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2008年9月4日(木)

テクモ、コーエーとの間で経営統合へ向けた協議を開始 スクエニの提案は白紙へ

文:電撃オンライン

▲9月1日付でテクモ代表取締役会長兼社長に就任した柿原康晴氏。

 テクモは、本日9月4日のニュースリリースで、コーエーとの間で経営統合へ向けた協議を開始することを明らかにした。

 ニュースリリースで両社は、この経営統合協議の目的について、対戦格闘というジャンルにおいて欧米市場で高いブランド力を持つテクモと、SLGやストラテジーゲームに定評のあるコーエーが、互いの強みを生かすことで、今後の市場における競争力を確保するためとしている。

 またテクモは、先日発表のあったスクウェア・エニックスから打診された株式の友好的公開買付けの提案について、「他に、より企業価値向上の実現性の高い選択の可能性があること」を理由に賛同するにはいたらなかったと発表している。

<※17:00追記>

 上記テクモの発表が行われたあと、スクウェア・エニックスは、テクモに対して、以下の質問の回答を求めていることをリリースで発表した。テクモに対する質問は以下の通り。

・テクモの取締役会が本案(※株式の友好的公開買付け)への賛同をしなかった理由は、コーエーとの経営統合に向けた協議を決定したためかどうか、ご教示いただきたい。

・もし、そうだとした場合、コーエーとの経営統合の条件(統合の態様、統合の前提となる株価、統合比率等)が本案よりもテクモ株主にとって有利であることを具体的にご教示いただきたい。

・もし、そうでない場合、本案よりもテクモ株主にとって有利である代替案を具体的にご教示いただきたい。

(※質問はリリース原文ママ)

 スクウェア・エニックスは、上記質問に関して「テクモから回答が得られ次第、当社としての対応方針を決定する予定」としている。


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