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2009年3月9日(月)

【春の日本一祭り】黄泉に落ちてもやりたいゲームがある!! 『夢想灯籠』プレイレポ

文:ごえモン

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Amazon.co.jp

 どうも、電撃オンラインの自称“輪廻転生”番長・ごえモンです。現在、電撃オンラインで日本一ソフトウェアの特集ページが掲載されています。そのページの担当者に「ごえモンってAVG好きだよね? じゃあコレのプレイレポートやって」と特集でも紹介しているPSP『夢想灯籠』を手渡されました。昔、伝奇系のゲームや輪廻転生系のゲームを買い漁ったこともある、この僕に頼むなんて……担当者わかってんじゃん!

黄泉に落ちてもプレイしたいゲームがある!! PSP『夢想灯籠』プレイレポート 黄泉に落ちてもプレイしたいゲームがある!! PSP『夢想灯籠』プレイレポート
▲これが本作のパッケージ。左が通常版で、右が限定版です。どちらもヒロイン・各務(かがみ)にまとわり付く鎖が印象的。本編で描かれる、“因縁”や“悲しみ”などをほうふつとさせるパッケージイラストですね。

■いつものように簡単なゲーム紹介から

 本作は、日本一ソフトウェア、フォグ、ブロッコリーの3社が共同で開発したことが話題となっている、“輪廻転生”と、それにまつわる“因縁”をテーマとした伝奇系アドベンチャーゲームです。現代と平安、2つの時代を舞台に美しくも悲しい恋物語がつづられる……というのが本作の大筋。

 日本一ソフトウェアといえば、われわれAVGマニアに『流行り神』シリーズや、『インフィニットループ』などの良質なAVGをご提供してくださる貴重なメーカーさん。そしてフォグは、言わずと知れた名作『久遠の絆』や、『ミッシングパーツ』、『風雨来記』などのAVGを開発したことで有名ですよね。とりあえず、ここに挙げたタイトルを知らないという方は、今すぐ買ってきて!

 それでは、前置きはこのあたりにして早速プレイ開始です! ……っとその前に、タイトル画面でしばらく放置してみました。「やっぱり、ゲームを始める前にOPムービーを見るのは基本だよね!」なんて待ってはみたものの……3分経っても始まりません(汗)。どうやら、タイトル画面からはOPムービーは流れないご様子。最近、プロローグ終了後にOPムービーが流れるAVG増えたよなぁ、なんて思いつつ、改めてプレイスタート!

■グラフィックは500枚以上! イベントCGの多さにビックリ!!

 プロローグが始まると、そこは夜の公園でした。中むつまじいカップルが「ここじゃイヤ……」とか「大丈夫……誰も来ないよ……」なんてイチャイチャしてましたよ、コノヤロウ。しかし、このシチュエーションですと、2人を待っている結末は明らかですよね。そんな僕の願望を含めつつ、案の定2人の背後にある茂みからガサゴソ物音がして、そこに現れた“鬼”と呼ばれる化け物に○○されてしまいましたよ、合唱。

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▲イチャイチャしているカップル。いいぞ、もっとやれ! しかし、この後あんなことになるなんて……この時の彼らは知るよしもなかった。

 と、そこに鬼に立ち向かう1人の男が登場! なるほど、“鬼”を狩るために日夜街をパトロールする主人公、というわけですね! カッコイイじゃん!! ……と思いきや、登場したのは日本刀を構えた初老の剣士でした。そして、一般人にとっては脅威の存在である鬼を「焔天流(えんてんりゅう)奥義……無影刀ッ(むえいじん)!」と、いとも簡単に倒してしまいましたよ。名前は小難しいですが、歴史のある実践向きな剣術のようです。

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▲鬼を一撃で倒してしまった初老の剣士。彼によれば、ここ最近鬼による事件が増えていて、半年で8件もの殺人事件が起きているそうな。それにしても、戦闘時のイベントCGは迫力がありますね。

