News

2008年12月1日(月)

「こどものじかん 2学期」は、あれが余すところなく動く!? インタビュー掲載

文:電撃オンライン

 2月20日に第1巻が発売されるOVA「こどものじかん 2学期」。そのアフレコが、都内のスタジオで行われた。

 「こどものじかん」は、月刊誌「コミックハイ!」(双葉社刊)で連載されている、私屋カヲルさん原作のコミックを映像化した作品。TVシリーズに続いてのアニメ化となり、「2学期」と銘打たれた本作では、小学4年生に進級した“りん”たちの物語が描かれる。

 またOVAには特典として、私屋さん描き下ろしのコミックスや、Webラジオ「こじかラジオ」のテーマ曲&ショートサウンドドラマを収録した特製CD「おうたのじかん」、全巻収納おかたづけ箱などが付属する。映像特典は、ノンクレジットのOP&EDやCM集など。喜多村英梨さん(“九重りん”役)、真堂圭さん(“鏡黒”役)、門脇舞以さん(“宇佐美々”役)が出演する、恒例のオーディオコメンタリーも収録される。OVAは全3巻となっているので、ファンは忘れずにチェックしてほしい。

 以下に、アフレコ終了後に行われた関係者らへのインタビューを掲載するのでご覧いただきたい。

「こどものじかん 2学期」

――OVA「こどものじかん 2学期」の制作が決定した時の気持ちを教えてください。

喜多村さん:TVアニメの放送が終了してからもネットラジオ「こじからじお」を“りん”・“黒”・“美々”の3人で務めていたので、「こじか」から離れていた気はあまりしません。でもアフレコはかなり久しぶりにやったので、「こんな雰囲気だったなぁ~」と、思い出から振りかえる感覚で収録しました。あいかわらず作品のストーリー展開的にもテンション的にも、第1期に負けないハイテンションぶりで、“りん”ちゃんの小悪魔気質なところや、“黒”ちゃん“美々”ちゃんの独特の個性が光っていて、2学期でも安心して演じることができました。楽しかったです!

真堂さん:第1期(TVシリーズ)から築き上げられてきたチームワークの中で、また皆とワイワイ楽しくやりたいと思っていたので、実際収録してみて「やっぱり楽しかった!」というのが一番の感想です。

門脇さん:2月にOVAシリーズがスタートということで、春を前にOVAで新学期をはじめられてとてもうれしいです。ラジオやイベントでずっと「続きが観たい!」という声を聞いていたので、今回無事4年生になることができ(笑)、よかったです。

間島淳司氏(“青木大介”役):3年生の時にさまざまなキャラクターの成長がありつつも、4年生になってもまだまだ未熟な部分があるので、これからそういった部分がどう成長していくのか楽しみです。TVシリーズに比べると短いのですが、そこをどこまで凝縮して楽しくできるのかな、と今からワクワクしながらやっておりますので、ぜひ皆さんも楽しみにしていてください。

私屋カヲルさん(原作者):TVシリーズは原作の3巻ぐらいまでの話だったのですが、2学期では4巻を中心とした話をアニメにしていただいています。私も4巻は個人的に気に入っているシーンがたくさんあるので、アニメにしていただいてすごくうれしいです。

菅沼栄治氏(監督):皆さんの「楽しみにしています」という言葉や、私屋先生の「好きなエピソードが入っている」という言葉がチクチクとプレッシャーになっていたりするんですが(笑)、そういう声になんとかこたえていけたらいいな、と思いつつ頑張っています。今回は3人の女の子それぞれに焦点を当てているエピソードが展開されますが、僕個人としては主役以外の2人や“青木先生”がおざなりにならないように、バランスをとって進められればと思っています。

――アフレコを終えた感想をお願いします。

喜多村さん:“りん”ちゃんはしばらく挑発するようなセリフを言っていなかったのですが、2学期では久しぶりに冒頭からサービスシーンがてんこもりでしたね。期待を裏切らないテンションぶりは自分の中でとても楽しめました。「3年生と4年生の1年間は、どのくらい大人になるのかな?」と少し緊張しましたね。“りん”ちゃんが大人になろうと背伸びをしている部分と、まだ大人になりきれないでいる部分を意識しながら演じなくてはいけないと思うシーンもたくさんあり、今後もそこを注意してやっていこう、と思わされる1科目(第1巻)のアフレコでした。

真堂さん:4年生の始まりということで、気持ちを新たに引き締めていこうと思いましたが、あいかわらずの「こじか」ワールドでした! 最初から飛ばしてるなと感じつつ、“りん”ちゃんたちの日常はやっぱり楽しいなと実感しました。

門脇さん:「こじか」に帰ってきたな、と思えるにぎやかで楽しいアフレコでした。

いい意味で変わらないなと思う部分がある中、“りん”ちゃんがまず成長を示しはじめています。私たちも一緒に成長していくのが実感でき、3年生と4年生の違いみたいなものが感じられましたね。2科目・3科目と少しずつ育っていくのかなと思うと、すごく楽しみになってきました。

間島氏:OVAになったからなのか、4年生になったからなのかはわからないのですが、以前よりも過激なシーンが多くなっていますね(笑)。あいかわらず無茶なことをしてやきもきさせる“りん”たちなんですが、意外としっかりしてるところもあるんですよ。でもそこで「何だ、ちゃんとできるじゃないか」みたいな油断をしてしまうと、また何かやられてしまう……。その緩急がお気に入りなので、観ている方にもそういうところが伝わればいいなと思います。

私屋さん:今日観ていて一番心に残ったのは「キュウリ」です(笑)。キュウリがモリモリ動くんだなぁと思って……。完成が楽しみです。

間島さん:なんで一番がそこなんですか!?

