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2008年9月4日(木)

『アイドルマスター』DLC絶好調の秘密に迫る! バンナムがGamefestで講演

文:電撃オンライン

 マイクロソフトが9月4日~5日にかけて開催しているカンファレンス「Gamefest Japan 2008」。その中で、バンダイナムコゲームスのXbox 360用ソフト『アイドルマスター(アイマス)』&『アイドルマスター ライブフォーユー!(アイマスL4U!)』のダウンロードコンテンツ(DLC)に関する講演が行われた。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』
▲「『アイマス』といえばDLC」と言われるほど、記録的なDLCの売り上げを誇る。ミズギ、ウェディング、サンバ(!?)など、ファンやプロデューサーの心を揺さぶる衣装がてんこ盛り。

 2007年1月に発売された『アイマス』は、プロデューサーの視点からアイドル候補生たちを育成していくシミュレーションゲーム。また2008年2月に発売された『アイマスL4U!』は、『アイマス』と同じ世界観でつづられるライブコーディネートゲームだ。

 両作品ともオンライン上で配信・販売されているDLCとして衣装やアクセサリー、楽曲などが配信されており、『アイマス』と『アイマスL4U!』をあわせてすでに19回の配信が行われている。コンテンツ数は『アイマス』が147種、『アイマス L4U!』が115種。ソフト、DLCとも非常に好調な売り上げを記録している。講演では、その秘密の一端が明らかになった。

 登壇したのは、バンダイナムコゲームスの田村純一郎氏。DLCは毎月配信が行われており、『アイマス』と『アイマスL4U!』をあわせて現時点で19回分が配信されている。田村氏によれば、9月以降も年末まで毎月『アイマスL4U!』のDLCを配信する予定だという。

『アイドルマスター』
▲田村氏は、DLCについて「なぜ好調か」をていねいに説明していた。

 『アイマス』発売当時、DLCは同社として初めて行う展開だったので、試行錯誤したことを明かした田村氏。ただ、Xbox 360版の企画初期の段階から、DLCは検討していたという。「今思えば、これが苦労の始まりだったのかな」と会場を笑わせる一幕も。

 田村氏はDLCについて、ユーザーに新しい喜びを感じ続けてもらえる、そして長く製品を楽しんでもらえる効果があり、ソフトを手放させることを止める効果もあると話す。

 ただし「(『アイマス』)ファンの目は肥えていますので、その方たちに満足してもらうためには高いクオリティを維持する必要がある」と説明。ユーザーの期待を、たとえ一部でも超える部分があれば、ユーザーはそこに気づいてくれると話す。そうした点から、DLCの制作にあたっては「こちらも気合いを入れている」と、やや採算度外視で作っている面もあるとした。

 また、ユーザー購入をうながすための施策も紹介。『アイマス』シリーズ両作品では、通常のXbox LIVE マーケットプレースから購入する方法の他に、ゲーム内からダウンロード・購入できる「カタログ」の仕組みを作っているが、このカタログは「通販のカタログのようにパラパラと見られるよう意識している(田村氏)」とのことだ。

 また、衣装のイラストをカタログ中で見せることで、購買意識を高めているという。田村氏自身を含め、本作の開発スタッフは『アイマス』が好きな人が多いといい、自身の考えも交えつつ「キャラクターを彩りたい」、「他者にアピールしたい」、「他者のアピールを見たい」といった欲求が働くのではないかと分析。田村氏は「自分の子どもの写真を他人に見せたがるのに近い」と例え話を出していた。

 購入への誘導として「ユーザーに購入しやすくする仕掛け」も取り入れているという。自身のキャラクターに衣装などを着けるためにはDLCの購入が必要だが、新衣装を着ている他ユーザーのライブ映像を見るだけならカタログさえダウンロードすればいい。この仕組みにより「他の人の(ライブ)を見るだけでもいいや、というライトな方でもダウンロードしていただける」という。カタログのダウンロードが購買につながる、というわけだ。

 『アイマスL4U!』の第1回配信で行った無料配信も、ダウンロードの手順をユーザーに実体験してもらうにはいい方法だったと話す田村氏。さらに、配信時期を毎月下旬に固定することで、ユーザーに「必ず配信される」という安心感や期待感を持ってもらえるとしている。

 田村氏は、『アイマス』がプラチナコレクションで発売された(2007年10月)タイミングで、一部DLCを値下げしたことについても言及。制作側としては、既存購入者からの反発を心配していたものの、最初の配信から時期が開いていたこともあり、それほど多くの反発はなかったという。中には、価格改定で売り上げが10倍増したものもあったとか。こうした点を踏まえて「価格変更は有効だが、実施時期は慎重に検討すべき」と話した。

『アイドルマスター』
▲『アイマスL4U!』の今後のDLCについては「あーだこーだと考えて模索中です(田村氏)」という。

 『アイマス』、『アイマスL4U!』とも、ソフトとDLCの収益では、DLCが非常に高い比率だという。田村氏はその反面、DLCでユーザーからの期待にこたえなければというプレッシャーもあると語る。「自分たちでハードルを高くしてきた自業自得な面もあるが、それがいい傾向につながったのかも」と、好調を維持している理由を挙げていた。

 ちなみに、ポーリータキシードのような「かっこいい系」や、「ウマのかぶりもの」のようなネタ系はあまり売れていないそう。売れ線のDLCは「かわいいものや、どんな衣装にも合う汎用性の高いもの」だという。

 最後の質疑応答で田村氏は、『アイマスL4U!』のDLCについて、少なくとも年末までは続けていくことを宣言。『アイマス』シリーズの勢いは、今後もとどまるところを知らないようだ。

(C)窪岡俊之 (C)2003 2007 NBGI
PROJECT IM@S

データ

▼『アイドルマスター ライブフォーユー!』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:ETC
■発売日:発売中(2008年2月28日)
■価格:通常版 7,140円(税込)/数量限定オリジナルアニメDVD同梱版 9,800円(税込)
 
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▼『アイドルマスター(Xbox 360 プラチナコレクション)』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:SLG
■発売日:発売中(2007年11月1日)
■価格:2,940円(税込)
 
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