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2008年3月18日(火)

高橋&三船夫妻が環境について熱く語った『シムシティ DS2』発売記念発表会レポート

文:電撃オンライン

 エレクトロニック・アーツは、DS用ソフト『シムシティ DS2~古代から未来へ続くまち~(以下、シムシティ DS2)』の明日発売を記念して、本日3月18日に東京都内の大手町カフェにおいて「環境を考えた私にできる“まちづくり”」発表会を行った。

 イベントでは、まず最初に『シムシティ DS2』の制作を手掛けるエレクトロニック・アーツのローカルデベロップメントプロデューサー・村上貴宏氏が登場し、ゲームの説明を行った。

▲『シムシティ DS2』の説明を行った、同社プロデューサー・村上貴宏氏。

 本作は、プレイヤーが市長となり、自分だけの「まちづくり」を楽しめる都市育成『シムシティ』シリーズの最新作。今作では、シリーズで初めて「時代」の概念が導入されている。メインの「チャレンジモード」には、「古代」、「中期」、「近代」、「現代」、「未来」の5つの時代が用意されており、時代が変わることでまちの文化や住人のニーズも変化し、さまざまな環境でのまちづくりを楽しむことが可能だ。

 村上氏によると、本作は「時代ごとに建物が変化する」とのこと。古代で「雨ごいをする場所」だったところが、近代では「神社」に、現代では遺跡などがある「観光地」へと、歴史の流れに合った形で変化していくという。また、木造建築物が多かった江戸時代では、災害として火事が多く発生するなど、その時代の文化や常識に即したイベントが多数発生するとのことだ。

 さらに村上氏は、本作で「環境」が非常に重要なファクターになっていることに言及。「古代から現代までゲームを進めていくと、マップが建物で埋まってしまいます。そうした場合、建物を高層なものにせざるを得ない。また、工場の近くには人が住みたがらないといった問題も出てきます。このゲームをプレイする上で、「環境」の問題は避けて通れないのです」と述べ、「『シムシティ DS2』が環境問題を考えるきっかけになるとうれしい」と語った。

▲ゲームの説明は、『シムシティ DS2』のプロモーション映像を見ながら行われた。

 続いて、ミュージシャン・高橋ジョージ氏と女優・三船美佳さん夫妻、日本環境教育フォーラム事務局長・大黒栄ニ氏をゲストに迎えてのトークセッションに移行。「環境を考えた私にできるまちづくり」をテーマに、ゲストと村上氏によるトークが展開した。
 まず大黒氏が、環境問題には地球温暖化のようなグローバルな問題と、大気汚染や水質汚濁といったローカルな問題の2種類があると説明。氏は、家庭レベルでエコを心懸けることが、最終的に地球規模の環境破壊を抑制することにつながると語った。それを受けて三船さんが、料理では油をなるべく使わなかったり、買い物ではエコバッグを使用したり、牛乳はパックではなくビンのものを購入したりなど、高橋&三船家のエコ活動を披露した。

▲トークセッションの参加者。左から村上氏、日本環境教育フォーラム事務局長・大黒栄ニ氏、女優・三船美佳さん、ミュージシャン・高橋ジョージ氏。

 その後、話題は『シムシティ DS2』へ。すでに本作をプレイしている三船さんは、「今遊んでるんですが、すごく失敗しちゃったんです! いきなり停電したり、公害が起こったりしてもう大変!」とかなり苦戦している様子。対して村上氏は「ゲームだから失敗できるんですよね。遊んでみて失敗してもリセットができる。だから大いに失敗していただいて、いろいろと模索し、学んでください」とエールを送っていた。また高橋氏は「失敗して初めてバランス感覚が養えるんですよね。このゲームは、10人がプレイしたら10通りの街ができて、その人の考えがわかるから、他の人がプレイしているのを見ていてもおもしろい」と感心していた。
 また高橋氏は、「一番の環境破壊は「戦争」だと思うんです。『シムシティ DS2』には「破壊行為」である戦争の概念がなく、街を「作り上げていく」ことが目的になっているので、非常に楽しめます」と大絶賛。この点について村上氏は、「実はかなり迷ったんですが、「戦争」の要素を入れなかったのは、高橋さんもおっしゃったように「究極の環境破壊」だからです。だから、ゲーム内の「近代」も戦後復興のタイミングから始まります」と説明した。

 最後は大黒氏が、環境には京都議定書のような規制や太陽光発電などの新しい技術が必要とした上で、「いくら規制や新技術が充実しても、1人1人の環境に対する意識が向上しなければ、なんの意味もありません。『シムシティ DS2』が、人々の環境問題を考える入り口になればいいと思います」と話し、トークセッションおよび本日のイベントは終了した。

イベントの会場となった大手町カフェは、「自然との共存」をテーマにしたエコロジーカフェ。村上氏は「丸ノ内という、まさにシムシティのような街の中にあるこのようなコンセプトカフェでイベントができてうれしい。またこういう企画をやりたいですね」と意欲を示していた。
本作で用意されている時代は5つ。「古代」、「中期」、「近代」、「現代」を経て、「未来」の街を築いていく。
本作では、日本だけでなくアメリカやヨーロッパなど、海外を舞台に街を作ることも可能だ。
「現代おんだんか時代」を経て迎える未来。「おんだんか」の結末とは……?

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データ

『シムシティDS2 ~古代から未来へ続くまち~』
メーカー:エレクトロニック・アーツ
対応機種:DS
ジャンル:SLG
発売日:2008年3月19日
価格:4,980円(税込)

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