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2008年5月2日(金)

『テイルズ オブ ヴェスペリア』親友と相棒……主人公に近しい新キャラを公開!

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスは、2008年発売予定のXbox 360用RPG『テイルズ オブ ヴェスペリア』の新情報を公開した。

 本作は、初めてHD表現に対応した人気RPG『テイルズ オブ』シリーズの最新作。「正義」を貫き通すことの大切さを題材としたストーリーが展開し、シナリオやイベントムービーは過去最大のボリュームとなる。キャラクターデザインは、シリーズでもお馴染みの藤島康介氏が担当。主題歌「鐘を鳴らして」(海外題「Ring A Bell」)は、人気女性アーティスト・BONNIE PINKが歌う。

 今回は、序盤のストーリー、主人公“ユーリ”と密接にかかわる新キャラクター、合成&スキルについて紹介する。

■物語の起点■
 
 帝都「ザーフィアス」の下町で気ままに暮らす青年“ユーリ”。ある日、その下町で住民の生活を支える水道魔導器(アクエブラスティア)が暴走を起こす。魔導器の要である魔核(コア)が抜き取られていることに気づいた“ユーリ”は、相棒で犬の“ラピード”とともに、修理を請け負った人物を追う。だが騎士団に邪魔されたばかりか、城の牢屋に投獄されてしまう。
 
 脱獄に成功した“ユーリ”は、城内をさまよううち騎士に追われる少女“エステリーゼ”に遭遇、彼女が親友“フレン”の名を口にしたことから、咄嗟に助けてしまう。“フレン”に会いたいという彼女を“ユーリ”は部屋まで連れて行くが、“フレン”は既に旅に出た後だった。そこに“フレン”を狙う暗殺者一味が乱入、なんとかこれを退けた“ユーリ”は、どさくさに紛れて“エステリーゼ”とともに城を脱出する。
 
 下町に戻った“ユーリ”は魔核泥棒を追って、帝都を旅立つ決意をする。“エステリーゼ”もまた、“フレン”を追うと言い、方角が同じことからともに行くことになる。そこに騎士団の追手が現れるが、逃れた2人は、“ラピード”を加えて帝都を後にする。
 
 旅立ちに際し、“ユーリ”は“エステリーゼ”に“エステル”というあだ名を贈るのだった。

■「正義」を貫く親友、無言の相棒

 今回明らかとなった新キャラクターは、“ユーリ”の親友でありながら公開中のムービーなどでは剣を交えている騎士“フレン”と、常に“ユーリ”に付き従う相棒にして犬の“ラピード”。“ユーリ”と非常に近い位置にある1人と1頭を以下に紹介する。

●フレン・シーフォ(CV:宮野真守)●
年齢:21歳 身長:180cm 性別:男性
「法が間違っているなら、まずは法を正すことが大切だ」
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 “ユーリ”とともに帝都の下町で育ち、同じ理想を抱いて騎士団に入った青年。“ユーリ”が幻滅して辞めた後も騎士団にとどまり、着実に実績を積んで昇進する。騎士団において、貴族出身者からは成り上がりとして疎んじられ、逆に平民出身者からは希望の星と目されている。責任感が強く弱い者の味方だが、法を守る立場との板挟みになってしばしば思い悩むなど、生真面目で少々融通の利かない面がある。また、なにかと“ユーリ”に小言をしがちだが、それは狭い下町でくすぶり続ける友を案じてのこと。

●ラピード●
年齢:4歳半 身長:170cm(尾含む) 性別:オス
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『テイルズ オブ ヴェスペリア』
 “ユーリ”の飼い犬で、“ユーリ”の行くところ、常に傍らにその姿がある相棒(?)。隻眼で、顔に走る大きな傷跡がある。犬のくせにキセルをくわえているが、前の飼い主の形見らしく、実際に吸う訳ではない。無愛想でなでられたりじゃれたりするのが嫌いだが、認めた相手に対しては決して裏切らない。どっしり構えた物腰で、本当は人間の言葉がわかっているのではないかと、勘繰りたくなるような仕草をときどき見せる。もしかしたら、一行の中で一番分別と落ち着きのある存在。

■合成した装備からスキルを習得してキャラクターを強化しよう

 本作では、スキルを習得し、それをキャラクターにセットすることでさまざまな特殊能力が得られる。スキルは、武器ごとに決まったものが設定されていて、武器を装備中に使用できる他、戦闘でLP(ラーニングポイント)を取得し、武器のスキル習得ゲージを満タンにすることで習得もできる。習得したスキルは、武器を装備していなくとも、SP(スキルポイント)を割り振ることでいつでも使用できる。

