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2008年2月21日(木)

惨劇も悲劇も喜劇も騒動劇もすべては1台の列車で始まる――DS『バッカーノ!』登場

 2月28日、メディアワークスからDS用ソフト『DS電撃文庫ADV バッカーノ!』がリリースされる。価格は5,040円(税込)。


 本作は、メディアワークスのノベルレーベル・電撃文庫より発刊されている、成田良悟先生原作の小説「バッカーノ!」シリーズの世界観が楽しめるアドベンチャー作品。ベースとなっているのは、シリーズ第2弾の「バッカーノ! 1931 鈍行編」および「特急編」で、シカゴ~ニューヨーク間を横断する絢爛豪華な列車「フライング・プッシーフット号」を舞台に、さまざまな人間模様がつづられていく。

 以下に、本作のストーリーや注目ポイントを紹介していくので、原作ファンはもちろんのこと、「バッカーノ!」を知らない人もぜひチェックしてもらいたい。

■ストーリー■
 
 シカゴ発の絢爛豪華な大陸間横断鉄道「フライング・プッシーフット号」。ニューヨークを目指して走るこの列車には、それぞれ目的を抱えた者たち――貨物の強奪を狙う不良集団、指導者の奪還を目論むテロリスト、快楽のために人を手にかける殺人狂とその婚約者、友人たちとの再会を楽しみにする強盗カップル、テロリストに狙われた上院議員の妻子、謎の少年、情報屋、そして車掌――が乗り込んでいた。

 いくつもの思惑が入り乱れ、「フライング・プッシーフット号」の車内は、混乱のるつぼと化していく。そこへさらに、乗客を次々と消し去っていく伝説の化け物「レイルトレーサー(線路をなぞる者)」の影まで見え隠れして……。はたして、列車に乗り込んだ人々は目的をはたすことができるのか? そして、無事ニューヨークにたどりつけるのか……?

■登場人物■
“ジャグジー・スプロット”
“ニース・
ホーリーストーン”
“シャーネ・ラフォレット”
 シカゴの不良集団のボス。泣き虫で気弱だが、ここぞという時はしっかりとした態度を取る。 “ジャグジー”率いる不良集団のメンバーで爆弾マニア。彼の右腕にして、恋人でもある。 テロリスト集団「レムレース」の一員。「レムレース」の指導者である“ヒューイ・ラフォレット”の娘で、一流のナイフ使い。
“ラッド・ルッソ”
“ルーア・クライン”
“チェスワフ・メイエル”
 「自分は死なない」と思っている人間を殺すことによろこびを見出す殺人狂。考えていないように見えて、実は冷静。 “ラッド”のフィアンセ。いつの日か、彼に殺されたいと願っている。 妙に落ち着いたところのある少年。何か目的があるようだが……。
“作業着の女”
“アイザック・ディアン”
“ミリア・ハーヴェント”
 シカゴから大陸横断鉄道に乗り込んだ謎の女。車内のあちこちに現れる。 底抜けに明るく、底抜けにバカな仮装強盗。相棒の“ミリア”と一緒にいろいろな場所に偶然居合わせ、毎度バカをする。 底抜けに明るく底抜けにバカな仮装強盗その2。相棒である“アイザック”とは相思相愛。
“若い車掌”
“フィーロ・プロシェンツォ”
“エニス”
 若く人当たりのいい「フライング・プッシーフット号」の車掌。 マルティージョ・ファミリーに所属する若衆。童顔だが腕っぷしは強く、特にナイフを得意としている。 とある事情から孤独の中に生きてきた女。やがて“フィーロ”と惹かれあっていく。
“キース・ガンドール”
“ベルガ・ガンドール”
“ラック・ガンドール”
 “フィーロ”とは幼なじみの兄弟で、3人でガンドール・ファミリーを仕切っている。

■注目ポイント■
その1 成田先生の文章をそのまま収録!

 原作を手掛けている成田先生の文章を、書き下ろし分も含めてすべてそのまま収録。小説でも人気の高かった登場人物たちのセリフや、伏線の張り方などを余すところなく楽しめるようになっている。
その2 成田先生書下ろしを含めて50以上のエンディングを用意

 本作には50を超えるエンディングが用意されており、選択肢によっては、原作では死ななかった人物が死んでしまうという展開を迎えることも。また、物語のベースとなっている「バッカーノ! 1931 鈍行編」および「特急編」には登場しなかったキャラクターたちが活躍するシークレットストーリーも出現するとのことだ。
その3 どの車輌に移動するか、誰のシナリオを読むかで物語が変化

 本作では、場面ごとに主人公が切り替わっていくザッピングシステムを採用。まず各章の始めに移動したい車輌を選び、その車輌に入るキャラクターを選択。すると、プレイヤーが選んだ人物の視点で物語が展開していくことになる。選択によって選べる車輌や人物が増えていくこともあれば、減っていくこともある。自分の行動が、後のストーリーにどういう影響を与えるのか、考えながらプレイしていこう。

■成田先生書き下ろしのオリジナルストーリーを(一部だけ)紹介!■
「死亡遊戯編」
 
 不良集団のリーダー“ジャグジー”は、ピンチに陥った仲間の“ニース”を助けるべく行動していた。しかし彼は、「髭デブ」こと“ターナー”に雇われた傭兵たちに襲われてしまう! そんな彼の窮地を救ったのは、「フライング・プッシーフット号」の料理長“グレゴワール”だった。さらに“グレゴワール”は、秘伝のツボを突いて“ジャグジー”の身体能力を極限まで高めてやることに。思わぬ力を獲得した“ジャグジー”は、ガンマン“ギャリー”やチャイナドレス娘“ナンシー”をはじめとする傭兵たちと激しい戦いを繰り広げ……。
▲左から“グレゴワール”、“ナンシー”、“ギャリー”。どうやら“ナンシー”には秘密があるようだが……“グレゴワール”や“ギャリー”も十分に秘密がありそうだ。

「エルマー編」
 
 貨物車輌の最後尾で、“ジャグジー”たちに縛り上げられてしまった“アパム”。そんな彼の元に、満面の笑顔を浮かべた青年“エルマー”が突然現れ、“アパム”を自由の身にしてくれるのだった。しかし、“アパム”がホっとしたのもつかの間、2人はナイフを持った男に襲われてしまう。はたして“アパム”と“エルマー”の運命やいかに?
▲「エルマー編」に登場するのはこちらの面々。左から“エルマー”、“アパム”、そして謎の青年。この青年の名は……プレイしてのお楽しみ!

 現在本作の公式サイトでは、体験版を公開中。興味を持っている人は、まずはこちらをプレイしてみよう。なお、予約特典として成田先生書き下ろしのゲームブックが付属する。ゲームブックは「バッカーノ! 1931」に関連したものとのことなので、ファンは逃さないよう注意!

(C)成田良悟・メディアワークス / プロジェクトバッカーノ!
(C)2008 成田良悟 / Media Works Inc.

データ

▼『DS電撃文庫ADV バッカーノ!』
■メーカー:メディアワークス
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2008年2月28日
■価格:5,040円(税込)

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■関連サイト
『DS電撃文庫ADV バッカーノ!』公式サイト
メディアワークス