『G.A.II』最新作OPも披露！ 「ルーンエンジェル隊4thコンサート」詳細レポ

文：電撃オンライン

　ブロッコリーは、5月18日に東京・日本青年館にて「ルーンエンジェル隊4thコンサート Angelic Force！」を開催した。

　この日のイベントは、アニメ、ゲーム、コミックなどメディアミックスで展開する作品「ギャラクシーエンジェル」の中で、PS2『ギャラクシーエンジェルII』シリーズから誕生した「ルーンエンジェル隊」のコンサート。“アプリコット・桜葉”役の稲村優奈さん、“アニス・アジート”役の花村怜美さん、“ナノナノ・プディング”役の明坂聡美さん、“カルーア（テキーラ）・マジョラム”役の平野綾さん、“リリィ・C・シャーベット”役の中山恵里奈さんの5人に加え、新谷良子さん、榎本温子さん、小田久史氏、佐藤ひろ美さん、富田麻帆さんなど多数のゲストが出演した。さらに、1月に行われた“ぷちこ”声優オーディションに合格し、現在ラジオなどで活躍中のみなかみ菜緒さん（“プチ・キャラット”役）、矢澤りえかさん（“ラ・ビ・アン・ローズ”役）も駆けつけていた。

　当日は、PS2用ソフト『ギャラクシーエンジェルII 永劫回帰の刻』の最新情報や、新曲の披露、出演声優陣によるトークコーナーなどさまざまなコンテンツが用意され、多数のファンが会場を埋め尽くした。その模様を、写真を中心に紹介する。

ステージの開幕前には、みなかみ菜緒さんと、矢澤りえかさんが登場。2人は明坂聡美さんとともに、インターネットラジオステーション＜音泉＞で毎週月曜更新の「でじこラジオ」に出演している。「ニックネームは？」との質問には、みなかみさんは「なおすけ」、矢澤さんは「りえか」と呼ばれていると答え、そのまま2人の愛称に決定。「これからは(愛称で)呼んでください」とのことで、ファンからも大きな拍手が。さらに2人の口からは、ラジオのテーマソング「君は僕のエナジー」が5月23日に、「デ・ジ・キャラット」のキャラクターソングが今夏に3カ月連続でリリースされることも発表された。

ファンお待ちかねのコンサート1曲目は、昨年11月に発売された「ブロッコリー ウィンターソングセレクション Sweet Winter」収録の「WINTER☆TRANCE」でスタート。

5人の挨拶を挟んだ後、「GO！GO！ルーンエンジャー」、「ロケットラブル・ラブ」とお馴染みの曲が披露された。「みんな仲間だと思うんです」という5人が最初から全開で歌い、コンビネーションでのダンスなども見せてくれた。

さらには、5人全員のコンビネーションダンスも。「今回はいつもより早くから練習をはじめました」とのことで、5人の息はみごとにピッタリだった。

また「永遠のFRIENDSHIP」では、肩を組んだ5人が会場のファンと一緒に熱唱。開演早々、ファンと5人の一体感が会場に満ちていく。

そこからは、コンサート初お披露目となる5人のソロ曲に。花村さん歌う「JALALALA LOVE」では、間奏中にファンの手拍子が響いていたところで、稲村さん、明坂さんがギターを手に登場。

2番手は平野さんの「kiss on the cheek」。ゆるやかに始まった曲は、2つの人格を内包する“マジョラム”の心を表現したもので、平野さんはこの曲をゆったりと歌いあげた。

「BLIZZARD LOVE」をクールに歌いあげる中山さん。彼女の内なる熱を放出するかのような叫び声のパートでは、ファンも大歓声でこたえた。

稲村さんは、記者発表の時にも「乗りたい」と言っていたブランコに乗って登場。「ファンタスティックしましょ♪」のタイトル通りの演出で歌い上げてくれた。

明坂さん歌う「かなしみ流星群」では、みんな静かに耳を傾ける。ケミカルライトがゆらめく中、会場に明坂さんの歌声が響いた。

5人それぞれの曲が終わった後のMCでは、「BLIZZARD LOVE」の最中に空気銃によるTシャツの射出を失敗してしまった花村さんが、もう1度ファンに向けて打ち出した。

