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2008年11月11日(火)

謎のユニット「大中小」とは!? 「お稲荷さま。」最後のイベントをレポート!

文:電撃オンライン

 10月4日に、TVアニメ「我が家のお稲荷さま。」のイベントが、神奈川県のアニメイト横浜店で開催された。

 このイベントは2部構成になっており、第1部には女“クー”役のゆかなさん、“コウ”役の早見沙織さん、女“玉耀”役の高橋美佳子さんら女性陣が、第2部には男“クー”役の中村悠一氏、“高上昇”役の水島大宙氏、“恵比寿”役の小野大輔氏ら男性陣が出演し、それぞれトークを繰り広げた。

 以下に、第1部、第2部の模様を続けてお伝えする。

■皆で一緒に「最初はクー!」エンディングを歌う3人が集まった第1部

 第1部では、まずアニメイト横浜店について、ゆかなさんが「懐かしいですね」とコメント。この横浜は、「我が家のお稲荷さま。」のイベントが初めて行われた始まりの地で、今回はスタッフの思いもあり、最後のイベントを再び横浜でといった流れになったそうだ。高橋さんからは「ラスボスのように演じてくださいと言われてたんですが、最後は鍋を囲んでいて、とても、ほのぼのとした感じでしたね(笑)」とアフレコ時のエピソードなどが語られた。

「我が家のお稲荷さま。」
▲左から、早見さん、ゆかなさん、高橋さん。毎月行われていた「お稲荷さま。」のイベントも、アニメイト横浜で無事最後を迎えた。

 19話からオンエアされた、ゆかなさん&早見さん&高橋さんが3人で歌うエンディングテーマについては、まず早見さんが「歌詞をもらった時に、「イェイ」と書かれていて“コウ”ちゃんはこれをどう言うんだろう」と、困ったと話していた。あれこれ試した結果、結局元気よく「イェイ!」と歌うことになったそうだ。高橋さんは、なんとアフレコに参加する前にレコーディングしたそうで、「キャラクターを模索しつつ、スタッフさんと話し合いながらレコーディングしました!」と語っていた。ゆかなさんも「しっとりとしたエンディングじゃなくて、楽しい曲で終われてよかったです」と、曲の感想をそれぞれ話していた。

 続いてはDVDの特典映像の話題に。“クー”たちが太った体型で妖怪と戦うエピソードは、みんなで本番の収録が終わった後、お腹をすかせながら「もう食べられない~」と収録したなど、収録時の話が語られた。特典の内容は、ぜひDVDでチェックしてほしい。

 そして次のコーナーは、ファンからの質問に出演者が答えるといったもの。ファンからの指摘により、なんと早見さんと高橋さんは、誕生日と血液型が同じだという事実が判明した。さらに、早見さんの通っていた学校の最寄り駅と、高橋さんの自宅の最寄り駅が同じといった話も飛び出し、驚くほど共通点が多いことが明らかになった。

 また「今年一番頑張ったことは何ですか?」との質問には、「今日、このイベントにくるのに、9時には家を出ないといけなかったんですが、9時に目が覚めたんですよ。急いで準備をしました(早見さん)」、「ベランダにハトがつがいでやってきて、住みつきそうだったんです。でも、ハトのようにひと鳴きしたら飛び去っていきました(高橋さん)」、「イベントですね。こういうイベントは遠慮がちだったんですが、今年は応援してくださる皆さんのためにと思って頑張りました(ゆかなさん)」と三者三様のコメントで答えていた。

「我が家のお稲荷さま。」
▲「16話からの登場になりましたが、現場にはすぐ慣れましたか?」といった質問に、高橋さんがけろっとした顔で「慣れました」と即答して笑いを誘う場面も。

 続くじゃんけん大会では、スタッフからゆかなさんに「「お稲荷さま。」らしく「最初は“クー”」でお願いします」とのリクエストが。ゆかなさんは恥ずかしそうにしながらも、指でキツネの形を作り、「最初は“クー”」でじゃんけんをしていた。

 最後は、出演者から集まったファンへメッセージが贈られた。「アニメは最終回をむかえましたが、まだまだ「お稲荷さま」の世界は続いていきますので応援してください。(早見さん)」、「イベントにも初めて出させていただいて、ファンの方を前にするのも初めてなのですごくうれしいです。次のシリーズなどがもしあったら、“玉”ちゃんも1つ屋根の下でみんなと暮らしてたりしたらいいな~と思います。ぜひこれからも応援してください。エンディングも何回も聴いてください(高橋さん)」、「ずっと応援してくれてありがとうございます。皆さんのお陰でこんな風に毎月イベントを続けてこられましたし、原作もまだ続きますし、DVDも発売されていきます。そして、もしまた会える機会があったら、変わらない温かさで迎えてください。ありがとうございました(ゆかなさん)」。

