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2009年1月1日(木)

【ロールプレイのススメ 第2回】ある意味で王道!? ならず者になって大暴れ!

文:電撃オンライン

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『Fallout 3』に登場する人物、事件などはすべて架空のものです。
また、暴力シーン、銃撃シーン、流血シーンが含まれます。
CERO:Z(18才以上のみ対象)
※18才未満の方は購入できません。
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 こんにちは、村田(仮)です。2009年1月15日発売のPS3版『Fallout 3』で、プレイヤーキャラクターの性格などを脳内で勝手に設定し、キャラクターになりきってプレイするこの企画。前回は正統派ヒロインという設定でプレイしてみましたが、今回はまったく逆に悪人として好き勝手にプレイしようと思います。

 それでは、サクサクとプレイレポートにいってみましょうか!

→前回のプレイレポートを見ていない人はコチラをチェック!

■前回の反省を生かして

 前回のプレイではキャラクターの設定を正統派ヒロインにしたために、とても苦労してしまいました(設定以外による部分も大きい気もしますが)。そんなわけで今回は、荒廃した世界にふさわしい(?)悪党を演じてみることにしました。

『Fallout 3』 『Fallout 3』
▲こちらが、今回のキャラクターの外見とステータス。盗賊をイメージし、すばやさを中心に極端なステータスにしてみました。

・今回の村田(仮)妄想設定キャラクター

 幼いころから、楽をすることばかりを考えてきた主人公。核シェルターの住人には、それぞれ生活を維持するための役割があるのですが、それさえもサボリがちで周囲からつまはじきにされてしまいます。しかし、一生このままの窮屈な生活を送ることになるのかと嘆く彼の下に、父親の失踪という契機が訪れます。閉鎖されていると思っていた核シェルターから脱出することができる! それを知った彼は、核シェルターから逃げ出すことを決意したのです。

■前回苦労した情報収集が……

 前回のレポートと同じく、まずは不発弾を中心に形成された「メガトン」へやってきた主人公。勢いで核シェルターを飛び出してみたものの、これといった目的もありません。とりあえず、父親のところに身を寄せようと、行き先を尋ねてみることにしましたが、前回と同じく情報と引き換えにお金を要求されます。前回はキャラクター的に真っ正直にお金を集めましたが、相手の横柄な態度にカチンときた今回の主人公は、「ちょっと金を取ってくるから待ってな」と言いつつ、手を相手のポケットの中に! 相手からスリとったお金で代金をまかなおうという魂胆です。この世界じゃ油断したヤツから死んでいくんだぜ?

 店を出てから戦利品を確認。残念ながら売り物になりそうなものはあまり持っていませんでしたが、何かのパスワードがありました。どうやら、彼が使っているコンピューターのパスワードのようです。「無用心すぎるにもほどがあるぜ、ダンナ」と、再び店内に忍び込んで、こっそりアクセスしてみると、中には日記のようなものがあり、そこには父親の行き先が! お金を払う手間が省けましたよ。せっかくなので、ついでに路銀も確保しておこうと、お金から食料、果てはスプーン1本に至るまで、店内にある物は洗いざらい持っていくことにしました。これで、当分は営業ができないことでしょう。俺にナメた口を叩くから、こんなことになるんだぜ?

■大きな街で一仕事

 父親の行き先はわかったものの、先を急ぐ旅でもないので、あちこちに寄り道。ケチな泥棒稼業に励んでは、それを売って路銀にしていきます。例え相手が貧乏人でも容赦はありません。コップや皿といった物まで盗み出すので、彼が忍び込んだ家の人間は生活が立ち行かなくなることでしょう。なんという外道!

 さて、その途中で見つけたのが、「リベットシティ」という街。「メガトン」よりも大きいうえに、警備兵が巡回していて治安がよいためか、お店での商品管理もズサンです。

『Fallout 3』 『Fallout 3』
▲空母を利用した街「リベットシティ」。荒廃した世界で人間が暮らしていくための研究施設もあるので、盗みだす物に不足はないのですが……

 「リベットシティ」に来る途中に出会った「ミュータント(モンスター)」との戦いで消耗した弾薬や薬を購入する資金を集めるべく、店先に置かれている商品を盗む主人公。ここに来るまでにも盗みを働いていたおかげ(?)でテクニックも上達しており、商品をつぎつぎと懐に入れていきます。もはや、悪事に対する罪悪感だってありません! しかし、自信が油断を招いたのか、店員に見つかって警備兵を呼ばれてしまいます。捕まって臭いメシを食べるはめに……なんてことはなく、あらかじめ確認しておいた脱出経路を使って街から逃亡。経験を積み重ね、要領を得た主人公にぬかりはありませんよ! しかし、装備の補充はまだ済んでいません。そこで、やむなく「メガトン」に帰ることにしました。

■ああ、懐かしきふるさと

 ひとまず古巣(というほど暮らしてはいませんが)である「メガトン」に帰ってきた主人公。同じ失敗を繰り返すわけにもいかないので、まずは「リベットシティ」での戦利品を売って、装備品を補充しました。ほとぼりが冷めるまでおとなしく暮らしていてもいいのですが、ここは明日なき荒んだ世界。お金はいくらあっても足りないくらいです。そこで、一攫千金を狙ってちょいと大きな仕事でも計画してみることにしましたよ。