続いて、“ナツメ・イザヨイ”役の榎本温子さんがステージに。シリーズ最新作では、ヒロイン同様のストーリーが用意されている彼女が、「イザヨイ正義」を歌った。

“ナツメ”の後は、『ギャラクシーエンジェルII』シリーズ主人公“カズヤ・シラナミ”役の小田久史さんが登場。「司会の人」といじられる彼がルーンエンジェル隊に加わり、皆で「ドタ☆バタ☆フィエスタ」を陽気に披露した。

続いては、初代『ギャラクシーエンジェル』から登場し、“アプリコット”の姉でもある“ミルフィーユ・桜葉”を演じる新谷良子さんがステージに登場。インターネットラジオステーションで「でじこラジオ」とともに配信中の「ラジオギャラクシーエンジェル りょーことゆーなと」のコーナーが始まった。

ルーンエンジェル隊とムーンエンジェル隊に分かれて勝負をし、負けた方はセクシーポーズの罰ゲーム！　という展開になるも新谷さん以外は全員ルーンエンジェル隊メンバー。新谷さんは気づいたら1人ぼっちになってしまった……。

1人ぼっちの新谷さんは、「キャラクターが似ているから」などの理由で、なんとか明坂さん、中山さん、榎本さんをチームに引き込む。勝負種目は握力測定と垂直飛び測定だが、男性である小田さんは記録を2で割ることに。

最初は握力測定からで1番手は、ルーンチームが平野さん、ムーンチームが榎本さん。ともに24．0と同じ記録を出す。

2番手は、ルーンチームから花村さん、ムーンチームから中山さんが出場し、それぞれ27．8、27．4と好勝負を繰り広げる。

しかし続く勝負では、稲村さん21．3、明坂さん16．8とルーンチームがリード。

勝負はリーダー戦にもつれこむが、新谷さんが28．0の記録を出したのに対し、小田さんは37．9と男を見せられず……。合計92点のルーンチームに対し、ムーンチームが合計96．2点で逆転勝利した。

周囲からのブーイングにヘコむ小田さん。続いての垂直飛び勝負でも、測定限界の70cmを出さなければならない状況に追い込まれるが、ここで小田さんが男を見せた！　みごと記録70をたたき出してルーンチームを勝利に導いた。

勝負は引き分けに終わり、全員でセクシーポーズを披露。

ラジオコーナーの後は、ラジオテーマソング「さくらば最前線」を姉妹で初披露。最後は2人でハートマークを作り、ファンから歓声を浴びる。

ルーンエンジェル隊が掃けた後は、ゲストライブのコーナー。富田麻帆さんは「Wing of Destiny」を、新谷さんは「Eternal Love2007」を熱唱した。

そしてファン待望のPS2用ゲーム最新作情報が明らかに。『ギャラクシーエンジェルII 永劫回帰の刻』は2008年発売予定だ。

さらには本作のオープニングテーマ「月聖の蒼炎曲(カノン)」を、榊原ゆいさんが担当すると発表された。「今振り付けを考えているので、いつか皆さんにお見せできたらいいなと思います」と榊原さんからのコメントも。

さらに本作にはもう1つオープニングテーマが用意されており、その曲「太陽の紅響曲(アリア)」を佐藤ひろ美さんが初披露した。昨年のコンサートを成功に導いた佐藤さんの美声に、ファンも大興奮。

ゲストライブ終了後は、ルーンエンジェル隊の5人が衣装をチェンジして再登場。「メリーゴーランド宇宙」と、「FIGHT－FIGHTが止まらない」(花村さん)、「忘れましょうねヤヤヤヤヤン♪」(平野さん)、「コスモスより愛を込めて」(中山さん)、「れっつアプリコット体操」(稲村さん)、「ナノナノなのダンス」(明坂さん)のソロメドレーが披露された。

その後3曲が披露され、最後は小田さん、榎本さんも駆けつけて新曲「UNITY」が皆で歌われた。「UNITY」は、コンサート会場でのみ販売された記念楽曲。それでもキャストとファンは1つになって曲のラストを迎えた。

