シスコン兄、セクシー女社長が仲間に！ 『テイルズ オブ ハーツ』は2作発売

文：電撃オンライン

　バンダイナムコゲームスは、DS用ソフト『テイルズ オブ ハーツ』の「CGムービーエディション」と「アニメムービーエディション」を12月に同時発売する。あわせて、新キャラクターとバトルシステムも明らかにした。

　本作は、DSでは初めてテイルズスタジオが開発を担当する『テイルズ オブ』シリーズの最新作。大容量の2ギガビットROMを採用しており、「CGムービーエディション」にはPS2『テイルズ オブ デスティニー』でCGムービーパートを制作した「白組」のフル3DCGムービーが、「アニメムービーエディション」にはProduction I.Gによるアニメーションムービーが、それぞれ収録される。なお、CGムービーエディション、アニメムービーエディションともにムービーシーン以外のゲーム内容は同じものだ。

上が「アニメーションムービーエディション」に収録されるオープニングの画像で、下が「CGムービーエディション」に収録されるオープニングの画像となる。

　さらに、『テイルズ オブ デスティニー（以下、TOD）』でファンの絶大な支持を得た、いのまたむつみさんとDEENが、それぞれキャラクターデザインとテーマソングを担当。人間の心「スピリア」をキーワードに、人と人の心を描くことを主題とした物語が展開する。

　今回は、新キャラクター“ヒスイ”と“イネス”の2人と、バトルシステムの詳細について、画像を交えて紹介する。『TOD』のファンは、ぜひチェックしておいてほしい。

■新たな仲間はシスコンの兄貴と豊満な胸を持つ女社長

　すでにお伝えした通り、本作の物語は主人公の少年“シング”が、波打ち際に打ち上げられた謎の少女“コハク”と出会うところから始まる。“ヒスイ”は、その時“コハク”とともに打ち上げられていた彼女の兄。もう1人の“イネス”は、貴重な神秘の武具「ソーマ」を商品として扱う女運び屋だ。

●ヒスイ・ハーツ/CV：松風雅也●

「言っとくがな、ウチの妹に手ェ出したら……殺すからな」

年齢：18歳　性別：男性　身長：184cm　体重：70kg

“コハク”の兄。幼くして身寄りを亡くしたせいで、過剰なまでに妹の“コハク”を守らねば、という意識を持っている。雑な外見や冷めた言動は逆に、根は非常に頑固で熱血な性格。

海に突き落とされたり、「超～～変なお兄ちゃん」と言われたり、なかなか妹への愛情が報われない様子の“ヒスイ”。しかし、それでも我が身に代えて“コハク”を守ろうとする一途な兄であることが伝わってくる。

乱暴な言葉遣いだが、セリフからは悪を許すまじという熱血さがうかがえる。自分の信念を持つが故に頑固な性格のようだ。

“ヒスイ”は、腕に装着しているソーマを扱うようだ。画面では、矢のような光を放つ技や、水や風属性と思われる術を使っている。おそらく後衛タイプで、術も技もバランスよく覚えるのではないだろうか。

●イネス・ローレンツ/CV：伊藤静●

「まぁ、胸の大っきな美人だなんて……　よく言われるのよね♪」

年齢：24歳　性別：女性　身長：168cm　体重：54kg（自称）

優しげに微笑みながらも、身のこなしにも発言にもまったくスキがない、運び屋「日々寧日（ひびねいじつ）」の女社長（ただし1人商店）。常識外れの怪力とグラマーな体型を持つ。貴重なはずの「ソーマ」を商品として扱っているようだが……!?

“イネス”は、一見厳しく見える言動を放つこともあれば、淑女のようなセリフ、陽気なおねーさん風のセリフと、変幻自在の表情を見せる。また、パーティと行動をともにする、三角帽子をかぶった女の子も気になるが……？

大きな剣の形をしたソーマを扱う“イネス”。上記戦闘画面ではいずれも技を使用し、常識外れの怪力を持つという設定から、前衛として活躍するタイプだと予想される。技も派手なエフェクトのものが多く、1ヒットの威力が大きそうだ。

■『TOD』よりもさらに「テクニカルに」、「仲間と一緒に」戦えるシステム

　『TOD』から多くの仕組みを受け継いでいる本作。戦闘システムにおいても、PS2版『TOD』に採用された「AR-LMBS」をさらに昇華させた新バトルシステム「CNAR-LMBS（コンビネーション エアーリアル リニアモーションバトルシステム）」が搭載される。空中での技発動や連続コンボなど、2D対戦格闘ゲームのようなバトルが楽しめた「AR-LMBS」だが、本作ではそこへ「コンビネーション」や「キャラクターの感情（エモーション）」といった要素が追加されている。

