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2008年12月24日(水)

常識をくつがえすS・RPG『ファントム・ブレイブ』がパワーアップしてWiiに登場

文:電撃オンライン

 日本一ソフトウェアは、Wii用ソフト『ファントム・ブレイブ Wii』を2009年3月12日に発売する。価格は7,140円(税込)。

『ファントム・ブレイブ Wii』

 本作は、2004年に発売されたPS2用S・RPG『ファントム・ブレイブ』のWii移植作。これまでのシミュレーションRPGではできなかった、自由度の高いシステムと、かわいらしいキャラクターが作り出す温かな世界観が魅力だ。移植にあたり、新シナリオや新キャラクターなどを追加した他、遊びやすさを盛り込み、クオリティアップを図っている。

『ファントム・ブレイブ Wii』 『ファントム・ブレイブ Wii』

 以下に、本作のあらすじやメインキャラクター、ゲームシステムの詳細を掲載する。

■世界観&あらすじ

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青く澄んだ海と大小の島々で構成されている世界・イヴォワール

海上に点在する島は、一戸建ての家が乗る程度の小さいものから、
城と城下町が丸ごと乗っかっている大きなものまでさまざま。
各島の持ち主(地主)は「シマオサ」と呼ばれ、
島やその土地の賃貸なども行われている。

イヴォワールには火山の国、砂漠の国、ジャングルの国などがあり、
地形や気候もバラエティに富んだ島が存在する。
そんなイヴォワールの海に浮かぶ、こじんまりした島「おばけ島」から、
この物語は始まる。

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『ファントム・ブレイブ Wii』 『ファントム・ブレイブ Wii』

 海に浮かぶ小さな孤島「おばけ島」には、とある戦いで命を落とした青年“アッシュ”の霊魂(ファントム)と、ファントムを操る能力を持った少女“マローネ”が2人で住んでいる。島には不定期に“マローネ”宛のボトルメールが流れ着く。両親を早くに亡くした彼女は、ボトルメールに入れられた依頼書を受けて仕事を遂行し、報酬をもらう請負人(クローム)として生活しているのだ。

 霊を見ることができる能力のせいで、“マローネ”は他人から「悪霊憑き」とののしられ、住む場所さえままならない。依頼をこなしても、気味悪がった依頼人が報酬を出し渋ることもある。それでも優しくて前向きな彼女は、両親の「人助けをしていれば、いつかみんなが“マローネ”を好きになってくれる」という言葉を信じて、今日も送られてくる依頼をこなしていた。

 当面の目標は報酬を集めて、借りている「お化け島」を買取り、住む場所を確保すること。“アッシュ”と“マローネ”の冒険が、今始まった。


■キャラクター紹介

“マローネ”(CV:水橋かおり)
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ファントムを操る不思議な能力を持った13歳の女の子。その特殊な能力のせいで周りからは「悪霊憑き」と呼ばれて忌み嫌われているが、自分の境遇を恨むことなく、明るく前向きに頑張っている。亡き父親が残した言葉を胸に、クローム(請負人)の仕事を通じて、人々の役に立とうとしている。
“アッシュ”(CV:下野紘)
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両親を亡くした“マローネ”の保護者的存在。人がいい“マローネ”の心配したり、世話を焼いたりと、優しく正義感の強い性格をしている。生前は“マローネ”の両親とともにクロームをしていたが、とある仕事で3人とも命を落とし、“アッシュ”だけがファントムとなってこの世界にとどまることになる。“マローネ”を見守ることが使命だと思っている反面、自分がそばにいることで彼女が「悪霊憑き」と呼ばれていることを、気に病んでいる。
“シェンナ”(CV:山田みほ)“ウォルナット”(CV:鳥海浩輔)
「おばけ島」のシマオサで、“マローネ”に冷たくあたる者が多い中、島をレンタルしてくれたり、クロームとしての仕事を依頼したりと、“マローネ”対して親切に接する数少ない人物。普段は、相棒の“ムラサキ”とともに経営しているボトルメール工場のある「がらくた島」で過ごしている。クロームの仕事をしている青年。同業者の仕事を横取りして達成する「オクサイド」を専門としており、目の前で彼においしいところを持っていかれて煮え湯を飲まされているクロームも多いとか。実力は高いものの、オクサイドであること、金への執着心が強いことなどから評判はよくない。
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“マローネ”や“アッシュ”の2人だけで戦っていくのは難しいため、「キャラメイク」で一緒に戦ってくれるキャラクターを作成していくことになる。作成したキャラクターは、拠点である「おばけ島」に登場し、職業によっては独自のサービスを提供してくるという。キャラメイクと汎用キャラクターに関しては、後ほど紹介する。

