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2007年9月12日(水)

マイクロソフトは年末年始に真っ向勝負!「Xbox360ブリーフィング2007」レポート

 マイクロソフトは、本日9月12日に東京・恵比寿ガーデンホールにて「Xbox 360 ブリーフィング 2007」を開催した。

 今回のブリーフィングは、日本における今後のXbox 360の展開についてマイクロソフトが説明するというもの。ブリーフィングには、報道陣やメーカー、ショップ・流通関係者だけでなく、一般のユーザー約50名も参加。拍手と歓声で会場を大いに盛り上げていた。

 冒頭で、マイクロソフト Xbox事業本部長・泉水敬氏が登壇。「皆様に、Xbox 360が今もっとも楽しく、エキサイティングなゲーム機であることを、肌で感じていただきたい」と挨拶した。


■『ロストオデッセイ』の発売日は12月6日!
 坂口氏が自らゲームをプレイ
 最初に紹介されたタイトルは、ミストウォーカーが開発している話題のRPG『ロストオデッセイ』。壇上にはプロデューサーの坂口博信氏が上がり「発売まで約1カ月ということで、バランスの調整と細部を作り込んでいる段階」と話した。開発進行度は95%と、順調に開発されていることをうかがわせた。
井上雄彦氏によるパッケージイラストも公開され、「血走った目がすばらしい」と絶賛。そして紹介の最後に、発売日が12月6日に決定したと発表された。

坂口氏自ら実機を用いたプレイを敢行したものの、途中のボス戦で全滅。「後衛が死んだのが敗因です、すみません」と、言い訳気味の発言で会場を笑わせる場面も。

 『ロストオデッセイ』は、残念ながら「東京ゲームショウ2007(以下、TGS2007)」でプレイアブル出展の予定はなく、映像のみ公開となる。ただし、11月に発表会を予定しており、そこでは実際にプレイできるとのこと。この発表会は2部構成で、1部には制作スタッフや声優陣が出演、2部では音楽担当の植松伸夫氏によるオーケストラコンサートが行われる予定とのことだ。


■MSの強力な年末年始ラインナップに
 『ピニャータ』のパーティーゲームが追加
 続けて、9月27日に発売される『Halo 3』のデモムービーとテレビ用CMが公開された。『Halo 3』はTGS2007で試遊機が出展されるそうだ。この他、すでに発表されている10月11日発売の『PGR4 -プロジェクト ゴッサム レーシング 4-』と、冬発売予定の『キングダムアンダーファイア:サークルオブドゥーム』に加えて、新たに『あつまれ!ピニャータ ~レッツ☆パーティー~』を海外だけでなく、日本でも発売すると明らかにした。

 『あつまれ!ピニャータ ~レッツ☆パーティー~』は、2007年1月に発売されたSLG『あつまれ!ピニャータ』のキャラクターたちが登場するパーティゲーム。発売は12月予定で、価格は未定。ピニャータアイランドを舞台に4匹のピニャータによる「ピニャータ チャンピオンシップ」を行うというもので、ミニゲームやレースゲームなどを最大4人まで一緒にプレイできる。

マイクロソフトだけでも、『ロストオデッセイ』を含めて年末までに5タイトルが発売されることに。特に『ピニャータ』ファンにはうれしい新作発表となった。

■サードのソフトラインナップもアツい!
 『ACE6』や『真・三國5』のムービー上映
 続いて、サード各社から年内に発売されるソフトのラインナップを紹介。バンダイナムコゲームスが11月1日に発売する『エースコンバット6 解放への戦火』や、コーエーが11月に発売する『真・三國無双5』のトレーラームービーが流れると、会場からは感嘆が。他にも年末には、セガ、エレクトロニック・アーツ、KONAMI、ユービーアイソフトなどのソフトが控えている。泉水氏によれば、Xbox 360用ソフトは年末年始までに250タイトルが揃うとのことで、サード各社がXbox 360に対していかに力を入れているかを力説していた。

 さらに、2008年のタイトルとしてカプコンの『デビル メイ クライ4』のトレーラームービーも公開された。『デビル メイ クライ4』は、TGS2007で試遊機が置かれる予定となっている。


■究極アクション『NINJA GAIDEN II』が
 Xbox 360で発売決定!!
 そしてここで、泉水氏が「全世界ではじめてお披露目となる」新作があると宣言。会場のモニターに忍者が躍動するムービーが流れ、最後にタイトルロゴが出現。テクモの『NINJA GAIDEN』の続編、『NINJA GAIDEN II』がXbox 360で発売されることが明らかにされた。

 ムービーが終わり、テクモのTeam Ninjaプロデューサー・板垣伴信氏が登壇。『NINJA GAIDEN II』について、「アクションゲームのナンバーワンを目指して開発している、私たちの勝負の作品」と話した。さらに、「『NINJA GAIDEN』を作る過程で諦めた要素や企画を(Xbox 360のハード性能によって)ようやく引き出せることは、開発者にとってこれ以上のよろこびはない」とも語った。

板垣氏は、外国の報道陣向けに通訳とセットで登場。タイトルロゴとともに示された「vengeance begins(復讐がはじまる)」と、発売時期と思われる「2008」の文字が気になるところだ。

 このあと、『NINJA GAIDEN II』のデモプレイが行われた。驚異的なグラフィックと滑らかな動き、派手なアクションと、次世代機ならではの迫力あるプレイが繰り広げられた。

『NINJA GAIDEN II』のゲーム画面を公開。血しぶきが飛び交う派手な演出が見ものだ。背景の美しさにも注目!

