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2007年9月26日(水)

【CEDEC2007】開発者が語る『真・三國無双BB』今後のオンラインゲーム取り組みも

 本日から開催されている「CESAデベロッパーズカンファレンス 2007(以下、CEDEC 2007)」において、コーエー ソフトウェア事業部 シニアマネージャー藤重和博氏によるレギュラーセッション「一騎当千の爽快感をオンラインへ」が行われた。

 本セッションでは、コーエーのさまざまなオンラインゲームの開発に携わってきた藤重氏が、『真・三國無双BB』をはじめとするオンラインゲームの開発への取り組みとオンラインゲームの今後を語った。

 まず藤重氏は、すでにコンシューマーで人気の高い『真・三國無双』シリーズをオンラインにするにあたって特にこだわったのは「いかに『無双』らしさを追求するかだった」と語り、それに基づいて作られた『真・三國無双BB』のテーマが今回のセッション名でもある「一騎当千の爽快感をオンラインへ」だと説明した。そこが開発でも一番苦労した点であり、オンラインゲームには付き物の遅延の問題も「爽快感」を損なわないためにもかなりの工夫をしたと説明。
 また、オンラインゲームの運営はサービスが開始してからが本番だと語り、稼動後のデータ分析の結果を考え、それを吸収しやすいシステム作りや体制作りが重要だと述べた。

 藤重氏は、明日よりプレオープンサービスが開始される『三國志 Online』も話題に挙げ、今後のオンラインゲームについて「コンテンツ制作とサービスはオンラインゲームにとって車の両輪である」と持論を展開し、ユニークなコンテンツ作りと質の高いサービスが重要だとまとめた。



『信長の野望 Online』や『大航海時代 Online』など、コーエーの多くのオンラインゲーム開発に携わる藤重和博氏。最後に用意された質疑応答では、熱心な受講者の質問に丁寧に答えていた。


データ

■「CESAデベロッパーズカンファレンス 2007」開催概要
【開催期間】2007年9月26日~28日
【場所】東京大学(東京都文京区)

■関連サイト
「CESAデベロッパーズカンファレンス 2007」
社団法人コンピュータエンターテインメント協会