私屋さん:「キュウリ」に期待です(笑)。

菅沼監督:今日のアフレコで感じたのは、みんながいい意味で僕を裏切ってくれたことです。こちらが勝手に「こういう喋りをするのかな~」と思い込んでいても、みんなイントネーションやアクセントの置き方を変えてきて、「あぁ、もう離れていってしまったんだな」と感じました(笑)。そういった楽しさがありつつ、こちらもそれを期待している部分もあったので、本当に、ある意味「気楽に」参加できる感じになりました。それと、一番楽しかったのは「ガヤ」を録っている時ですね。音響監督の岩波さんがすごくこだわって録ってくれているので、ぜひ耳を傾けてもらいたいですね。

――最後に、「こどものじかん 2学期」を待っていただいているファンにメッセージをお願いします!

喜多村さん:実は、2学期のOPテーマは私が担当させていただきます! 喜多村英梨名義ということで、私も曲と詞に対していろいろなディレクションを行って鋭意制作中です。ビジュアル面は違えど、私と“りん”ちゃんは抱えているものとかちょっとした性格の闇の部分と白い部分がリンクするところがあるなぁ、と思いながら演じてきました。もう今では「自分=“りん”」という部分もあるので、そうした共通点やこの年齢特有の感受性を豊かにしたらどうなるのかを詞にしてみました。そういった部分にも注目していただけるとうれしいです。そしてEDテーマの方もまたLittle Nonさんが担当してくださって、曲の中での掛け合いのセリフを“りん”・“黒”・“美々”の「こじか」娘3人で言っているので、そのあたりも楽しみにしてほしいなと思います。OPから本編、EDまで「こじか」ワールドが炸裂していますので皆さんよろしくお願いします!

真堂さん:待ちに待ったOVA「こどものじかん 2学期」1科目ですが、ファンの皆さんに満足していただけるように頑張って演じました。ぜひ細かいところを隅々まで観て、楽しんでいただけたらなと思います。よろしくお願いします。

門脇さん:もう何度も言ってきたことなんですが、皆さんの応援の声があっての2学期です。私たちも第1期を頑張ってきて、それが評価されたことがうれしいですね。2学期でまたこうして集まって、本当のクラスメイトのような楽しい気分を感じながらお仕事をさせていただいています。感謝の気持ちも含めて、一生懸命楽しい気持ちを伝えられるように頑張っていますので、ぜひ楽しみに待っていてください。

間島氏:発売まで首を長くして待ってらっしゃるファンの方も多いと思いますが、僕も「第2期やります!」と聞いてからアフレコまでかなりの時間があり、「いつアフレコ始まるんだろう?」と首を長くして待っていたうちの1人です。一足先に2学期の世界観に触れましたが、皆さんの期待にそえるようなデキになっていると思います。何て言うか、もっと「こじか」をくれ!」という感覚をアフレコが終わった後に受けたので、もし1科目を観たとしても「2科目はまだかっ!」と思ってもらえるような、先につながるような楽しみ方ができるのではと思います。ぜひ1科目だけではなく、これから先のシリーズも楽しみにしていただきたいと思います。

菅沼監督:それぞれのキャラクターを、皆さんに思う存分演じもらうには少し短いシリーズかもしれませんが、そのぶん圧縮してはっちゃけてもらいたいと思います。熱い時は熱く、寒い時は寒く、そういうエネルギーを固めて固めてやっていければと考えております。

原作の4年生のお話をすべて網羅できていないのが残念ですが、そのへんはまたチャンスがあれば……と思っていますし、本当に暖かい、いい現場なのでそれが伝わってくれるとうれしいです。

私屋さん:TVシリーズが終わった後に、「もう2期なんてねーよ!」と思いながら描いた4年生編がまさかのアニメ化に(笑)。これをアニメにしていいの!? と思っていた部分もなっちゃったなぁ……という感じなので、原作を読んでいただいている方ならわかると思いますが、「あれ」が余すところなく動いておりますので、楽しみにしていてください。

データ

▼「こどものじかん 2学期 1科目」
■発売・販売元:バンダイビジュアル
■品番:BCBA-3369
■発売日:2009年2月20日
■価格:6,300円(税込)
 
■「こどものじかん 2学期 1科目」の予約・購入はこちら
Amazon

関連サイト