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2008年3月24日(月)

カリモフのメロンパンにみんなニッコリ「灼眼のシャナII」最終回アフレコをチェック

 間もなく最終回を迎えるTVアニメ「灼眼のシャナII」。その最終回のアフレコが、都内のスタジオにて行われた。

 「灼眼のシャナII」は、高橋弥七郎先生原作、いとうのいぢ先生イラストの人気ノベル「灼眼のシャナ」シリーズをアニメ化した作品。2007年10月よりMBS・TBS系列やアニマックスなどで放送がスタートしていた。
 今回、アフレコの後に出演声優陣16名に収録を終えての感想を聞いた他、“坂井悠二”役の日野聡氏、“シャナ”役の釘宮理恵さん、“吉田一美”役の川澄綾子さん、“アラストール”役の江原正士氏からは、最終回の見どころやファンへのメッセージをいただいた。以下に紹介していくので、これまでTVシリーズを見てきたファンは、ぜひチェックしてもらいたい。

↑こちらは、本日のアフレコ後インタビューに参加したキャスト陣。
→日野氏の持っていたメロンパンを激写!! 実に美味しそうです♪


■最終回の収録を終えての感想■

■釘宮理恵さん(“シャナ”役)
「灼眼のシャナII」の収録は、すごくあっという間でした。最終話では、この作品の特徴である戦闘やアクションなどがすごく激しくて、久々に声を張り上げたりしたので(笑)、今はとてもやり終えた感があります。声もガラガラです。すごく楽しい半年間でした!

■日野聡氏(“坂井悠二”役)
約4年前に始まった「灼眼のシャナ」ですけど、第2期までやらせてもらって、本当にこの「シャナ」チームはファミリーみたいに仲よしです。みんな大好きな人ばっかりで……。こうやって長い間共演させていただけたのは、本当に幸せなことだと思います。今日は最終回の収録ということで、とてもいろいろと感慨深いんですが、この素敵な人たちとめぐり会えて本当によかったなという気持ちです。ありがとうございました。

■生天目仁美さん(“マージョリー・ドー”役)
本当にこの作品が愛され続けてこんなに続くとは……。私自身、こういう長い作品に関われることが初めてなんですが、とても楽しくて、参加できたことを感謝しきれないくらいうれしく思います。またあればいいなと思っています。その時は、灼眼の“シャナ”さんだったらいいなと思います(一同笑)。

■岩田光央氏(“マルコシアス”役)
今日録り終わったということなんですが、とても終わった気がしていません。僕はむしろ、いい意味でなんの感慨深さもありません。「終わんないじゃん!」って、そんな気持ちでいっぱいです(笑)。明らかにまだまだ続いていく作品だと、僕自身は勝手に思い込んでおります。ピンと張り詰めたものがありつつも、その中で個性を生かしきったこのすばらしい作品にかかわれたことを、私は誇りに思っております。第3期が実現することを心から祈っております。皆さん、ぜひ応援してください。

■野島健児氏(“佐藤啓作”役)
これだけ長い期間お付き合いさせていただける作品ってなかなかないので、感謝の気持ちでいっぱいです。第1期の時も「この作品ってすごく青春だな」って感じたんですが、今回で2回目の青春を味わわせてもらいました。いつまでも青いままでいたいなという気分にさせてくれる作品で、相方の“田中”との掛け合いも楽しかったです。また機会がありましたら“佐藤”をやらせていただきたいと思っています。本当にありがとうございました。

■近藤孝行氏(“田中栄太”役)
「灼眼のシャナ」第1期から、若干間が開いて2の収録に臨んだのですが、違和感なく現場に入っていけました。もし続くのであれば、この先も大事にしていきたい作品ですね。“田中”的には、第1期と違った選択をして、この先が楽しみなところで終わってしまったので、機会があればまた“田中”を演じさせていただきたいと思います。