■ナゾのアイドルユニット「大中小」のラストギグに酔いしれた第2部

 第2部では、中村悠一氏、水島大宙氏、小野大輔氏の男性声優陣3名がトークショーを行った。デニムのエプロンを着用し、胸にはアニメイトのネームプレートを付けて登場した3人は、自己紹介をした後、会場に向かって「いらっしゃいませ!」とあいさつ。記者会見のような会場のレイアウトに、中村氏は「なんか、謝罪会見みたいですよね」と少々戸惑い気味にコメントしていた。

 すると小野氏から、「今日は3人でアニメイトの店長になります。ほら、アイドルグループとか1日店長とかになるじゃないですか。僕たち、「大中小」ですから!」と爆弾(?)発言が。「大中小」とは、3人が結成した架空のアイドルユニットとのことで、ユニット名は大宙の「大」、中村の「中」、小野の「小」と、それぞれの名前から1字ずつ取っている。ちなみに、水島氏がリーダー、中村氏がバンマス、小野氏がダンス担当とのこと。小野氏が、「今日は、最初で最後の「ラストギグ」だ。楽しんでいってくれよな!」と力強く宣言すると、観客からは大きな笑いと拍手が起こった。

 「大中小」について結成の経緯を問われた小野氏は、「現在波に乗っている人たちはユニットが多い」という考えのもと中村氏を誘ったところ、「まあいいんじゃない」と快く返事をもらい、誕生に至ったと説明。すると中村氏の口から、「あれは日本人独特の表現でノーサンキューっていう意味だったんだけど」と衝撃発言が飛び出した。さらにこれらのやりとりが、リーダーである水島氏がいない場で勝手に進められたことが発覚し、水島氏から「勝手に話が進んでいたんですよね~」と不満をぶちまけられる始末。司会者からは、「すでにバラバラなんですね」と鋭い突っ込みを入れられていた。

「我が家のお稲荷さま。」 「我が家のお稲荷さま。」
▲小野氏の提案で始まったユニット「大中小」。まったく別の作品のアフレコ収録時、小野氏と中村氏の口約束(?)から、結成が決まったという。

 気を取り直して質問コーナーに移行。最終回を迎えたTVアニメ「我が家のお稲荷さま。」について、作品の感想を問われた中村氏は、「僕はほどほどな回数を出させていただいていたんですが、収録に行くたびに現場の空気がよくなっていくのを感じ、若干の疎外感を感じておりました(笑)。なんとか最終回を無事乗り越え、結果とてもいい作品ができたと思います」と冗談交じりに答えていた。

 また、DVDに収録される映像特典「クーちゃんのおまけ劇場」について問われると、中村氏と小野氏が水島氏の演技を大絶賛。中村氏から「個人的に大宙さんがやった兼役が最高でした」、小野氏から「あんなに大宙さんに笑わされるとは思わなかった。屈辱です!」と賞賛された水島氏は、「(映像特典では)どこまでやったら怒られるかなと思うくらい、思い切った演技ができました。現場ですごく盛り上がったので、それが映像にも反映されていればうれしいですね」と笑顔で語っていた。この他、「神様になれるとしたら、どんな神様がいい?」や「彼女にするならどのキャラクター?」、「女になったら何をする?」などの質問が、声優陣に投げかけられていた。

「我が家のお稲荷さま。」 「我が家のお稲荷さま。」 「我が家のお稲荷さま。」
▲アフレコ時の様子について質問されると、小野氏が“拝”役の山口勝平氏とじゃれ合っていた際、右肩をかまれたエピソードを披露。水島氏は、そんな仲よしな2人がうらやましかったとのこと。

 その後は、3人がサインした色紙などが贈られるプレゼントじゃんけん大会に。第1部に続いて、「じゃんけんをする際は、最初は“クー”で」と司会者からお願いされた3人は、指でキツネの形を作りながらノリノリで“クー”を表現していた。

 最後は、3人から会場の女性たちに「リーダーの大です。今日は短い時間だったけど、皆さんの顔を見ながら楽しく過ごせました。いつかこの横浜の地で復活します! ありがとう!(水島氏)」、「小です。リーダーの熱いメッセージを聞いていたら、久しぶりにダンスを踊りたくなったよ。最後に3人でアニメイトの1日店長ができてうれしかった。今日で大中小の活動は終わり。僕たち、明日から普通の声優に戻ります!(小野氏)」、「バンマスの中です。今日は、小一時間のセッションに付き合ってくれてありがとう! こいつらとは金輪際会いたくないけど(笑)、皆さんにはまた会いたいです! 今日は本当にありがとう!(中村氏)」と熱いメッセージが贈られ、イベントは終了した。

「我が家のお稲荷さま。」 「我が家のお稲荷さま。」
▲プレゼントじゃんけん大会では、水島氏、中村氏、小野氏のサイン&コメントが書かれた色紙がプレゼントされていた。

(C)柴村仁/アスキー・メディアワークス/お稲荷さま製作委員会


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