「ルーンエンジェル隊！」というファンのカーテンコールにこたえて登場したのは、衣装をシャツに着替えた5人。ファンの大歓声はまだまだ止まらない。

アンコールで歌われた「Eternal Love」には、この日出演した、新谷さん、富田さん、榎本さん、佐藤さん、小田さんの全員が加わっての大合唱。この日一番の歌声が会場に木霊した。

「Eternal Love」が終わると、それぞれに「ありがとうございました！」とファンへの感謝を述べたゲスト陣がステージを降りていく。

そして本当のラストとなった「サヨナラ1分ユメ9分」のショット。5人は最後まで息ピッタリのパフォーマンスで観客を魅了した。閉幕の後もファンの歓声は止まらず、来場者全員の三本締めでイベントが終了となった。

　イベント終了後、ルーンエンジェル隊の5人へインタビューを行ったので、以下に掲載する。

――コンサートを終えての感想はいかがですか？

明坂さん：今回はひろ美ねえさんのプロデュースではなかったんですけど、1カ月前から練習を積んできました。約1年ぶりのコンサートで、ゲームも発売された後だったので、どのくらいの方が集まってくれるのか不安だったんですけど、会場には前回以上のファンが集まってくれて本当にうれしかったです。曲の方もいろいろコールを考えてくださって、すごく楽しかったです。

花村さん：一言にすると「本当に早かったなぁ」という感じですね。去年ここのステージに立ったことで、今年は準備の段階から緊張感の持ち方や気をつけるところなど、本番こうしようと思ったところなど、(今までとは)違った考えで臨むことができました。あと今年は、ルーンエンジェル隊が全員ゲームに出演していることもあり、みんなで歌うことができたのが、本当に楽しくうれしいことでした。

稲村さん：今回みんなと一緒に稽古場で練習したり、各自家で練習したりと、練習をたくさん重ねてきました。リハーサルはやっているんですけど、やっぱり緊張していて「ああ、あそこ間違えちゃった」とかあったんです。(でも、)本番は皆さんの応援してくださるパワーであるとか、たくさんの人が来てくださってうれしいなという気持ちとかあって、すごく楽しくコンサートに臨むことができました。そして今回は企画の段階で、ブランコに乗って「ファンタスティックしましょ♪」を歌いたいと希望を出していたら、スタッフの皆さんがステージで使っても危なくないものを一生懸命探してくださって、こうやって願いを叶えてくださったのがすごくうれしかったです。本当にありがとうございました。また皆さんに元気な姿をお見せできるように私も頑張っていきます。

平野さん：このルーンエンジェル隊の5人で集まるのは結構久しぶりだったので、リハーサルの時に「久しぶりー！」、「元気だったー？」みたいなノリで最初集まりました。どうしても去年のコンサートが、「今までやってきたものとは別格」という印象が残っていて、やるからにはそれ以上のものを目指さないといけないなと思いました。練習時間は去年より取れなかったんですけど、少ない時間の中でみんなやれることを各自やっていったと思います。しばらく離れていても、ルーンエンジェル隊の「みんなでやっている」、「みんなで1つのものを作っている」という一体感と絆は強いんだなと感じました。

中山さん：今回は練習をはじめる前にも、セットリストをどういう風にするかだとか、衣装をどうするかとか、いろいろみんなで考えました。去年もメドレーをやらせていただいたんですけれども、「今年もメドレーやりたいねー」と言って、メドレーを作っていただんです。メドレーの時に去年は歌ってる後ろで踊っていたんですけど、今年は自分たちで「こういう風にしたら素敵なものができるんじゃないか」と考えて、結構ギリギリまで一生懸命作らせていただきました。あと前回、素敵な衣装を作っていただいたので、今回はさらに差をつけるために2パターンを作っていただきました。「お揃いのユニット感がある衣装が着たいねー」と話していたので、最後の最後まで自分たちでこだわって衣装も作らせていただきました。それだけ準備をしたにもかかわらずステージ自体はアッいう間で、少し寂しいんですけれども、私たちと皆さんの心に残るいいステージになったと思います。

――ゲーム最新作や今後の意気込みを交えての、ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

明坂さん：4thコンサートは皆さんのおかげで成功させることができました。次はどんなコンサートになるのか、私たち自身もドキドキワクワクで、もっともっと5人の絆が深まるといいなと思います。ゲームの方も今年発売予定とのことで、3部作がやっと完結します。前々からファンの方は結構ウズウズしていたと思うんですけど、私たちも今一生懸命収録していますので、ぜひ買ってください(笑)。