■川澄綾子さん(“吉田一美”役)
第2期になってからの方がアっという間だったなと。第1期の時も同じ2クールだったのに、今回はすごいスピードで進んでいったなという感じがあります。前半の展開はゆっくりだったにもかかわらず、なんでそう思うのかなって振り返ると、すごくいろんなことがあった。“シャナ”と“悠二”の関係も、悠二がすごく大きなものを抱えているっていう話も進みましたし。“吉田”的には、やりきった感があるような気もします。ラストシーンが結構衝撃だったので、もし続きがあったらどうなっちゃうんだろうって、ちょっと心配になりました。でも彼女の行く末を見てみたいので、ぜひ続きをやってほしいと思います。

■伊藤静さん(“ヴィルヘルミナ・カルメル”役)
本当にあっという間でした。前半は、ゆっくり平和な時間が流れてるなという感じで、そしてそのころの“ヴィルヘルミナ”は、みんなが学園に通っているところを見ていて、それも幸せだなと思ってたら、いきなり怒涛の展開で駆け抜けて終わってしまったな、と。来週またスタジオに来たら、みんなとアホなこと言ってるんじゃないかなって気がしているので、またこのメンバーで集まれる日が来てほしいです。“ヴィルヘルミナ”的には、過去のいろいろなものを乗り越えられて、大きくなれたという感じがしています。この先の話もあるので、ぜひ続きをお願いしたいです。

■渡辺明乃さん(“ティアマトー”役)
このスタジオにいる誰よりも、セリフが少なかったです(一同笑)。第1期の時は後半から入ってきたメンバーだったので、みんなが何を言ってるのかわからないなと思っていたんですが、第2期は頭から出られて、しかも“ヴィルヘルミナ”が言い切らない文章を完結させるという、言葉のキャッチボールが初めてできました!! 今まで「アタシの声届いていないんじゃないかな?」と思っていたんですが、届いていることがわかりましたので、次がある時はもっと長く会話ができるように(笑)。とうとう最終回で、1つのセリフの中で6文字もしゃべるという偉業を達成しまして!!(一同笑) めざせ10文字! ということ
で、もう少し長くしゃべっていけたらいいなと思います。後、“ティアマトー”は顕現するとなんの姿になるのかしら? 今まではただの布という扱いでしたので、ぜひ“ティアマトー”が強くなった姿も見たいなと思います。第3期があると信じて。またお会いしましょう!

■能登麻美子さん(“ヘカテー”&“近衛史菜”役)
終わってみて、あらためて熱のこもったすごい作品だなと思いました。出ることができて、とてもうれしかったです。どうもありがとうございました。

■三宅健太氏(“シュドナイ”役)
前のシリーズから引き続き出られてありがたいです。すごくうれしいです。セカンドシリーズになってから、さらに甘酸っぱいですねぇ(笑)。私“シュドナイ”はそこに絡んでいくことはないんですが、はたで見ていて微笑ましいなと思いましたね。いいですね、10代って。そんな甘酸っぱい中で、「紅世の徒」たちとの戦いになると一気に激しくなって、そのギャップっていうんですか? すばらしいですよね。きっと次回もあることでしょう。そしたらさらに、さらに甘酸っぱくて、さらに激しいことになるでしょう。第2期最終回お疲れ様でした。

■大原さやかさん(“ベルペオル”役)
「バルマスケ」は毎回出番があったわけじゃなかった上に、第2期に入ってますます怒濤の展開になっていくので、呆然としながらも頑張ってついていってました。“ベルペオル”はいつも何かをたくらんで、常に何かを仕掛けようとしてるキャラクターだったんですけど、最後の最後でもあきらめず、また何か新しいことをやろうとしている姿勢が見えたのでコレが次につながるんじゃないかなと期待しています。

■飛田展男氏(“ダンタリオン”役)
第2期が作られると聞き、「出るのかな?」と心配していたら最初のOPの時に「バルマスケ」の面々が出てくるシーンがあったので「これは出てくるな」と思ったんですが、なかなか出てこなくて…。ようやく終盤での登場となりました。前シーズンは、この作品独特の言葉が難しく、なかなか台本から目が離せませんでした。今回は、アドリブをかませるようになってきたかなというところで終了になったんですけども、さっき岩田くんも言ってたように、終わるような感じが全然していません。原作もまだまだあるわけで、また何かの形で復活するのではないかなと。“ドミノ”との名コンビもうれしかったですし、それはまた実現してほしいなと思います。

