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2008年10月9日(木)

『モンスターハンター3(トライ)』新モードが初公開! スペシャルステージレポ

文:電撃オンライン

 「東京ゲームショウ2008」のカプコンブース内で、Wii用ACT『モンスターハンター3(トライ)』のステージイベントが開催された。

 このステージイベントには、本作のディレクター・藤岡要氏と、プロデューサー・辻本良三氏が登壇。本作の魅力や新情報などについて語った。イベントは、『モンスターハンター3(トライ)』の紹介の前に、まず発売中のPSP用ソフト『モンスターハンターポータブル 2nd G』が250万本を突破しためでたいお知らせからスタート。来場者から拍手が起こる中、続けて『モンスターハンターポータブル 2nd G PSP the Best』が発売されることが明らかになった。価格は2,990円(税込)で、発売日は10月30日。非常に手に入れやすい価格なので、購入を迷っていた人はこれを機にハンターデビューしてみるのもいいだろう。

『モンスターハンター3(トライ)』新モードが初公開! スペシャルステージレポ
▲写真左が辻本氏、右が藤岡氏。

 そして、いよいよ『モンスターハンター3(トライ)』の紹介に移った。ハンターたちが、新たな世界で狩りをするプロモーション映像が映し出された後、本作を作るにあたってのコンセプトを藤岡氏が語った。藤岡氏によれば「『モンスターハンター』を作ってから5年が経ち、ユーザーも増え、その声を聞いたり自分たちで見たりしているうちに、『モンスターハンター』を作り直してみようといった気持ちになりました。『モンスターハンター3(トライ)』は、そういったコンセプトのもと、システムなども1から作り直しています」とのことだった。

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▲ムービーには、後述する新モンスターなども登場!

 シリーズお馴染みとなる、人々が暮らす「村」と「街」については、藤岡氏が「「村」は、水中が1つのテーマとなっている本作を象徴するような作りになっています。「街」は砂漠の中のオアシスに人々が集まってできたといった感じです」と紹介。さらに辻本氏からは、「村の入り口には意味ありげなフィギュアが置かれています。詳しくはまだ言えませんが、続報を待っていてください」と気になる情報も飛び出した。

 また、モンスターのデザインがよりリアルに描かれているのでは? といった司会者からのツッコミに対し、藤岡氏は「デザイン面もリアルになっているんですが、本作ではモンスターの生態も作り込みたいと考えたんです」とコメント。続いて、そんなモンスターたちの生態について映像を交えながら説明が行われた。

 藤岡氏によれば、従来のシリーズに存在していた「スタミナ」の概念が、本作ではハンターだけでなくモンスターにも用意されているとのこと。モンスターは時間の経過などでスタミナを消費し、それにつれてよく転ぶようになったり、ブレスが遠くまで吐けなくなったりするそうだ。そうして疲れたモンスターは、自分で別のモンスターを捕食し、スタミナを補給するといった具合になっているらしい。辻本氏は「スタミナを補給させるのかさせないのか、そういった駆け引きも生まれます」と語っていた。

 さらに、新モンスター・クルペッコの生態についても説明があった。「クルペッコ」は鳥竜種のモンスターで、他の鳥竜種に比べると攻撃面などは劣っているが、他のモンスターにはない特殊な行動を取るとのこと。クルペッコは、なんと他のモンスターの泣きマネをして、モンスターを呼び寄せられるのだ。紹介された映像では、大型の鳥竜種などを呼び出していたが、この他にも新モンスターのドスジャギィをはじめ、さまざまなモンスターを呼び寄べるとのこと。さらにクルペッコは、特殊な泣き声でモンスターの身体を強化するといったこともできるそうだ。

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▲スタミナの概念がモンスターにも適用された。辻本氏が言っているように、新たな駆け引きが生まれそうだ。

 そしてモンスター紹介の最後は『モンスターハンター3(トライ)』を象徴するメインモンスター・ラギアクルスがスクリーンに映し出された。ドスジャギィ、クルペッコ、ラギアクルスは、出展されている試遊台で狩りに挑める。藤岡氏は「ラギアクルスはものすごく強いですが、水中の操作なども楽しめます」と話していたので、ぜひ挑戦してみよう。

 その後は本作の操作方法などを、実際に藤岡氏がデモプレイしながら紹介した。操作にはリモコンとヌンチャクを使用する。Wiiリモコンを振ったり傾けたりすることで各攻撃が繰り出せる仕組みだ。詳しい操作方法について、後ほど掲載するプレイレポートで紹介するので、そちらを参照してほしい。

 ここで、藤本氏から初公開の新情報が3つ飛び出した。1つ目は、従来のシリーズでは店で購入していた「モンスターリスト」が、メニュー画面内の「ハンターノート」の中の項目に移るというもの。ハンターたちは、モンスターをポインティングして自分の手で情報を集めていくことになる。2つ目は、「クラシックコントローラ」対応の情報。リモコン操作に慣れていない人でも、クラシックコントローラを使えば従来のシリーズのような感覚でプレイできるそうだ。そして3つ目は、2画面分割による協力プレイ。2人のハンターが、1台のWiiで同時に狩りを行える。1つのハードで、オフラインの協力プレイができるのは、本作がシリーズ初。辻本氏によれば「兄弟や夫婦でプレイされているという話をよく聞いていたので、導入することにしました」といった経緯でこのモードが搭載されたという。新米ハンターでも、上級者ハンターと一緒にプレイすれば、手ごわいモンスターにも気軽に挑戦できそうだ。

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▲モンスターをポインティングして情報収集。モンスターリストを埋めていこう。
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▲1台のWiiで協力プレイが楽しめる。うれしい人も多いのでは?

 最後は、2人からファンに向けてのメッセージで締めくくられた。2人は「なかなか情報が出せなかったんですが、今回こうして試遊台も用意できました。ようやく出せた安心感と、ここから始まる緊張感があります。今、バリバリ作っていますので、最後まで頑張っていきたいと思います(藤岡氏)」、「今出している情報は、ごくごく一部です。びっくりするような情報がたくさんありますので、楽しみにしていてください(辻本氏)」と話していたので、日本全国のハンターたちは続報に期待しよう!

(C)CAPCOM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.


■「東京ゲームショウ2008」開催概要
【開催期間】
 ・ビジネスデイ……2008年10月9日~10日
 ・一般公開日……2008年10月11日~12日
【開催会場】幕張メッセ(千葉県)
【入場料】
 一般(中学生以上)……当日1,200円(税込)
 小学生以下……無料
 特別割引入場券……当日券のみ 100円(税込)

データ

▼『モンスターハンター3(トライ)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Wii
■ジャンル:ACT
■発売日:未定
■価格:未定

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