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2009年3月22日(日)

【春の日本一祭り】飯沼氏の注目シーンも掲載! スタッフコメント集第3弾

文:電撃オンライン

 日本一ソフトウェアより発売中のPSP用AVG『夢想灯籠(むそうとうろう)』。特集ページ内で毎日掲載されている開発スタッフのコメントを、まとめてお届けする。

 “輪廻転生”をテーマとした和風伝奇系AVG『夢想灯籠』。現在、電撃オンライン『春の日本一祭り』では、本作の開発スタッフによるコメントを日替わりで掲載している。

 今回は、3月16日~20日に掲載されたコメントをまとめたので、見逃した人はぜひチェックしておこう!

「主題歌『剣の舞』収録&マキシシングルCDジャケット撮影時の秘話」
榊原ゆい

 こんにちは! 『夢想灯籠』では、主題歌『剣の舞』とED曲『時を越えて』のボーカルを担当しています、榊原ゆいです! 開発者コメントに混じっていいのかわかりませんが(笑)、今回は榊原が書かせていただきますのでお付き合いください~。

 まずは、レコーディングのお話。いただいたメロディやアレンジを聴いて、すぐに世界観が理解できたので、レコーディングはどちらの曲もすんなり終わりました。もちろんコダワリがいっぱいなので、“すんなり”と言っても、かなり内容の濃い時間でした。どれくらいのバランスで声を裏返したり地声に戻したりという、ダイレクトに“耳に伝わる歌”の飾りの部分や、一番重要な“心から出る感情のささやき・叫びの響き”に注意しつつ、世界を壊さないように、というよりも、この曲でもっと『夢想灯籠』の世界が広がるようにと、自分なりに心を込めて歌いました!! 息使いや細かいニュアンスまでも感じて聴いていただけると、かなり心にグッとくる歌になると思います。自分でもオススメできるくらいのものに仕上がっています!

 そしてジャケット撮影~。今回は、スッポリとかぶるタイプのカツラに初挑戦(笑)!! これがかなりのクセモノでして……。ジャケット撮影なので動くことはあんまりないのですが、それでも長い髪が絡まって絡まって!! このカツラ、長さがお尻より下なので扱いが大変でした! 動画があったらと思うと……ガクガクです(笑)。ちなみに、このカツラの前髪は、当日実際にかぶってみて、自分で長さを調節しました!! えぇ、それはもう、ちゅうちょなくザクッと切りました(笑)。

【春の日本一祭り】飯沼氏の注目シーンも掲載! スタッフコメント集第3弾

 その撮影の時に、ヘアメイクさんが髪の流れを直してくれている写真がコチラです。ポーズ自体はそんなに変えていないのですが、ちょっと動くだけでバッサバサになるんです……。

 そして大変だったことがもう1つ! “『夢想灯籠』の世界観ならではのジャケットにしたい!”という自分のコダワリから、ヒロインの足についているような“鎖”を、スタッフさんに用意してもらいました! 細かいですが、わかっていただけましたでしょうか?
 あの鎖は本物で、大きいし本当に重くて……。しかも、指や腕に絡ませていて、その状態で小道具でスタッフさんが作ってくださった灯籠を持ったり、ポーズをとったり……。頑張って指や手首だけで鎖を持ち上げていました。下が撮影後の腕の写真です。

【春の日本一祭り】飯沼氏の注目シーンも掲載! スタッフコメント集第3弾

 なかなか写真だと伝わらないと思いますが、撮影が終わった後にみんなから「ああーーーー痛そうです! 」と言われるくらいの、鎖の重さでできた食い込み跡が……!! こんなふうに体を張って(?)表現しました、今回の『剣の舞』! 買ってくださった方は、ぜひとも末長くよろしくお願いします! まだの方は、今すぐお店にGO! です(笑)!!

 最後に、時間がなかったのでシャーペン描きなうえに、写真で写しての取り込みですが……『剣の舞』のジャケットのイラストを描いてみました。

【春の日本一祭り】飯沼氏の注目シーンも掲載! スタッフコメント集第3弾

 たくさんの人にプレイして、歌もたくさん聴いてほしいゲーム『夢想灯籠』と主題歌『剣の舞』を、今後ともよろしくお願いします!!