 今まで通り個人の家や店をターゲットにしていたのでは得られるお金も少ないので、今回は組織を相手にしてみたいと思います。そんなわけで選んだのが、「チルドレン・オブ・アトム」という宗教団体。前回のレポートで、「メガトン」の中央には核戦争時代の不発弾があると書きましたが、この爆弾をご神体にしたのが「チルドレン・オブ・アトム」です。「相手が爆弾(しかも、実は解除済み)なら、神罰も下るまい」と、早速忍び込む主人公。ためこんだお布施を盗んで大金持ちに! ……と思ったら、大した物がありません。仕方がないので、適当なところで切り上げて帰ろうとする主人公。その時、突然後ろから悲鳴が! なんと偶然戻ってきた信者に見つかってしまいました。しかも、あわてて逃げ出そうとする彼に信者がいきなり発砲!

『Fallout 3』 『Fallout 3』
▲さすがは○○○○、まったく容赦がない! ……まぁ、泥棒に対する容赦のなさは、この世界の住人全員に言えることなんですがね。

 それなりの犯罪歴があるとはいえ、集団で襲われる経験はなかった主人公。大慌てで近くの民家に逃げ込むのですが、すぐに追いつかれてしまいます。家に踏み込む何人もの足音。響く銃声。暴徒と化した「チルドレン・オブ・アトム」の信者を前に、主人公の命は風前の灯か!?

■一対多数でも安心! 「V.A.T.S.」システム

 と、盛り上げておいてなんですが、ここでちょっとシステムの話を。一般的なACTでは、バットなどの近接武器に比べてのけぞり効果が少ない分、すぐに距離を詰められてしまい、狭い室内では不利になりがちな銃。ヘッドショット(頭部狙撃)を確実に決められるのであれば問題ないのですが、誰もができるというわけではありません。そこで、ACTが苦手な人のために搭載されたのが、「V.A.T.S.」システムです。これは、電撃オンラインで掲載中の『Fallout 3』特集ページでも簡単に紹介していますが、一言で言えばコマンド入力式の戦闘システムです。体のどこを狙うかも指定できるので、ACTが苦手な人でもヘッドショットが簡単に狙えるわけですよ。キャラクターのスキルや敵との距離、的の大きさ(頭や武器は胴体に比べて小さいので、命中率が下がります)によって命中率が変化するのですが、今回のケースのような狭い室内で待ち構えている場合は、頭にも高確率で命中します。

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▲こちらが「V.A.T.S.」システム使用中の画面。使用している間は時間が停止するので、敵の数や位置、命中率を落ち着いて確認することができます。

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▲「V.A.T.S.」システムを利用して信者どもを迎撃。部屋に入ってくる敵を狙い撃ち、あっという間に死体の山が!

■目覚める「悪」

 部屋に入ってきた人間の頭だけを狙って、無我夢中で銃を撃つ主人公。気が付くとあたりは一面の血の海です。半端な悪党ならはだしで逃げ出してしまうほどの壮絶な光景を前に、平然と死体から金目の者をはぎ取り始める主人公。彼の中で何かが目覚めた瞬間でしょう! と、そこに“ジェリコ”という男が現れました。主人公が最初に「メガトン」へやってきた時は、「俺も昔はワルだったのさ」と言っているだけの冴えないオッサンでしたが、覚醒した主人公の悪のカリスマに感化されたのか、手を組んでみないかと提案してきました。そこで、こちらとしては「盾に使えればいい」くらいの軽い気持ちで手を組んでみることに。しかし、意外にも予想に反して非常に使える男ですよ、コイツ。主人公がスリに失敗した時には、すかさず相手を射殺してくれます。こちらは、騒ぎになる前に姿をくらましてしまえばいいだけですから、仕事が格段にスムーズに! 「チルドレン・オブ・アトム」での経験で、主人公に殺人をためらう気持ちはありませんし、最凶タッグ誕生ですよ!!

『Fallout 3』 『Fallout 3』
▲支度金として、1,000キャップという途方もない額のお金を要求してくる“ジェリコ”。しかし、彼の銃の腕には出した金額以上の価値があります。

■一度では遊び尽くせません!

 「ゲームの本筋から外れたことをする」という意味で、ゲームの自由度を示すバロメータにもなる悪人プレイでお届けした今回のプレイレポート、いかがでしたでしょうか。本作では、「悪いことをしてもゲームを進めることができる」というだけでなく、普通にクエストをこなしているだけではかかわることのないキャラクターが仲間に加わるなど、本筋から外れた行動も手厚くフォローしてくれるので、自由度は十分と言えるでしょう。また、プレイレポート中では省略しましたが、まったくの寄り道であった「リベットシティ」でも進行上重要な父親の手がかりを手に入れることができたりと、寄り道をしていてもすぐにメインストーリーに戻ることができます。ですから、本作を遊ぶのであれば、一度はこういったプレイをしてみていただきたいと思います。

 さて、次回第3回は1月8日更新予定。「世紀末っぽいキャラクター」でお届けするので、楽しみに待っていてくださいね。(村田(仮))

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データ

▼『Fallout 3』
■メーカー:べセスダ・ソフトワークス
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:RPG
■発売日:PS3 2009年1月15日/Xbox 360 2008年12月4日
■価格:7,980円(税込)
 
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