「CNAR-LMBS」においても、PS2版『TOD』にあったような、空中で技を発動し、連続しての攻撃や仲間とのコンボを決める、といった爽快なバトルが楽しめる。システムをフルに活用すれば、2Dの『テイルズ オブ』で、もっともテクニカルなバトルができるだろう。

　そこで「CNAR-LMBS」の特徴として挙げられるのが、「エモーショナルゲージシステム（EG）」、「コンビネーションゲージ（CG）」、「属性システム」の3つ。その詳細を1つずつ説明していく。

●エモーショナルゲージシステム（EG）

　『テイルズ オブ』シリーズの多くに採用されている「TP（テクニカルポイント）」に代わるシステムで、キャラクターの感情を反映した本作ならではのゲージだ。ゲージ1本を50の値として、最大100の2重のゲージで構成される。EGは、標準値を50としながら、戦闘中のさまざまな要因で増減し、戦闘に大きな影響を与えていく。

　具体的には、EGが多い時は連続してより多く行動できる一方、被ダメージが通常より多くなり、EGが少ない時は連続して行動しにくくなる代わりに、被ダメージも通常より減少する。なお、CGや属性システムにおける一連の連係後にEGは一定量回復。戦闘終了時のEGについては、次の戦闘に引き継がれるとのことだ。

画面左下、先頭キャラクターのステータスの上に表示されているのがEGだ。値が50以上の時は赤いゲージで、50より少ない時は青いゲージで表示される。赤い時はハイリスクハイリターン、青い時はローリスクローリターンということになる。

●コンビネーションゲージ（CG）

　戦闘中における仲間との信頼度を表す。DSの下画面に表示される「コネクトパネル」から、非戦闘キャラクターの援護「コネクトコマンド」を使用するのに必要となる。CGを消費して非戦闘キャラクターの援護攻撃を発動すれば、仲間と連係してコンボを重ねていくことが可能だ。それだけでなく、各キャラクター同士で特定の技を組み合わせれば、強力な攻撃である「合体技」も発動するという。

　CGは、各キャラクターのHPゲージの真下に表示される。ゲーム開始時の最大値は100だが、ゲームの進行とともに最大300まで増加し、ゲージ1本あたりが100を示す3重ゲージで表示される。アイテムを仲間に使うなどの、仲間を助ける行動を取ることでCGは上昇する。

この画面では、“シング”、“コハク”、“ヒスイ”の3人がバトルに参加している。下画面のコネクトパネルから、右上の「モールスチャージ」を選択すると……。		非戦闘キャラクターの“イネス”が現れて、「モールスチャージ」による援護攻撃を行ってくれる。この後にさらなる攻撃を加えれば、コンボをつなげていくことができるだろう。

「シャルジュシャーク」による援護を行う“イネス”。本作では、ヒット数を稼ぐのにCGの使い方が重要となりそうだ。またEGが高い状態で、CGを活用した猛攻を仕掛ければ、敵に大ダメージを与えられるはずだ。		「コネクトパネル」には、戦闘に参加するキャラクターのコマンドも表示される。アイテムによる回復や、仲間への術技の指示も、タッチ1つで行える。

●属性システム

　敵は弱点属性を持っていることがあり、その属性の付加された術技で攻撃すると、通常より多くのダメージを与えることが可能だ。属性には、「斬・打・射」の3物理属性と、「火・水・地・風・光・闇」の6思念属性が用意されている。

　さらに、PS2版『TOD』にも採用されていた属性連係が本作にも搭載されるという。敵の弱点属性を突いた後に、別の属性が付加された術技で攻撃すると、ダメージや命中率、クリティカル率がさらにアップ。別の属性の術技で攻撃し続ける限り、このプラス効果の恩恵を受けることができる。また、弱点属性が複数ある敵の場合、最初に弱点を突いた後は、弱点属性でも属性連係扱いとなる。

上記の画像をよく見てほしい。“シング”に「雷神剣」で攻撃された敵に、「WEAKPOINT！」という表示が出ている。これが敵の弱点を突いた証。この後に風以外の属性で攻撃しても、属性連係の効果が得られる。

※画面は開発中のもの。
※本製品は、CGムービーエディション、アニメムービーエディションともにムービーシーン以外のゲーム内容は同じもの。
(C)いのまたむつみ (C)2008 NBGI

▼『テイルズ オブ ハーツ アニメムービーエディション』

■メーカー：バンダイナムコゲームス

■対応機種：DS

■ジャンル：RPG

■発売日：2008年12月予定

■価格：未定

※CGムービーエディションと同時発売予定

▼『テイルズ オブ ハーツ CGムービーエディション』

■メーカー：バンダイナムコゲームス

■対応機種：DS

■ジャンル：RPG

■発売日：2008年12月予定

■価格：未定

※アニメーションムービーエディションと同時発売予定

• 『テイルズ オブ ハーツ』公式サイト