 ここまででまず驚いたのが、イベントCGの多さ。本作では、AVGにとっては当然の演出である立ち絵を廃止し、すべてのグラフィックがカットインとイベントCGで表現されます。その枚数は、なんと500枚以上(背景含む)です! たった5分ほどのシーンで、1.イチャつくカップル、2.背後の物音に気づく2人、3.彼氏の○○な画像、4.ソレを手に取る彼女、5.茫然自失な彼女、6.鬼と戦う剣士……と、イベントCGが“これでもか!”というくらい挿入されていきます。こういう部分に開発陣の気合を感じますね。

 そして、もうひとつ驚いたのがロード時間の短さ! 本作では、キャラクターボイスが存在しません。なので、少し寂しいですが、そのおかげなのか動作などは非常に快適です。メディアインストールは搭載していないのですが、ロードによるストレスはほとんど感じませんでした。唯一、この後登場するカードバトルに突入する時だけ、数秒程度のロードが入りました。ですが、そこまで頻繁にバトルが起こるわけではないので、気にならないレベルですね。物語の後半ではちょっとだけバトルも多めですが。

黄泉に落ちてもプレイしたいゲームがある!! PSP『夢想灯籠』プレイレポート 黄泉に落ちてもプレイしたいゲームがある!! PSP『夢想灯籠』プレイレポート
黄泉に落ちてもプレイしたいゲームがある!! PSP『夢想灯籠』プレイレポート 黄泉に落ちてもプレイしたいゲームがある!! PSP『夢想灯籠』プレイレポート
▲たった5分ほどのシーンで、これだけのイベントCGが使われています。後半息切れしないか、ちょっと心配になりましたよ(汗)。

■ルールはシンプル! しかし意外と奥深いカードバトル

 初老の剣士が鬼を倒したところで、プロローグが終了。作品のイメージに合ったOPムービーが流れた後、いよいよ本編が始まります。ここで、主人公・阪守鷲志(さかもり しゅうじ)を取り巻く環境や簡単な生い立ち、剣術道場の息子だとか、幼馴染が2人いる、母親が8年前に亡くなった、などなどの紹介文が挿入されます。

 その後、彼の幼馴染・逆枝将一(さかえだしょういち)が登場し、剣術の訓練と称して“カードバトル”のチュートリアルが開始されます。本作では、鬼との戦闘シーンはカードバトルで展開し、プレイヤーが実際に戦闘しているかのような体験ができるのです。

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▲左の笑顔の青年が幼馴染の逆枝将一。刀鍛冶であり、主人公と同じく“瑠璃玻璃焔天流剣術(るりはりえんてんりゅうけんじゅつ)”を学ぶ青年です。▲訓練が始まると“カードバトルプレイマニュアルを見る”or“見ない”という選択肢が出てきます。初回プレイ時には迷わず“見る”を選びましょうね!……って、そこ! 面倒くさがらないっ!!

 カードバトルが始まると、プレイヤーと敵に手札が5枚ずつ配られます。カードには“攻撃”、“防御”、“必殺”の3種類があり、その中からお互いにカードを出し合って進行します。さらに、攻撃と防御には1~5の数値がふられていて、相手より大きい数値を出せば、“ダメージが与えられるor防御成功”となります。それを繰り返していって、相手の体力ゲージを0にすれば勝ち、というのが大まかなルールです。これだけではわかりにくいと思うので、以下に各カードの強弱関係を記載しておきます。

(勝ち)攻撃5>攻撃4(負け、ダメージ)
(勝ち)攻撃5>防御4(負け、小ダメージ)
(勝ち)必殺>攻撃5(負け、大ダメージ)
(負け)防御<必殺(勝ち、しかし与えるダメージは半減)
(引き分け)攻撃3=攻撃3(ノーダメージ、以下同じ)
(引き分け)防御2=防御2
(引き分け)攻撃1=防御1
(引き分け)必殺=必殺

 と、いった感じになってます……が、やっぱりわかりにくいですね、すみません(汗)。もっとわかりやすい強弱関係は『電撃PlayStation』Vol.442の77ページをご覧ください(笑)。若干、必殺が無敵な印象ですが、なかなか配られないので、必殺ばかりを頼りにするのはやめましょう。ただ、鬼との戦闘後に必殺カードを入手する場合があります。ここで手に入れたカードは自動でデッキに組み込まれるので、3枚くらい入手するとかなり有利になりますよ。