「開発末期の社内状況とソフトに期待するユーザーへのメッセージ」
メインプログラム 黒岡聡亭

 プログラマーの黒岡です。ちょっとディレクターに文句でも言っておきたいんですが、開発後期に差し掛かる頃、ディレクターがもう七転八倒? なんかもう大変そうでしたので、私が代わりに工程管理用の進行表を作ったりとか画像管理用のツールを作ったりとか誰かを監視したりとかコンビニに買出しにいったりとか、なんかいろいろと手伝っていました。手伝いってよりは、パシリ?(パシリだなんて……とんでもない。ありがと~ byディレクター)

 そのたびに「別にディレクターのためにやってるんじゃないんだからね」と言うんですが、ディレクターには「男に言われてもうれしくないわ」とかよくわからないことを言われたりと散々でした。まあ過ぎたことなので、ゲームが完成すればとやかく言いません。他にも言いたい事がいろいろあった気がしますが、忘れました。

 あれですよね、プログラマーという職種は、こういったアドベンチャーでは裏方的なものだと思うんですよ。やっぱり顔というか、主役は絵やお話であると思いますので、それを損なわないようにはしたつもりです(システム、仕事のサポートともども)。私は、ストーリーに関しては基本的に傍観者でしたので、純粋にユーザーに近い視点で作品をテストプレイしていました。個人的には平安編ラストあたりの静かに盛り上がるところか、灯ルートのラスト前が好きです。詳しいことは発売前なのでちょっと自粛します。もちろん、全編通しておもしろいと思いますので、よければ作品を手にとって遊んでみてください。

「カードバトルのおもしろさとAVGでのミニゲームへのこだわり」
フォグ プロデューサー 宗清紀之

 いよいよ明日発売ですね……ドキドキ。『夢想灯籠』には、日本一ソフトウェアでは初めての試みとして、カードバトルが採用されています。ですが、実は私、カードゲームにトラウマがあるのですよ。何年か前、幕張でとあるカードゲームのイベントがありまして、小学生の息子にせがまれて行ったんです。大雪の中、係員に「こちらにお進みください」と言われて行き着いた先は、京葉線のガードの向こう側! もう“km”という単位を使うしかないほどの長蛇の列!! 傘もなく、遭難寸前まで追い詰められつつもなんとか会場に入った時には、メガネが豪快にくもったのは言うまでもありません。
 そして向かった、“対戦して勝ったら何かもらえる”コーナー。小3の息子の相手は、デイパックの成人。いわゆるヲ……マニアの方ですな。知力・財力・気合でかなうワケもなく、撃沈。息子涙目。そんなツライ思い出がカードゲームには……。この話を『夢想灯籠』のカードバトルと、どうつなげるんだよ。え? ここで規定の文字数かい?? じゃ、本題はいつものようにサラっとね。

 で、カードバトルの話です。せっかく作ったんだから、スキップせずに遊んでくださいね。紙のカードはチンプンカンプンな私でも、本作のカードゲームはすぐにルールは理解できました。すごくシンプルなんですけど、戦略性もあります(最初「勝てないよ」とキレたのは、ここだけの秘密)。特殊なカードを入手できることや、必殺カード使用時の演出などにも注目してください。
 “AVGだから、ただただ物語を読ませてくれよ”という考え方もわかるのですが、恐怖や敗北による絶望、勝利の達成感なんてものを得るためには、ミニゲームは重要な要素。実は、以前フォグで出したAVG『久遠の絆』の時も、企画時には5種類くらいのバトルがあったんですが、結局“法術戦闘(星を描くアレ)”と選択肢だけが残ったんです。諸般の事情で。

 繰り返しますが、いよいよ発売間近です。これを見た人は何をおいても買うように。ではまた!

 後半では、ソフトが発売された19日、そして20日に掲載されたコメントをお届けする。

 →キャラクターデザインを担当した飯沼氏注目のシーンも!

(C)2009 FOG/NIPPON ICHI SOFTWARE INC./BROCCOLI

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データ

▼『夢想灯籠』
■メーカー:日本一ソフトウェア
■対応機種:PSP
■ジャンル:AVG
■発売日:2009年3月19日
■価格:通常版 5,040円(税込)/初回限定版 7,140円(税込)
 
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