間に過ぎた作品でした。すごく個性的なキャラクターが多い作品でしたが、役者のみなさんがすぐに役を理解してくれて、回を追うごとにキャラクターが生き生きと動いてくれました。そのおかげでとても楽しい作品になったのではないかと思います。

――最終話近くの見どころをお願いします。

■川澄さん:“姫”は普段、みんなの後ろでいばっているだけでしたが、最後の決闘で剣を使って戦うシーンが見どころです。個人的には強くて安心しました。

■大浦さん:なかなか役に立てない“ヒロ”は、最後で役に立てるのか? “姫”のピンチを救えるのか? というところを見てもらえればと思います。

■皆口さん:“紗和々”は最後に役に立てるのか!? 答えは出ていると思うのですが(笑)。あと、ゲストキャラのキャストが本当に豪華で、盛りだくさんとなっているので、楽しみにしていてください。

■河原木さん:25話は“フランドル”大活躍の回なので、ぜひ見てください。1番「ふが」を言います。かわいいですよ。

■甲斐田さん:ゲストとして出演される方がとても豪華なので、ゲストキャラにも注目してください。

■能登さん:“令裡”はちゃっかり“姫”の同居人になっていて、後半は仲間として立ち振る舞うシーンも多いので、その活躍を見てもらえればと思います。

■清水さん:“姫”の本名の由来が判明するところは、個人的に印象に残っているシーンです。あと、裁判のようなシーンがあるのですが、そこに登場する弁護士の怪物がすごくかわいいので、あの弁護士さんに注目してほしいですね。

■森永さん:“フランシスカ”的ではなく、私的な見どころは王族の男性は全員イケメンというところです。私はガッチリ心をつかまれたので、女性のファンの方は期待していてください。

■加藤氏:さて、マスターは無事、“紗和々”さんに告白できるのか? お楽しみに!

■迫井監督:最終話だけに、気合を入れた演出をお見せすることができると思うので、ぜひ期待していてください。

――では最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

■川澄さん:世界観は怖いものでしたが、とても明快で爽快感のあるホラーだと思います。いろいろな方に受け入れられる作品だと思うので、ぜひDVDを買って数字を残してください(笑)。これからも応援よろしくお願いします。

■大浦さん:最終話で一応の決着を見るわけですが、まだまだ謎な部分はあるので、そのあたりを次のシリーズで解明することができればいいなと願っています。

■皆口さん:みなさんの応援次第では次回作もあるということなので、またこのメンバーで集まることができればと思います。今まで応援ありがとうございますという思いとともに、これからの応援もよろしくお願いします。

■河原木さん:「怪物王女」はみんなで愛した作品なので、みなさんにも愛してもらえればと思います。

■甲斐田さん:“リザ”の復讐はまだ遂げられていません。王族もまだまだいると思うので、26話でもまだ序章だと思います。みなさんが応援してくだされば第2シーズンもあるということなので、ぜひ応援をお願いします。

■能登さん:アニメの「怪物王女」は終わってしまいますが、コミックではまだまだ続いていくので変わらず応援お願いします。

■清水さん:私が演じる役はよく失恋するのですが、この作品でもそんな悲しい役だったので、次は“シャーウッド”専用の炎の戦士が欲しいですね。パンダもかわいいのですが、やっぱり人間がいいかと(笑)。そんなロマンスを第2シリーズに期待しています。

■森永さん:キャラクターが本当に個性的で覚えやすいので、お子様にもオススメできるのでは? と思っています。また、自分自身が楽しんで演じられたので、その楽しさが伝わればと思います。

■加藤氏:発売中のドラマCD、10月発売のDVDと、いろいろな「怪物王女」アイテムが発売されるので、みなさんよろしくお願いします。

■迫井監督:本当に楽しみながら制作できたアニメでした。原作はまだ続くので、そちらも応援してもらえれば、いずれ第2弾をお届けできるかもしれません。アニメともどもよろしくお願いします。

↑TVアニメ「怪物王女」の最終話収録に参加した声優陣。上段左から甲斐田裕子さん、能登麻美子さん、清水愛さん、森永理科さん、加藤亮夫氏、下段左から皆口裕子さん、川澄綾子さん、迫井政行監督、大浦冬華さん、河原木志穂さん。


(C)光永康則・講談社/怪物王女製作委員会

データ

▼「怪物王女 DVD1巻」
■販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
■品番:UASD-48853(通常版)、UALD-48853(初回限定版)
■発売日:2007年10月11日
■価格:通常版 5,250円(税込)、初回限定版 6,615円(税込)
※初回限定版には、全9巻のDiskが収納可能なデジパックが付属する。

【キャスト】(敬称略)
 “姫”役:川澄綾子
 “ヒロ”役:大浦冬華
 “紗和々”役:皆口裕子
 “フランドル”役:河原木志穂
 “リザ”役:甲斐田裕子
 “令裡”役:能登麻美子
 “シャーウッド”役:清水愛
 “フランシスカ”役:森永理科
 ほか

■関連サイト
TVアニメ「怪物王女」公式サイト