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2009年4月14日(火)

“NEKOJIMA”は実在する!? 『マビノギ』4周年のアップデート内容を直撃!

文:電撃オンライン

 4月4日に行われた4周年記念オフラインイベントで、数々のアップデート内容が発表されたPC用MMORPG『マビノギ』。4月16日に行われる大型アップデート“G10 The Goddess of Light”では、新たなメインストリームが実装。さらに、4月30日には日本オリジナル要素の“NEKOJIMA”も登場する。オフラインイベントを終えたばかりの開発チームに、今後の展開についてインタビューを敢行した。

 今回お話を伺ったのは、開発・devCATで海外サービスを担当しているキム・キョンヨプさん(海外ライブチーム・チーム長)と、ネクソンでチームリーダーを務める八木沢彰彦さん(運用3チーム・チームリーダー)。『マビノギ』の2人のキーマンに、オフラインイベントで発表されたアップデートの細かい内容と今後の展開について聞いてみた。(インタビュー中は敬称略)

『マビノギ』インタビュー
▲4月4日に行われたオフラインイベントの様子。6サーバ・約300名のプレイヤーが集まり、大きな盛り上がりを見せていた。

■オフラインイベントでの日本ユーザーの反応は?

――今回のオフラインイベントではどのような手ごたえを感じましたか?

キム・キョンヨプ(以下、キム):実は、韓国ではオフラインイベントを一度もやったことがないんです。私は日本のオフラインイベントに参加し始めて3年目になるのですが、日本のユーザーの皆さんはすごい楽しんでくれていますね。新しい物を発表すると反応がよくて、皆さん楽しみにしてくれているんだなぁって思います。とても満足していますし、これからも頑張っていきたいと思っています。

――今回は日本独自の仕様も多く発表されましたね。

キム:今までは既存コンテンツの中で、少しずつ日本独自のコンテンツを入れていました。ですが、今回の“NEKOJIMA”のような大きなものを入れるのは初めてです。オフラインイベントでどのような反応があるか緊張しましたが、ユーザーの皆さんが笑って喜んでくれて、「おもしろそうだな」という反応をしてくれたので期待できそうですね。

――そもそも“NEKOJIMA”はどのような流れで生まれたんですか?

キム:『マビノギ』の世界観に影響がないよう、コンセプトは“伝説の島”としています。ネコが題材となっている理由は、devCATスタジオのメンバーがネコ好きだからです(笑)。日本人がネコに愛着があるのも理由です。あと、日本には田代島という島があり、そこの人たちはネコと自然に囲まれて仲よく暮らしているんです。そこにはネコを祭る祠(ほこら)もあります。すごく平和なイメージを受け、そこから“NEKOJIMA”が生まれました。

――田代島はどのように知ったのですか?

キム:もともとネコを題材にするという考えはありましたが、具体的なものはなく、いろいろと調査をしていくうちに田代島を知りました。韓国ではあまりネコに対して親近感がないのですが、日本では田代島のように野良ネコとも平和に暮らしていて……。『マビノギ』ののどかな世界観に合うなと思いました。

――いきなりネコのお話ばかりさせてしまってすみません……。

キム:大丈夫です、むしろいいと思います(笑)。

『マビノギ』インタビュー 『マビノギ』インタビュー

■新たなメインストリームと王都タラ

――新たなメインストリームはどのような内容になりますか?

キム:この前の“G9”はケイがいなくなったところで終わり、たぶんケイは死んだと考えられていると思います。しかし、今回実装する“G10”は、ケイが戻ってくるところから始まります。最後の女神・ネヴァンが出てくるということ以外はネタバレになるので、実際にゲームをプレイして楽しんでください。

『マビノギ』インタビュー 『マビノギ』インタビュー
▲先に公開された画面で、ケイが置かれている状況がなんとなく予想できたり……!? また、ネヴァンらしき女性の姿も確認できた。

――3人の女神のうち、モリアンとマハはすでに登場していますよね。ネヴァンはどのような設定になりますか?

キム:モリアンは手を合わせておとなしいイメージがあり、反対にマハは戦争のイメージがあります。最後の女神・ネヴァンはモリアンと反対ではあるけれど、マハと近いというわけではなく、人間的であり、活動的な女神という設定です。

――新たに実装される王都タラでは、どのようなことができますか?

キム:今までにあったイメンマハは大きい都市ですが、“そこだけでできること”はありませんでした。今回はタラだけでしかできない要素を入れるつもりです。例えば、道端に路上画家というNPCがいて、その人に自分の肖像画を書いてもらえます。また、オークションでレアアイテムを手に入れることもできます。この他にも、タラだけで遊べる要素をどんどん入れていく予定です。

――ファッションショーやトーナメントもその1つですよね。ファッションショーはどのように行うのですか?