■ゲームの進め方

 本作は、依頼を受け、準備をして、戦闘を行うという流れで進行していく。これを繰り返すことで各話が進行して、20話以上におよぶエピソードを楽しめる。

『ファントム・ブレイブ Wii』
各話の冒頭で、ストーリーデモが挿入される。デモ中で、依頼の内容や依頼人が明らかになり、舞台となる島がワールドマップに追加され移動可能になる。
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依頼をこなすためには、準備が必要。準備は、活動の拠点となる「おばけ島」で行うことになる。商人から性能のよい武器を購入したり、新しい仲間を作成したり、時には味方のレベルを上げるためにランダムダンジョンに挑戦したりと、島では各キャラクターたちが提供するさまざまな機能を利用できる。
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準備ができたらワールドマップに移動し、赤く表示されている島のマップで戦闘をクリアしていく。最初のマップをクリアすると次のマップが出現し、戦闘の前後にデモをはさみながらストーリーが進行。1マップクリアごとに「おばけ島」に戻れるので、傷ついた仲間の回復や装備の増強も合間に行うことができる。
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依頼内容に準じたマップをクリアすると、デモが発生。各話は基本的に以上の流れで進展し、次の話へつながっていく。

■「おばけ島」での作業

 上記のように「おばけ島」は、ストーリーの舞台になるだけでなく、街としての機能も備えた重要な拠点となっている。仲間にした汎用キャラクターや手に入れたアイテムは島に登場し、話しかけたり調べたりできる他、そのキャラクターの職業に対応した機能が利用可能に。

 例えば、仲間に商人がいればそのキャラクターを通じて店を利用できるようになり、ヒーラーならばお金を支払うことでHPやSPを回復してくれる。この他にも、多くのキャラクターが「おばけ島」で独自のサービスを提供してくれる。これらのサービスは、各キャラクターのレベルが上がるごとに内容もランクアップする。

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“マローネ”に話しかけることで、新しい汎用キャラを作成可能だ。ランダムダンジョンを作ってくれるダンジョン師を購入すれば、キャラ育成やアイテム集めに利用できる。ダンジョン師のレベルが上がると、彼が作るダンジョンのレベルもアップする。
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回復担当のヒーラーは、「おばけ島」の病院としての役割を担っている。商人を育てればよい武器が手に入る。しかし、仲間といえど向こうは商売をしているので、しっかりお金を請求されてしまう。

■キャラメイク

 上で紹介したように、「おばけ島」で“マローネ”に話しかけることで、キャラメイクを行うことができる。戦闘で心強い味方となるキャラクター、戦闘は得意でないものの島で独自のサービスを提供してくれるキャラクターなど、職業によって得意なことに差があるので、それを見極めて作成し利用していきたい。

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周囲に輪になって登場するのが、現在作成可能な汎用キャラクター。カーソルを合わせるとステータスなどのデータが表示されるので、参考にしながら作成しよう。キャラクターに割り振る霊験数は、ステータスの項目にボーナスを追加するもので、その数が多いほどたくさんのお金がかかる。
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次に名前を決める作業へ。そして先ほどの霊験を、実際のステータスに振り分けていく。初期ステータスにボーナスをつけた項目は、レベルアップする際に成長効率がよくなる。
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人型のキャラクターは、戦闘で1体撃破すれば作成可能に、モンスターは20体撃破で作成可能になる。島には仲間になったキャラクターに加え、入手アイテムも配置できるので、さまざまなカスタマイズが可能だ。女の子ばかりで編成することもできる!?

