News

2008年12月27日(土)

メリークリスマス、先生♪ 「VitaminX ベストアルバム」発売記念イベント開催

文:電撃オンライン

 ティームエンタテインメントは、12月17日に発売した「VitaminX キャラクターCD ベストアルバム~GREATEST HITS~」の記念イベントを、12月23日にAKIHABARAゲーマーズで行った。


 このCDは、ディースリー・パブリッシャーの人気女性向けゲーム『VitaminX』のキャラクターソングを集めたベストアルバム。それぞれの歌う歌に加え、翼と一の「放課後エデン」や「Shooting Star」、応募者全員サービスCDに含まれていた曲もリマスタリングで収録している。さらに、“永田智也”(CV:三浦祥朗)の新曲も含んでいる豪華なアルバムだ。

 イベントは2部構成で行われた。第1部は、『VitaminX』のプロデューサー・大池香里さん、ゲームディレクター・岩崎大介氏、キャラクターデザインを担当した前田浩孝氏、作曲を担当したMark Ishikawa(マーク イシカワ)さんによるトークが展開。第2部では、前述のメンバーに声優の菅沼久義氏、吉野裕行氏、三浦祥朗氏が加わった。以下に当日の様子をお届けするので、当日足を運べなかった先生もぜひチェックしてほしい。

クリスマス間近のイベントとあってか、会場は彩り鮮やかに飾り付けられていた。

 岩崎氏は開始早々、「翼と一の楽曲を制作する際、編曲をマークさんにやってもらって感動した」と話し、それ以降のキャラソンの作曲をマークさん頼むことになったという制作秘話を披露。また大池さんは、声優と仕事をする時のマークさんのディレクションについて、「手を振りながら、指導している姿が印象的」と語った。そんな2人にマークさんは、「自分では気が付かないのですが……(「おかしいでしょ!」と皆から突っ込まれる)。ガラスを隔てながら指示を出すので、ついおおげさな仕草になっているのかも」と笑いながらコメントしていた。

ステージに現れたのは、左から大池さん、岩崎氏、前田氏、マークさん。岩崎さんは「普段はジャニーズのユニットなどに曲を提供しているマークさんと出会い、それまでテクノっぽく考えていた本作の音楽をロック調に変えた」と語っていた。

 岩崎氏によれば、『VitaminX』の曲はいわゆるキャラソンではなく、雰囲気を出すような曲にしているのだという。それに負けじと、パッケージも雰囲気を感じるものに仕上げていると話す前田氏は、印象的なイラストについて聞かれ「DIAMOND DISC」と答えていた。このジャケットイラストは、1カ月の間に2枚を完成させるという、比較的ゆったりとしたスケジュールで制作いたのだが、できあがった楽曲を聴いて心に火が付き、気合いを入れて描き上げたと熱く語っていた

ステージには、サウンドトラックやドラマCDのジャケットイラストを集めたものが設置されていた。

 印象的な声優さんとのやり取りについて質問されたマークさんは、岸尾だいすけ氏のレコーディングを挙げた。常に女装している“風門寺悟郎”という特殊なキャラの歌だけに、何度も歌うことが難しい。そのため岸尾氏は、頭の中でイメージを構築し、テンションを上げて一発OKに賭けたのだとか。岸尾氏が見事1回でレコーディングを終えたと明かしたマークさんは、「アーティストの現場でもそうそうないことですよ!」と彼の偉業を称えた。

マークさんの作る曲の感想を「とにかく全部の歌がキャッチーに聞こえるのがすごい!」と興奮気味に話す岩崎氏。それとは対照的に、マークさんは「キャッチーになることは意識しています、何度も聞いてもらいたいので。あとはイベントで乗れるような曲を意識していますよ」とクールに話した。

 そしてシリーズ最新作の『VitaminZ』の話題に。岩崎氏が「アグレッシブですごい曲になった」と話すと、大池さんが「今、ムービーを作っているので、映像ができたら……1月下旬までには公開したいですね」と続けた。こちらについては詳細が決まり次第アナウンスされるというので、楽しみにしておこう。

 第1部が終わると、3人の声優陣が登場。「先生、メリークリスマスですっ!(三浦氏)」、「今日は、ボクとクリスマスイブイブを楽しみましょう(菅沼氏)」、「ようこそおこしくださいました(吉野氏)」と話すと、会場は大盛り上がり! 1部を凌ぐ熱狂の中、第2部はスタートした。