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▲これが実際のカードバトル画面。左がプレイヤーの手札、右が敵です。プレイヤー・攻撃5vs敵・攻撃2なので、相手にダメージを与えられます。▲敵に勝利することで、新しいカードを入手することがあります。

 じゃんけんのような3すくみの関係なので、一度プレイすれば、シンプルで非常に覚えやすいシステムということがわかると思います。でも、相手が次にどのカードを出すのか読んだり、相手のクセを見抜いたりとなかなか奥が深いです。低級な鬼は、数値の大きい攻撃カードを優先的に出す特徴があり、主人公の父親などは、出すカードがまったく読めないなど、相手によって戦略を変更する必要があります。

■ユーザビリティに優れたシステム

 ここで、AVGを紹介する上で必須といえる、システム面について少し触れておきます。開発しているのがAVGに慣れているメーカーなので、すでに選んだ選択肢のチェック機能、バックログ、高速スキップ、テキストの自動送り、細かい音量調節、テキスト表示速度の調節など、AVGに必要なシステムはしっかり揃っております。さらに、“カードバトルのオンorオフ”機能もあるので、純粋に物語を楽しみたい方や「戦闘はちょっと……」という方も問題なしですね。

 そして、ごえモンを驚喜させたのが“次の選択肢へ移動”機能です。これは、一度読んだテキスト、見たシーンなら、数秒で次の選択肢までジャンプできるという機能です。AVGにこの機能があるのとないのとでは、プレイの快適さに大きな差がありますよね! しかも、本作はエンディングが数種類あるので、周回プレイのおともに最適ですよ!

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▲一度選んだ選択肢には、左側にチェックが付きます。「どっち選んだっけ?」となることもありません。▲こちらが設定画面。AVGに必要な項目はひと通り揃ってますよ。
黄泉に落ちてもプレイしたいゲームがある!! PSP『夢想灯籠』プレイレポート
▲一度読んだテキストなら“次の選択肢へ移動”というシーンスキップ機能が使えます。しかも、挙動はめちゃ早!

■最後に、本作の感想とか

 実際にプレイしてみて感じたのが、イベントCGがめちゃめちゃ多い! ということ。序盤から「これでもか!」とイベントCGが表示されるので「もしかして、後半失速するのかな?」なんて心配しましたが、全然そんなことなかっです。疑ってごめんなさい。

 そして、ストーリー展開が非常にテンポよく、サクサク進むというのも特徴です。しかし、その分プレイ時間が短めになり、僕みたいに年がら年中ありとあらゆるAVGをプレイしているような人間には、あっさりと終わった印象が少々残ったのも正直な感想です(ちなみに、1~2秒でテキストを切り替えてます)。これを短いと取るか、中だるみせず、しっかりまとまっていると取るかはユーザーの好み次第ですね。

 “伝奇”というキーワードに、「おっ!」と食指が動いた方はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。前世の展開は結構ライトな感じで、ドロドロぐちゃぐちゃした(笑)憎しみの連鎖や、どん底に突き落とされるような暗~いヘコむ展開が描かれるわけではないので、そんな展開が苦手な人も安心です。最後に、『夢想灯籠』の特集ページでは、開発スタッフのコメントを毎日掲載しています! 本作が気になっている方は、毎日読みに来てくださいね。あわせて、“日本一ソフトウェア特集ページ”の方もよろしくお願いします!(ごえモン)

■おまけ■

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▲一度見たイベントCGは、スタートメニューの特典・挿絵鑑賞でいつでも見ることができます。▲こちらは音楽鑑賞。楽曲ごとに、制作者のコメントが書かれているのがうれしいですね。これら以外の特典には、映像鑑賞という、OP&EDムービーなどが見られるメニューもあります。

(C)2009 FOG/NIPPON ICHI SOFTWARE INC./BROCCOLI

データ

▼『夢想灯籠』
■メーカー:日本一ソフトウェア
■対応機種:PSP
■ジャンル:AVG
■発売日:2009年3月19日
■価格:通常版 5,040円(税込)/初回限定版 7,140円(税込)
 
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