キム:タラはファッションの中心地で、ファッションショーはユーザーが自慢のファッションを見せるための舞台です。ユーザーが見せたいファッションを着て大会に申し込みをすると、ランウェイ(舞台)を歩くことができます。歩いている途中で矢印が出てきたら、時間内にその方向を押してポーズをとります。うまくできるとポイントをもらえます。ここで得たポイントによって、順位がつけられるんです。ショーはチャンネルごとに毎日開かれていて、サーバごとには1週間に1回開催されます。優勝するとその時の自分の姿の銅像が、街に建てられます。

――銅像ですか! 変な格好をして出たら大変なことになりますね(笑)。

キム:今のところ変な衣装を着ていたからといって、それを阻止する方法はないので(笑)。でもやはり、自分の銅像が建つことは栄光なので、おかしな衣装を着たらユーザーの方が気まずいのではないかなと思います。

――でも、ヅラとかアフロとか増えると思いますよ。

キム:優勝したらそのまま反映されます(笑)。すでにファッションショーが実装されている韓国でも、下着だけの姿で優勝したユーザーもいて、こちらが意図したものと違うなということで物議を(笑)。でも、そこまで問題視しているわけではなく、1週間に1回、優勝した人の銅像に変わるので、ユーザーが楽しめればいいと思っています。

――なるほど。では、トーナメントについてお聞きします。これはスキルレベルなどはまったく関係なく、じゃんけんのようなシステムになっているとか?

キム:そうですね。能力値やレベルに関係なく皆が楽しめるトーナメントとなっています。じゃんけんでも単純なじゃんけんではなく、その他にもおもしろい要素が加わっています。相手がどう出てくるのか読み合う、戦略的なものになっています。

動画・トーナメント(1分27秒)

――今回トーナメントの実装で槍のモーションも作られていますよね、もしかして、今後新武器としてユーザーが使ったりできるようになりますか?

キム:動画で槍を持っている兵士がいるので、誤解を生むようなところがあるんですけど……。あれはやはり宣伝用のプロモーションでして。今のところ槍が使えるのはトーナメントのみですね。

――「新装備で槍がくるかも!」と、勝手に予想していました(笑)。

キム:実際に、トーナメント以外で馬に乗って槍まで持っているユーザーがいると、強すぎてバランスが崩れるので、そういう問題もあると思います。

動画・THE GODDESS OF LIGHT(1分26秒)

『マビノギ』インタビュー 『マビノギ』インタビュー
▲筆者が「槍がくるかも!」と勝手に思った動画がこちら。確かに、実際にフィールドで使えたら、強すぎるのかも?

――トーナメントとファッションショーでもらえるタイトルやレアアイテムは、どういったものがありますか?

キム:ファッションショーでは先ほど言ったように銅像が建てられます。タイトルも用意しています。トーナメントも1等になると、やはりタイトルがもらえます。また、トーナメントで得られるポイントを集めてNPCに話しかけると、そのポイントでアイテムも買えます。アイテムはエンチャント付きや色違いなどのレアアイテムも用意していますよ。


■超強力な特殊スキル“半神化”!

――注目を集めている半神化ですが、それについて詳しく教えてください。

キム:『マビノギ』の世界の神をモチーフにして作りました。G10のメインストリームをクリアすると手に入れられるスキルです。クリアすれば、なぜその力が手に入れられるかわかると思います。今までにも“パラディン”と“ダークナイト”がありましたが、今回の半神化はそれとは別の神の能力という位置づけなので、パラディンやダークナイトと併用できるメリットがあります。

――通常状態で使っている動画も流れていましたよね。

八木沢彰彦さん(以下、八木沢):パラディンとダークナイト、獣化と併用するだけでなく、半神化だけ使うこともできます。

――半神化できる時間は決まっていますか?

キム:はじめは2分ぐらい半神化ができ、その後クールタイムで10分ほど半神化が使えなくなります。これもパラディンなどのように、ランクアップしていくと持続時間がどんどん長くなります。

――ランクダウンもあるということなのですが、どのようにランクダウンするのですか?

キム:レベルを上げて経験値を積んで、スキルを使うと消耗する形です。

八木沢:レベルアップするとパラディンのときのようにポイントが貯まるんですよ。次のランクまでのポイントが貯まると次のランクに上げられるのですが、半神化を使用するとポイントを消費するので、そこでポイントがマイナスになるとランクダウンします。

――ランク1になっても、ずっとランク1でいられるわけではないのですね。

八木沢:そうですね。レベルアップをして、なくなったポイント分を補充しないと。使いどころが難しいですが、そのぶん強力なものとなっています。

 →次ページでは、新ペットのヒミツが明らかに!?

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データ

▼『マビノギ』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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