■加藤奈々絵さん(“ドミノ”役)
また“ドミノ”として出ることができて大変うれしく思います。“教授(ダンタリオン)”のおかげで第2期はちょっとお話にかかわれたんじゃないかと思います。“ドミノコピー”も意外と活躍してくれたので楽しかったです。ありがとうございました。

■間宮康弘氏(“フェコルー”役)
僕の役は「バルマスケ」の事務方がメインなお仕事なんですけども、これからも“ベルペオル”様の腹心として頑張っていけたらいいなということで。第3期があったら僕もぜひ頑張りたいなと思います。

■江原正士氏(“アラストール”役)
緊張感がありましたが、現場が楽しかったです。よく「作品づくりは現場の力だ」って言われますけども、映像、音声、含めたところで大変いいバランスの作品になったかと思います。皆さんの演技を見ながら勉強させてもらいました! 「灼眼のシャナ」は第3期があるとキャスト一同も望んでおりますので、ファンの方々も、いろいろなところでアピールしていただきたいなと思います。個人的に、“シャナ”と“悠二”と“吉田”のスリリングな関係を期待していたんですが、“教授”ご一行の出現によって、番組のテイストが極点移動するようなストーリー展開になったと思います。ありがとうございました!

■メインキャストコメント■

――ネタバレにならない範囲で最終回の見どころを教えてください。

日野氏:そうですね、“悠二”の持つ「零時迷子」の行方や、なぜそれが抜き取られたのか、そしてどう利用されているのかという謎がハッキリとわかり、「バルマスケ」がたくらんでいることもなんとなく見えてきます。そして何かしらとの戦いに対して、“シャナ”そして“悠二”、“マージョリー”、“ヴィルヘルミナ”そして気持ちの上では“吉田”さんも一緒に戦っているのでそこを注目してみてもらえたらいいかなと思います。

釘宮さん:エンディングの最後まで逃さずに見ていただきたいですね。最後のほうなんて、音楽集みたいな感じに専用のエンディング曲もかかりますし。エンディングの最後の瞬間まで見ていただけたらいいなと思います。

川澄さん:最後、3人の関係に……。でもそれは視聴者の皆さんの判断にゆだねるとして、最後のエンディングの3カット4カットが見ものです。今回振り返ると、“吉田”は「もう“シャナ”に負けない、“シャナ”以上に」っていう強い気持ちを持つ日もあれば、「やっぱりかなわない」っていう日もあって、最後の最後まで気持ちがどっちに振るのかわからなかったです。それと第1期ほど戦いに入ってしまった時の疎外感はなかったのがよかったです。でもやっぱり“シャナ”と“悠二”の絆って強いんだなって思いました。それは、演じている私が2人の戦いのシーンを俯瞰で見てるから思うんですが“吉田”は
見ていないし、2人の会話を聞いていないので、「まだ負けないぞ」って思いはあります。

江原氏:ポイントとしては、力を増大してきた“悠二”に対する“アラストール”の嫉妬ですよ(一同笑)。基本的に“悠二”にはこれ以上力をつけてほしくないっていう思いがあるでしょうし、もしかしたらどんでん返しがあるかもしれません。誰が敵か味方かもわからなくなる……かも?

――最終回を迎えて、ご自身が演じたキャラクターに一声かけるとしたら?

日野氏:「お疲れっ!」ですよね、本当に。今回は“悠二”くんの成長物語というような部分もありましたし。

釘宮さん:「だいぶオトナになりましたね」と言いたいですね。

川澄さん:「“池”くんにしちゃいなよ」って言おうと思ってたんですけど、今は「とことんやりなさい」って感じですね。

――江原さんは、“アラストール”として若者に対してひと言お願いします。

江原氏:やっぱり……、「青春は麗し」ってとこでしょうか(笑)。

――第2期で印象に残っていることは?