 さらに武器を使い続けてスキルを習得する本作において、武器を作成する「合成」が重要となる。合成は、各地の商人(店)で行うことができ、店のメニューで「合成」を選ぶと、合成可能なアイテムと必要な素材が表示される。素材は、戦闘やフィールド上の「探索ポイント」から入手可能。合成でしか入手できないアイテムも多い本作では、素材の収集と合成が、ゲームの進行に欠かせないだろう。

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合成素材の入手方法として、プレイヤーが特に意識せずとも行えるのが「戦闘」だろう。戦闘に勝利すると素材が手に入ることがあり、入手できる素材は、敵やその倒し方によって異なる。
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戦闘で敵を倒す以外にも、フィールド上の「探索ポイント」から合成素材を入手することも可能。上の画像のように、フィールド上にはところどころ切り株などの探索ポイントがあるので、そこを調べるといろいろな素材が手に入る。
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各地の商人(店)のメニューから「合成」を選択することで、素材からアイテムを作れる。スキルの付いている武器や、ここでしか入手できないアイテムなど、素材とお金を渡して作ってもらおう。入手した武器には、0~3個のスキルが設定されていて、装備画面でスキル習得ゲージも確認可能だ。
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スキルの付いた武器を装備している間は、そのスキルを自由に使える。敵と戦うことでLPを取得するので、習得したいスキルがある場合は、スキル習得ゲージが満タンになるまで戦闘をこなそう。なお、スキル習得に必要なLPはスキルによって異なる。
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戦闘を繰り返して習得したスキルは、SPを割り振ることで使用可能となり、もとの武器を装備する必要はなくなる。さまざまなスキルを習得することで、キャラクターの能力に幅と強さが身に付くので、積極的にスキルを習得するようにしよう。

■世界を彩る街の数々

 街は、結界魔導器(シルトブラスティア)による結界に守られ、人々は街の中で一生を終えることもあるという独特の世界を舞台にした本作。今回は、テルカ・リュミレースにある「学術閉鎖都市アスピオ」、「港の街カプワ・ノール」、「港の街カプワ・トリム」の3つが公開されたので紹介する。

【学術閉鎖都市アスピオ】
『テイルズ オブ ヴェスペリア』
イリキア北部に広がるアステフィルスの環状連峰、その麓に築かれた地下都市。魔導士と呼ばれる大勢の研究者が膨大な書物に囲まれて、昼夜の区別なく研究に没頭しながら暮らしている。その昔、地下に多数の魔導器(ブラスティア)が埋まっているのが発見され、その発掘と研究のために施設が設営された。それが次第に発展し、やがて帝国随一の魔導器研究の地となった。その性質上、帝国によって厳しく管理され、許可証がなければ出入りもままならない。そのため、周辺の街でもあまりこの街のことは知られていない。
【港の街カプワ・ノール】
『テイルズ オブ ヴェスペリア』
海峡をまたいで2つに分かれたカプワの2港のうち、東のイリキア大陸側にある街。狭い海峡を挟んでトリム港と向かい合う。帝都と同じ大陸の街とあって、帝国の支配が行き届いており、帝国の執政官が常駐している。そのため、堅苦しいなりに治安はよかったが、よくない噂の絶えない今の執政官になってからは、締め付けばかりが強くなり、市民の暮らしにも暗い影を落としている。古代にはトリムとつながったひとつの巨大都市だったと言われ、海峡の底には崩壊した都市の遺跡が横たわっているという。
【港の街カプワ・トリム】
『テイルズ オブ ヴェスペリア』
海峡をまたいで2つに分かれたカプワの2港のうち、西のトルビキア大陸側にある街。ギルド勢力が強いトルビキアらしく、自由な気風で知られる流通の一大拠点。五大ギルドのひとつ「幸福の市場(ギルド・ド・マルシェ)」の本部もここにある。帝国とギルド勢が向かい合う最前線ではあるものの、枠組みに捉われない現実的な商人たちの力が大きいせいか、両港間で定期便も就航しているなど、あまり緊張を感じさせない。

 また、キャラクターが術技を用いた戦闘画面も到着しているので、以下に掲載する。“ユーリ”の使う「円閃牙」や「牙狼撃」、果ては“ラピード”の繰り出す「瞬迅犬」など、新しい技もあるので、ファンはチェックしておこう。

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『テイルズ オブ ヴェスペリア』 『テイルズ オブ ヴェスペリア』

(C)藤島康介 (C)2008 NBGI

データ

▼『テイルズ オブ ヴェスペリア』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:RPG
■発売日:2008年予定
■価格:未定

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