2008年4月14日(月)
4月5日、東京・吉祥寺の前進座劇場において、TVアニメ「あまつき」の完成披露試写会が行われた。
「あまつき」は、「月刊コミックゼロサム」(一迅社刊)で連載されている同名ファンタジー漫画を原作としたTVアニメーション。4月4日からKBS京都で放送が開始したのを皮切りに、テレビ神奈川、テレビ埼玉、チバテレビ、サンテレビ、名古屋テレビで放映されている。また、AT-Xでも5月9日より放送がスタートする予定だ。
この日に行われた完成披露試写会では、放送に先がけてアニメの第1話を上映。また、主人公“六合鴇時(りくごう ときどき)”役・福山潤氏、“篠ノ女紺(しののめ こん)”役・遊佐浩二氏、“梵天(ぼんてん)”役・諏訪部順一氏によるトークショーや、アーティスト・カンノユウキさんによるオープニングテーマ「Casting Dice」の生ライブなどが行われた。その模様を写真とともにお届けする。
イベントは、福山氏、遊佐氏、諏訪部氏の3名が生で注意事項を読み上げるナレーションからスタート。マイペースな“鴇”とひょうひょうとした“梵天”に、“紺”が突っ込みまくるという内容で、客席から歓声や笑いがあがっていた。次いでアニメ第1話の試写会へ。1話では、江戸時代風の異世界「雨夜之月(あまつき)」に迷い込んでしまった“鴇時”が、前の世界で同級生だった“紺”や女剣士の“朽葉(くちは)”と出会うまでを描いていた。
▲左から“梵天”役・諏訪部順一氏、“鴇”役・福山潤氏、“紺”役・遊佐浩二氏。 |
上映後、諏訪部氏の司会により、福山氏と遊佐氏を交えてのトークコーナーがスタート。ドラマCDのキャストがそのままアニメに採用されたとのことで、気心が知れているためか、和気あいあいとした雰囲気のトークショーとなった。福山氏が、「ドラマCDはコミカルなエピソードが多かったので、アニメのアフレコをやって、改めて「あまつき」はシリアスだったんだーと思いました」と話すと、それを受けて「CDでドタバタコメディばかりやっていたから、アニメでは原作通りにやっているにもかかわらず、うかつにも「あまつき」らしくないなぁと思ってしまいました(遊佐氏)」、「僕もスタッフから、「仲よくなりすぎです。もっと冷たい感じにしてください」って言われてしまいまして(諏訪部氏)」と明かし、観客を笑わせていた。
▲福山氏は、“朽葉”が自分の髪の毛をマフラーのように巻くシーンついて言及。「あれ、髪の毛だったんですね! ずっと本当のマフラーを巻いていると思い込んでいました。原作読んでいるのに、気づきませんでしたよ~」とコメントしていた。 |
続いて、“朽葉”役・朴ろ美さん(「ろ」は王へんに「路」)、“平八(へいはち)”役の野島健児氏、“露草(つゆくさ)”役の森久保祥太郎氏のビデオメッセージが上映された。朴さんからの「いい声で、とにかく素晴らしくいい声でトークを繰り広げてください。相手を口説く感じで、時には耳元でささやく感じで!」というメッセージを受け、3人が口説き文句を言う展開に。照れてなかなか言おうとしない福山氏を尻目に、諏訪部氏はとびっきりの美声で「僕のパンツ一丁姿は君だけのものだよ……」となぜか「パンツ一丁」を盛り込んだ口説き文句を披露。次いで、遊佐氏も「パンツ一丁」をネタに甘い言葉をささやき、会場の女性から黄色い声援を受けていた。最後、観客の大きな「ジュンジュン」コールの中、福山氏が上着を脱ぎつついい声で「僕は、パンツ一丁だよ……」と言うが、会場からはなぜか失笑が……。これらの模様は6月25日発売の「あまつき」DVD豪華版第1巻に収録されるとのことなので、気になる人はぜひDVDを購入してチェックしよう。
その後、カンノユウキさんが登場し、オープニングテーマ「Casting Dice」を熱唱。最後は、福山氏、遊佐氏、諏訪部氏が「あまつき」関連商品の告知を行った後、3人で青春スポ根風のコントをしながらお別れの挨拶をして、完成披露試写会は幕を下ろした。
▲お別れの挨拶で熱く叫ぶ遊佐氏と、身体全体で表現する諏訪部氏、そしてそれを遠くから眺める福山氏。三者三様のリアクションに、観客は大爆笑していた。 |
なお、TVアニメ「あまつき」のDVD全6巻が6月~11月にかけて発売される。また、カンノさんが歌うオープニングテーマ「Casting Dice」が5月21日に、引田香織さんが歌うエンディングテーマ「名まえのない道」が6月18日にリリース予定。さらに、遊佐氏と諏訪部氏がパーソナリティを務める「あまつき」のWebラジオ「あまつき やみつき ラジオ」の放送が、アニメイトTVでスタートしている。現在は第1回放送分が公開されており、第2回は4月15日に配信されるとのこと。「あまつき」および声優陣のファンは、こちらのWebラジオもチェックしておこう。
▲最後は、カンノユウキさんも登場。カンノさんはWebラジオ「あまつき やみつき ラジオ」について、「韻を踏んで「あまつき やみつき ラジつき」にしたらどうでしょう?」と提案していた。 |
(C)2008 高山しのぶ・一迅社/千歳コーポレーション
■TVアニメ「あまつき」概要