日野氏:ストーリーに関して言うと“フィレス”編から“銀の炎”にかけてのくだりがあまりにも変化が大きかったので印象に強く残っています。現場のことだと、とにかく楽しいっていう印象です。チームワークもよくて、休み時間はアホみたいに騒ぎ、仕事が終わったらみんなで食事して帰る……本当に楽しい現場だったなっていうのが一番ですね。

釘宮さん:甘酸っぱい青春を謳歌できたところが非常に大きく印象に残っています。第1期が始まったころからは考えもしなかったような学園生活を送ることができて、すごく楽しかったですね。だから、最後のほうで戦闘シーンを演じる際になんとなく戦いの勘を忘れかけている私がいて、その私にちょっとビックリして焦りながら一生懸命戦っていました(笑)。収録中のスタジオは本当にみんな仲がよくて、チームワークもバッチリで楽しかったです。また機会があればこのメンバーでやれたらなって心から思います。

川澄さん:後半に戦いがあったんですけど、自分が“吉田和美”を演じているせいか、やっぱりすごく甘酸っぱさが心に残っていて……。結局、甘酸っぱいことしかしてなかったなって思います。どんなに大変なことが起きようと、どんなに他の人から想いを寄せられようと、“坂井”くんのことしか考えてなかったなって改めて思いました。第2期を迎えて、スタッフの方の熱意や、よくしようという気持ちが本当に伝わってきたので、それを受け止めてみんなで力の限りをつくす作業は本当に楽しかったです。ですので、また集結できたらいいなと思います。

江原氏:私はちょっと角度を変えまして、毎回のアバンタイトル、行数との戦い。コレは大変印象に残っています。その印象が強くて、うまくいった時は結構いいんですけどね。失速した時は第2期の傷跡として残っています。が、それもいい思い出です。第3期があればパーフェクトを目指したいと思います!

――ファンの皆さんにメッセージを

江原氏:後半ちゃんとした答えは出ていませんけども、その辺はファンの皆さんが判断していただければと。第3期もぜひやりたいので、応援よろしくお願いします!

川澄さん:ものすごい勢いでクライマックスに向けて動いていて、最終回にいろんなことの答えが出た! と思ったんですけど、いい意味で次回に持ち越せたらいいなって思いますので、皆さんこれからも応援よろしくお願いします。

釘宮さん:今回のエンディングは、決着が付いたんだか付いてないんだか本当によくわからない感じだったので、後は皆さんの判断にゆだねたいです。原作はこれからもまだ続いていきますし、1期2期、そしてOVA、劇場とやってきて、私たちも作品とともに成長してきてると思います。こんな感じでライフワークの一環みたいにやっていければ何よりです。これからもぜひよろしくお願いします。

日野氏:今回こうして第2期ができまして、続きができるのも応援してくださるファンの皆さんのおかげです。立ち上がりから約4年間という長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。確かに、何か解決したのかと言われると解決はしてないのですが、めでたく今回第2期終了を迎えました。もし今後何かの形で皆さんとお会いできることがあったら、その時はまた同じような気持ちで温かく応援してください、ありがとうございました!!

――ありがとうございました!


(C)高橋弥七郎・いとうのいぢ・メディアワークス/「灼眼のシャナII」製作委員会・MBS

データ

■TVアニメ「灼眼のシャナII」
【放送局】MBS、TBS、CBC他
【スタッフ】(敬称略)
 原作:高橋弥七郎「灼眼のシャナ」(メディアワークス電撃文庫)
 原作イラスト:いとうのいぢ
 監督:渡部高志
 シリーズ構成:小林靖子
 他

【キャスト】(敬称略)
 “シャナ”役:釘宮理恵
 “坂井悠二”役:日野聡
 “吉田一美”役:川澄綾子
 “アラストール”役:江原正士
 “マージョリー・ドー”役:生天目仁美
 “マルコシアス”役:岩田光央
 “ヴィルヘルミナ”役:伊藤静
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