次世代アクロバットアクション『プリンス オブ ペルシャ』プロデューサーに直撃!!

文：電撃オンライン

　ユービーアイソフトが2008年のホリデーシーズンに発売を予定している『Prince of Persia（プリンス オブ ペルシャ）』。そのプロデューサーBen Mattes氏にお話を伺った。

　先日のユービーアイソフト・カンファレンスでも登場した『プリンス オブ ペルシャ』は、PS3/Xbox 360/PCでリリースされる。PS3/Xbox 360用ソフト『アサシン クリード』を制作した、同社のモントリオールスタジオが開発を担当している。

▲自らプレイしつつゲーム内容を説明する、プロデューサーのBen Mattes氏。

　トゥーンシェードによる、幻想的で美しいグラフィックが特徴の本作。世界が悪しき闇に包まれたため、プリンスは“Elika（エリカ）”とともに冒険し、世界を救うために戦うことになる。プレイヤーは主人公のプリンスを操り、3D空間をアクロバティックに駆け抜け、敵と戦い、世界に光を取り戻していく。総プレイ時間は「少なくとも10～15時間（Mattes氏）」だという。

▲デモンストレーションでは、険しい地形のフィールドをアクロバティックに進んでいくシーンが多数みられた。

　Mattes氏は、本作について「（シリーズの）原点に返った」ものであり、かつ『アサシン クリード』の流れをくんでいるとも話した。シリーズ原点とは、ストーリーやキャラクターといった「設定」の部分を指し、また3D表現による高度なグラフィックやモーションは『アサシン クリード』に近いということのようだ。

　本作では、パートナーとして“エリカ”という女性が冒険をサポートする。彼女は「プレイヤーを導いたり、戦闘に参加したり（Mattes氏）」するだけでなく、ストーリーの根幹にも絡んでくるという。2Dタイプの『Prince of Persia』シリーズ作品とは異なりフィールドは3D空間で、かついろいろな行動ルートがあるため、“エリカ”による道案内は非常に心強いサポートとなりそうだ。

▲“エリカ”のサポートは多岐にわたる。主人公のジャンプ時にフォローしたり、フィールド内の特定ポイント間を瞬時に移動したり……。彼女の存在が、フィールド移動時のスピード感を高めている。

　フィールドを移動中、特定のポイントに到達すると敵が現れる。Mattes氏によれば「すべての戦闘は最大で3キャラクターまで登場する」とのことで、敵は必ず1体、そしてプレイヤーと“エリカ”が参加する方式のようだ。バトルは格闘ゲーム風で、例えばPS3であれば○/×/△/□の各ボタンを押すことでアクションする。

▲PS3版では△ボタンを押すと、“エリカ”が敵に攻撃を仕掛ける。敵の状態によっては特定の攻撃しか効かない場合もあるようで、写真の敵では「身体が黒くなっている時は“エリカ”の攻撃しか効かない」のだという。

　ボタンの押し順によりコンボが発生。このコンボは「プレイヤーが知っていさえすれば、すべてのコンボを最初から使える（Mattes氏）」そうで、アンロック方式ではないという。ちなみに、プリンスが戦闘で死ぬ（ゲームオーバー）になることはないそうだ。

　最後に、ユービーアイソフトに日本で発売されるかどうかを聞いてみたが、「現時点では未定」とのこと。『プリンス オブ ペルシャ』シリーズは日本のファンにも馴染みが深いだけに、ぜひとも日本での発売に期待したいところだ。

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