■戦闘の流れ

 戦闘の流れを説明しよう。最初の段階では、“マローネ”しかいないので、まずは敵の種類やアイテムについて確認しておこう。

『ファントム・ブレイブ Wii』
マップのコマンドから、敵やアイテムの情報を見ることが可能。行動順は右上に表示される。

 戦闘では、各キャラクターごとにコマンドを駆使して、敵を撃破していく。行動終了を選ぶと、そのキャラクターのターンが終了し、右上の行動順で表示されている次のキャラクターが行動を開始する。

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「移動」:移動可能な範囲が円で表示される。移動は他の行動を行わなければキャンセルできる他、移動可能な範囲内なら複数回移動可能だ。マップの床面によっては、ツルツル滑り目的地より先まで進んでしまうケースも。「持つ」:このコマンドで、マップ上にあるアイテムを持ち上げたり、隣接している敵が手にしているアイテムを奪ったり、敵自体を持ち上げて行動を制限したりできる。「投げる」とあわせて利用すれば、使用用途の幅はさらにアップする。「投げる」:手に持っているものを投げるコマンド。味方でも、アイテムでも、敵でも何でも投げられる。「持つ」とあわせて利用することで、強力な武器を味方に向かって投げ、味方間で使いまわせる。
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「コンファイン」:“マローネ”のみが使える特殊コマンド。マップ上にあるアイテムに味方のファントムをコンファイン(憑依)させて召喚する。召喚されたキャラクターは、SPD(スピード)の値順にターンオーダーに組み込まれる。「攻撃」:手に持っているアイテムや素手で、スキル攻撃を行う。攻撃というコマンド名だが、回復スキルなどもまとめてここに区分されている。敵はもちろんのこと味方にも攻撃スキル、回復スキル、なんでも使用可能だ。「ステータス・行動終了」:ステータスを選択すると、そのキャラクターの詳細な情報が閲覧できる。行動終了を選択すると、そのキャラクターのターンを終了し、ターンオーダーの次のキャラクターのターンが開始される。

 攻撃を受けてHPがゼロになったキャラクターは行動不能となり、その場に倒れてしまう。この状態のキャラクターに、生き返り効果のある魔法を掛ければ、再度戦闘に復帰できる。逆に、行動不能になっているキャラクターに攻撃をさらに加え、一定量のダメージを与えると身体も残さず消滅(魂滅)させられる。

『ファントム・ブレイブ Wii』
敵をすべて行動不能か魂滅の状態にすれば、基本的に戦闘終了となる。条件を満たして、勝利を手にしよう。

■コンファイン

 “マローネ”がファントムを操る能力を利用して、アイテムにファントムを憑依させることを「コンファイン」と呼ぶ。“アッシュ”をはじめとしたファントムたちは、アイテムにコンファインされることで初めてマップに登場し、戦闘に参加できるようになる。

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仲間の力を借りたい時は、まずはどのアイテムに味方をコンファインするか決定する。次にコンファインするキャラをきめ、実行すれば完了だ。これで選んだキャラが戦闘に参加できる。
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「コンファイン」には、「“マローネ”のターンであれば好きなタイミングで使える」、「使用回数に上限はないが、同時にコンファインできるのは、最大で15体」、「各ファントムは、REMOVEのターン数が経過すると、マップから消える」、「コンファインするアイテムによって、キャラクターのステータスに影響が出る」という特徴が存在している。

■その他のシステム

 マップ上のキャラクターやアイテムが、特定のキャラクターアイテムにおよぼす特殊効果のことを「プロテクション」という。この「プロテクション」は、味方だけでなく敵にも影響するが、発信元のアイテムやキャラクターを破壊することで効果を無効にできる。

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味方に有利な効果は活用し、不利に働くプロテクションは回避していくことで、戦闘を有利に進められる。効果はさまざまな種類があるようだ。

 本作には、戦闘で使用できる攻撃や回復のスキルが数多く存在するが、これらは大きく2つに分類される。1つは、通常のRPG同様にキャラクターがレベルアップする中で習得するもの。もう1つは、武器として使用したアイテムがレベルアップする中で習得するものだ。これは、そのアイテムを使用して攻撃した際にアイテムにも経験値(マナ)がたまり、必要分のマナをためることで、使用可になるという。アイテムが習得したスキルは、そのアイテムを装備したキャラクターなら誰でも使用できるため便利だ。

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左がキャラクター固有スキルである「昇竜斬」。中央と右がサカナ系アイテムで使用できる「泳げ! サカナ君」で、こちらは同じアイテムを他のキャラクターに持たせれば、誰でも使用できる。アイテムのスキルは、バリエーションが豊富なのも特徴的だ。

■スクリーンショット

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(C)2004-2009 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
※画面は開発中のもの。敬称略

データ

▼『ファントム・ブレイブ Wii』
■メーカー:日本一ソフトウェア
■対応機種:Wii
■ジャンル:S・RPG
■発売日:2009年3月12日
■価格:7,140円(税込)
 
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