花村さん：実はコンサートの練習期間中にもゲームの収録があって、みんなと、「こういう風に録ったよ」とか、個々のルートのこととかいろいろ話しました。コンサートが終わってまた収録が始まると思うんですけども、3部作最後ということで、私たちもビックリするような秘密や展開がいろいろあるので、楽しみに待っていてください。

稲村さん：ゲームの収録はコンサートの前に1回だけやったんですけど、第1章の部分だけ見ても「この先どうなるんだろう」とか、「最後にはどういう風に完結するんだろう」とか、ワクワクする気持ちが生まれるシナリオになってました。私も続き(の台本)をもらってないので、この先どうなるかわからないんですけども、“リコ”やみんなの秘密がどう明かされていくのか楽しみです。また分厚い台本と戦いながら収録していきたいと思いますので、皆さんどういう形で完結するのか楽しみに待っていてください。

平野さん：コンサートに関しては、4thがあったんだからもちろん5thもあるだろうと思って期待しています。ゲームに関しては、ブロッコリーさんの好意で4thコンサート終わってから収録しようとうことで、まだ物語の幕開けくらいしか収録していないんですけど、どうやら本当に膨大な量の台本が待っているらしいです(笑)。これから収録などいろいろ大変だと思うんですけど、なんとか今年中に発売できるようにみんなで頑張って、自分たちの大切な役を演じて生きたいと思います。“カルーア”で言うと、「まだそんな秘密が隠されていたんだ」、「それってあたし次どうなるの？」といったところで終わるらしいので、改めて役作りをすごく頑張っています。次回作もぜひ期待していただくとうれしいです。

中山さん：今回のコンサートでは、ルーンエジェル隊のヒロイン6人勢揃いして、最新作では“ナツメ”もヒロインとして参加しているということで、6人の素敵な物語ができるんじゃないかと期待しています。何でも榎本さんが前半部分くらいの台本をもらったらしいんですけど、体重計で量ったら7キロあったそうです(笑)。今までの1部、2部よりも膨大なストーリーになっているそうで、まだ第1章しかもらっていないんですけれども、第1章の段階で「本当にこれでいいの!?」みたいな終わり方で、最初から衝撃を隠せない展開になっておりますので、皆さんルーエンジェル隊とカズヤの活躍を期待していてください。

【セットリスト】
　1、「WINTER☆TRANCE」
　2、「GO！GO！ルーンエンジャー」
　3、「ロケットラブル・ラブ」
　4、「永遠のFRIENDSHIP」
　5、「JALALALA LOVE」
　6、「kiss on the cheek」
　7、「BLIZZARD LOVE」
　8、「ファンタスティックしましょ♪」
　9、「かなしみ流星群」
　10、「イザヨイ正義」
　11、「ドタ☆バタ☆フィエスタ」
　12、「さくらば最前線」
　13、「Wing of Destiny」
　14、「Eternal Love2007」
　15、「太陽の紅響曲」
　16、「メリーゴーランド宇宙」
　17、ルーンエンジェル隊ソロメドレー
　　・「FIGHT－FIGHTが止まらない」
　　・「忘れましょうねヤヤヤヤヤン♪」
　　・「コスモスより愛を込めて」
　　・「れっつアプリコット体操」
　　・「ナノナノなのダンス」
　18、「ハピスマ・ギャラクシー」
　19、「やめてメテオ」
　20、「宇宙で恋は☆るるんルーン」
　21、「UNITY」
　※以下アンコール
　・「Eternal Love」
　・「サヨナラ1分ユメ9分」

■「ルーンエンジェル隊4thコンサート Angelic Force！」概要(※終了)
【開催日時】2008年5月18日
【会場】東京・日本青年館
【出演者】(※敬称略)
　・稲村優奈
　・花村怜美
　・明坂聡美
　・平野綾
　・中山恵里奈
　・新谷良子
　・榎本温子
　・小田久史
　・佐藤ひろ美
　・富田麻帆
　他

• Project G.A.