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2008年11月28日(金)

【今週の1本】食べるほどに強くなる! 独特な経験値システムが楽しい『Zwei!!』

文:電撃オンライン

 「このメーカーが出すタイトルなら、つまらないはずがないだろう」と思えるメーカーというのは、コンスタントにゲームをプレイしている人なら、必ずあると思います。村田(仮)にとっては、日本ファルコムがそんな会社の1つに当たります。最終的にゲームの評価を左右しうる細部にこそ力を入れている同社のタイトルに、ハズレはないでしょう。そんなわけで今回は、老舗ゲームメーカー・日本ファルコムより12月11日に発売されるPSP用A・RPG『Zwei!!(ツヴァイ!!)』のプレイレポートをお届けします!

■盗まれた神像(と懸賞金)を求めて

 物語は、不審な覆面男が村の神殿に向かうところを、主人公の少年“ポックル”と少女“ピピロ”が目撃するシーンから始まります。そして後をつけてみると、なんと男は神殿にあった6つの神像を強奪。盗まれた神像は村の宝ということで、懸賞金がかけられるほどの大騒ぎになりました。そこで、主人公たちの出番です。“ポックル”は正義感から、“ピピロ”は神像にかけられた懸賞金欲しさから、神像の奪還に向かいます。

『Zwei!!(ツヴァイ!!)』 『Zwei!!(ツヴァイ!!)』
『Zwei!!(ツヴァイ!!)』 『Zwei!!(ツヴァイ!!)』
▲イベントシーンより画像を数点。なお、2人の漫才のような掛け合いは、この後もあちこちで見ることができます。

■操作はいたってシンプル!

 そんなわけで、2人はダンジョンや遺跡など、男が隠れていそうな場所を探索することになりました。プレイヤーは、攻撃力が高目で、ある程度自動的にモンスターがいる方向に攻撃してくれる“ポックル”と、そういった初心者向けのアシストがなく、攻撃力も防御力も低い代わりに長距離からの攻撃が可能な“ピピロ”を使い分けながら戦っていくことになります。ですが正直な話、切り替える必要はありません。だって、“ピピロ”は使いにくいんですもの!

 戦闘時の操作についてですが、○ボタンで攻撃、△ボタンでアイテム使用、□ボタンでキャラクターの切り替えと、いたってシンプル。普段、あまりA・RPGをプレイしない人でも遊びやすいのではないしょうか。個人的には、「強攻撃」などのバリエーションがあってもいい気がしたのですが、実は……。

『Zwei!!(ツヴァイ!!)』 『Zwei!!(ツヴァイ!!)』
▲初心者にも非常に使いやすい“ポックル”(画像左)に対して、なんとも使いにくい“ピピロ”(画像右)。ぶっちゃけ、“ピピロ”はいらない子? と思っていました。しかし、後々までプレイしてみると……。

■モンスターを倒してもレベルは上がりません!

 おもしろいことに、本作では回復アイテムとして登場する食べ物を食べることでのみ、経験値を獲得できます。逆に言えば、食べなければレベルが上がらないので、レベルをプレイヤー側で制御できるわけです。つまり本作では、ダンジョン内で迷っているうちにレベルが上がりすぎてしまい、プレイがダレてしまうということがありません。

 また食べ物は、同じ物を10個集めることで、より獲得経験値の多い食べ物と交換可能となります。こっちのほうがレベルアップさせる際の効率がよくなるので、食べ物を温存するべく、自然とダメージを受けないように戦うテクニックが身に付いていきます。こういったバランスが非常に秀逸なため、単に奇をてらっただけのシステムではないことがよくわかりますよね。

■「魔石」を手に入れてからが本番です!

 序盤は覚えることが少ないのでサクサク進行。あっという間に最初のボスを撃破して奥に進むと、謎の男に盗まれたはずの神像が! 1つ目を取り戻すことができました。そのまま調子に乗ってゲームを進めると、装備すると属性攻撃が可能になる「魔石」というアイテムをゲット! この属性攻撃ですが、近接攻撃が得意な“ポックル”が使う場合は、その属性が弱点のモンスターに対するダメージが増加するだけなのですが、長距離アタッカーの“ピピロ”が使うと、なんと攻撃できる範囲までもが変わります。基本的に攻撃範囲が広がるので、モンスターをまとめてやっつけることが可能に! 防御力も攻撃力も高く、安定して戦える“ポックル”とはまったく逆に、防御力が低い代わりに攻撃範囲の広い“ピピロ”では、「やられる前にやれ」といった勢いで敵をなぎ倒していく豪快なプレイが楽しめます。プレイするとわかるのですが、キャラクターの性格を強く反映した特性といえるでしょう。

『Zwei!!(ツヴァイ!!)』 『Zwei!!(ツヴァイ!!)』
▲“ピピロ”は、装備した「魔石」によって攻撃範囲やグラフィックが変わります。画面は、風属性の攻撃(画面左)と水属性の攻撃(画像右側)。

 属性攻撃が使えるようになると、“ピピロ”が一気に使いやすくなったこともあって、プレイ感がガラリと変化。敵に合わせて属性(「魔石」)を変えたり、使用キャラクターを切り替えたりと、テクニカルな操作が必要になってきます。ですが、基本がシンプルなので、操作に気をとられず非常に快適にプレイできます。むしろ、モンスターをバシバシ倒していく爽快感が際立つため、ついつい先に進めたくなってしまいます。

 1つ残念な点を挙げるとすれば、次に向かうべき場所がゲーム中であまり説明されないこと。結果として、ダンジョンを行ったり来たりすることが多くなってしまい、テンポが損なわれてしまいます。ダンジョンの入り口に、攻略する際の適正レベルが書かれたパネルが置かれているので、ある程度は推測できるものの、もう少しゲーム内でわかりやすく示してくれてもいいのではないかと思ってしまいました。

『Zwei!!(ツヴァイ!!)』
▲少し見にくいかも知れませんが、画面の中央にうっすらと数字が書いてあるのがわかるでしょうか? これが、そのダンジョンを攻略する際のレベルの目安になります。

■「さすが老舗!」と言える仕上がりです

 といったところで、まとめです。独特な経験値システムを採用することで、常に自分の力量に合わせた難易度を維持することが可能になった本作。さすが、老舗メーカーと言われる日本ファルコムが制作したタイトルだけあって、シンプルで快適な操作性による手軽さと、敵を倒しながらダンジョンを駆け巡る爽快感を両立させるシステムは秀逸の一言です。少々辛口なことも言いましたが、このデキならばA・RPGファンの方には、ぜひ一度は手に取ってほしいところです。(村田(仮))

(C)Nihon Falcom corporation

データ

▼『Zwei!!』
■メーカー:日本ファルコム
■対応機種:PSP
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2008年12月11日
■価格:5,040円(税込)
 
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