■周辺機器ではコントローラーの新色と
 キーボードデバイスが新登場
 続いて、マイクロソフトが展開する「Game for Windows」に関する説明と、今後発売される「Game for Windows」対応のWindows用ソフトが発表された。マイクロソフトからは『エイジオブエンパイア3 : アジアの覇王』、『フライトシミュレーターX : 栄光の翼』、『あつまれ!ピニャータ』が、エレクトロニック・アーツから『CRYSIS』が、ズーから『World in Conflict』が予定されているとのこと。


 さらにXbox 360の周辺機器として、「Xbox 360 ワイヤレスコントローラー」の新色と「Xbox 360 チャットパッド」が発表された。「Xbox 360 ワイヤレスコントローラー」はピンクとライトブルーが追加され、従来のホワイト、Xbox 360 エリート向けのブラックと合わせて全4色となる。ピンクとライトブルーは11月1日に発売予定。


 「Xbox 360 チャットパッド」はQWERTY配列のキーボードで、特にWindows Live Messengerで利用する際に便利。Xbox 360のコントローラーに直接装着する仕様で、泉水氏が接続の仕方を実演してみせた。販売形態は、この「Xbox 360 チャットパッド」にヘッドセットを同梱した「Xbox 360 メッセンジャーキット」としてリリースされる予定で、発売時期は未定とのこと。

「Xbox 360 チャットパッド」は、非常に小さなキーボードといった趣き。北米ではすでに発売されている「Xbox 360 メッセンジャーキット」が日本にもやってくる。

 この他、WindowsのMedia Center Extenderや「メディア オンライン」の説明も行われた。Xbox 360とパソコンを接続するなど、「マイクロソフトでは個々の製品やサービスにとどまらない、コネクテッドなエンターテインメントを充実させてゆく」と泉水氏は語った。

新たなビジネスモデルとして『アイドルマスター』を取り上げ、ソフトは日本だけしか発売されていないにもかかわらず、コンテンツダウンロード数は世界で3位と説明した。

■年末年始に向けてXBLAでは
 多数のシューティングゲームが配信!
 続いて、Xbox 360のオンラインコンテンツ「Xbox Live アーケード」の新タイトルが公開された。キューエンタテインメントから『Rez HD(仮)』が今冬に、ハドソンの3D横スクロールシューティング『オメガファイブ』が11月に配信する予定だ。他にも、『斑鳩』や『トリガーハート エグゼリカ』、PSPで発売されている『Every Extend Extra』のExtreme版『E4』など、シューティングゲームが一気に充実する。シューティングゲームファンにとって非常に「濃い」ラインナップで、期待が持てそうだ。

キューエンタテインメントの水口哲也氏が手がけた『Rez』に待望のHD版が登場(写真はスクリーンショット)。高解像度で描かれる鮮明で精緻なエフェクトや、5.1チャンネルサラウンドのサウンドがもたらすトランス感など、大幅に進化を遂げている。

■『インフィニット アンディスカバリー』に
 スクウェア・エニックスが参戦!
 そして最後に、泉水氏から驚きの「コラボレーション」が発表になった。トライエースが開発し、マイクロソフトが発売を予定していた大作RPG『インフィニット アンディスカバリー』について、スクウェア・エニックスが参加。共同プロジェクトとして開発が進められることになった。泉水氏によると、「RPGを得意とするスクウェア・エニックスの知識や経験、数々の名作を生んだトライエースの開発力、そしてマイクロソフトの技術力を融合させることで、よりすばらしいゲームを提供したい」との考えから、共同プロジェクトの発表に至ったという。販売はスクウェア・エニックスが担当する。

 ここで、『ヴァルキリープロファイル2』や『スターオーシャン』シリーズなどでアシスタントプロデューサーを担当した小島創氏が登場。「現在トライエースと協議の上、より次世代機らしいRPGにするために、アクション性を高め、ダイナミックな画面演出を行う方向で話を進めている」とのこと。あわせて、ロゴデザインもスタイリッシュなものに若干変更したという。

小島氏は「もともとのコンセプトである「リアルタイムの発見」はそのままに、視覚的にも感覚的にも楽しめるようなものにする」と意気込んでいた。

 この後、『インフィニット アンディスカバリー』の予告映像がモニターで流された。続いて、トライエースのディレクター・小川浩氏がゲーム内容の紹介役として登場。作品のウリである「発見」や「シチュエーションバトル」、「フムリアルタイム」といった説明がなされた。小島氏によれば、発売時期はまだ明言できないが「そう遠くはない」とのことなので、期待して待ちたいところだ。

『インフィニット アンディスカバリー』のゲーム画面。探索と戦闘は、次世代機らしさを存分に発揮できるようなものになるという。

 そして最後の最後は、スクウェア・エニックスが発売するRPG『ラスト レムナント』。エグゼクティブプロデューサー・河津秋敏氏のデモンストレーションで、実機映像によるトレーラーが流された。TGS2007で、新たな映像と情報が公開される予定となっていて、映像はプリレンダではなく実機によるリアルタイムレンダリングのものになるという。


 最後の挨拶では、またまた泉水氏が登場。「我々は今年の年末年始に向けて真っ向勝負をかけていく」と力強く宣言し、新作のラッシュ映像とともにブリーフィングは幕を閉じた。


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