 本シリーズのキャラクターソングのイメージを聞かれた吉野氏は、「キャラにあったものをもらっている感じです」とコメント。マークさんについては、初対面の時からかなりテンションが高かったようで、「そんなマークさんをよそに、ボクは緊張していました(笑)。キャラを出したまま収録するのはむずかしかったです」と振り返っていた。

 デュエット曲のレコーディングに臨んだのは菅沼氏。「雰囲気をつかむのに大変だったのでは?」の訊かれると、岸尾氏が先に収録しており、それを聞きつつだったため、そこまで大変ではなかったようだ。できあがったものは、自分のイメージしたものとはかなり違っていて、感動したという。そんな菅沼氏はイベント前に家でステップの練習をしたことを披露。しかし床がフローリングで足音が響くために、「布団を敷いて、その上でステップしました(笑)」と、涙ぐましいエピソードも。

 今回のベストアルバムの新曲収録を行った三浦氏は、レコーディング時の記憶がないという。「必死だったので覚えていません。マークさんから、“永田”と歌手の桑田佳祐さんを意識しながら歌ってほしいと指示されたんですが、それがかなり大変でしたね」と苦笑いで語っていたことから、困難な収録であったことがうかがえた。

 また途中のトークで、いろいろ展開してきた本シリーズに対して菅沼氏から「あとはTVアニメを残すだけですよ!」というコメントが。ところがこれに対して、大池プロデューサーは「逆にお聞きしたいのですが、どこにいけばできるのでしょうか? 私も期待しているんですよ」と話した。会場から応援の拍手が飛び交う中、「もしアニメ化することになったとしても、主題歌をマークさんに作ってもらうことは絶対条件ですね」と付け加えた。

アニメ化への期待に沸く会場のファンを前に、菅沼氏の口から「マークさんが“マーク”役で出演してしまえば?」という爆弾発言が。マークさんは真っ赤になりながら「ない!ない!」と否定していたが……果たして?

 最後に3人から会場にいるファンにメッセージが送られた。

吉野氏「休みになると風邪になりやすいので、帰ったらうがいをしてください。2009年もよろしくお願いします」

菅沼氏「整理券が入りにくい中、早くから起こしいただき、ありがとうございました。来年もぜひ『Vitamin』シリーズをよろしく!」

三浦氏「年に1度のクリスマスです。ケーキにチキン、カロリーを気にせず楽しみましょう。今日はありがとうございました」

 なお『VitaminX』の続編である『VitaminZ』のコミックが、「シルフ」(アスキー・メディアワークス刊)でスタートする。コミック版「VitaminZ」を担当するのは、三島一彦先生。2009年1月22日に発売される「シルフ Vol.5」で予告コミックが、「シルフ Vol.6」で連載がスタートするので、コミックでも大暴れする「A4」と「P2」に、注目してほしい。

(C)2007-2008 HuneX (C)2007-2008 D3 PUBLISHER (C)Hirotaka Maeda

■「VitaminX キャラクターCD ベストアルバム~GREATEST HITS~」発売記念イベント概要
【日時】2008年12月23日(※終了しました)
【会場】AKIHABARAゲーマーズ本店8階 イベントスペース
【出演者】(※敬称略)
 ・三浦祥朗(“永田智也”役)
 ・菅沼久義(“斑目瑞希”役)
 ・吉野裕行(“仙道清春”役)
 ・大池香里(『VitaminX』ゲームプロデューサー)
 ・岩崎大介(『VitaminX』ゲームディレクター、キャラソン作詞)
 ・前田浩孝(『VitaminX』キャラクターデザイン)
 ・Mark Ishikawa(『VitaminX』キャラソン作曲)

データ

▼「VitaminX キャラクターCD ベストアルバム~GREATEST HITS~」
■発売元:ティームエンタテインメント
■品番:通常盤 KDSD-00245/初回限定盤 KDSD-00243~4
■発売日:2008年12月17日
■価格:通常盤 2,940円(税込)/初回限定盤 3,990円(税込)
 
■「VitaminX キャラクターCD ベストアルバム~GREATEST HITS~」通常盤の購入はこちら
Amazon
 
■「VitaminX キャラクターCD ベストアルバム~GREATEST HITS~」初回限定盤の購入はこちら
Amazon

関連サイト