2009年5月7日(木)
TBS、BS-TBSで今夏放送予定のTVアニメ『大正野球娘。』。そのアフレコが、都内のスタジオで行われた。
『大正野球娘。』は、トクマ・ノベルズEdge(徳間書店)から刊行されている同名ノベルシリーズをアニメ化した作品。大正時代を舞台に、野球を知らない少女たちが打倒男子チームを目指し奮闘するというストーリーになっている。本作のキャスト陣にアフレコの感想などを語ってもらったので、ぜひご覧いただきたい。
――自身が演じるキャラクターについて教えてください。
伊藤かな恵さん(鈴川小梅役):小梅は明るくてすごく元気な子で、キャッチャーをすることになります。
喜多村英梨さん(月映静役):静は巴のことが大好きで、気になってしょうがない子です。天邪鬼な性格なので損をする役まわりなんですが、周りの人たちに対して優しさが見えるキャラクターでもあります。
能登麻美子さん(宗谷雪役):乃枝は、メンバーの中で野球にわりと詳しい女の子です。ト書きに“にっこりと”と表記されていることが多いです。穏やかですが、言うことは言うキャラクターです。
中原麻衣さん(小笠原晶子役):晶子はお嬢さまで、メイドさんなどがいらっしゃるようなお家に住んでいます。負けん気が強くて、今回野球をやろうと言い出したのも晶子です。ポジションはピッチャーです。
植田佳奈さん(川島乃枝役):乃枝はチビでメガネっ子なんですけど、チームの中で参謀のような役割を果たしています。
甲斐田裕子さん(月映巴役):巴は、スポーツ万能でちょっとボーイッシュな天然のキャラクターです。周りの後輩の女の子からキャーキャー言われるんですが、かなりほのぼのしたいい子です。
牧野由依さん(桜見鏡子役):鏡子ちゃんは皆さんの後輩にあたる1年生です。巴のことが大好きで、“巴お姉さま”と呼んでいます。野球部に入ったのも「巴お姉さまのために死ぬ気で頑張ります」というちょっと不純な動機からなんですが、そんな中で彼女なりに頑張っている姿がかわいいので、ぜひ見てもらいたいなと思います。
新井里美さん(アンナ・カートランド役):監督をやっている、ハツラツとしたアメリカ人教師です。ときどき英語の発音がわかりません(笑)。
広橋涼さん(石垣環役):環は不器用、ぶっきらぼうで、ちょっと恥ずかしがり屋な子です。野球のことも少し知っています。
藤村歩さん(尾張記子役):新聞部の女の子で、部員をどんどん野球部に引き抜かれ、しまいには自分も野球部に入ることになります。でも掛け持ちは結局無理ということで野球部からは抜けることになります。しっかり者のはずなのに、周りに巻き込まれて困ったことになる、コミカルな女の子かなと思って演じています。
後藤沙緒里(菊坂胡蝶役):胡蝶はもともと陸上部に所属しているのですが、野球部に自分の居場所を見出して、一番最後に仲間入りします。大人しくて生真面目な性格で、引っ込み思案です。
――作品の見どころなどを教えてください。
伊藤さん:野球が男の子のスポーツという時代に、何も知らない女の子たちがゼロから頑張っていく奮闘ぶりを見てもらえればと思います。
喜多村さん:静としては、野球にのめり込んで行く巴の世話を焼きながら、自分も巻き込まれていくといった、彼女の生真面目さがコミカルに描かれている部分がたくさん出てくるので注目していただきたいです。女の子たちの、マジメに一生懸命やっているさまが見ていてほんわかする作品だと思っています。
能登さん:この時代に一生懸命に野球というスポーツにみんなが取り組んでいて、それぞれの野球に対する思いがある中で、みんなが1つの目標に向かって進んでいくというところがおもしろいなと思います。
中原さん:女の子はお嫁さんになって家事して子育てをすればいいといった時代で、女の子たちが野球をする姿を見て、周りがどう変わっていくのかも注目ポイントだなと思っています。個人的には、晶子が許婚である岩崎さんとどのような感じになっていくのか楽しみにしています。
植田さん:乃枝の見どころは、やっぱり頭脳プレーです。それぞれの特徴を生かしてポジショニングしたり、メンバーが1人足りないと言って胡蝶ちゃんをスカウトしに行ったりとか。運動がニガテなぶん頭脳の方で頑張っていますので、そういった部分を見てほしいと思います。
甲斐田さん:すごくほのぼのしている中に細かいギャグなどもあるので、声を入れながら笑ってしまうシーンもありました。巴は1人で周りをかき回しているような天然キャラクターなので、ケラケラ笑いながら己が道を行くようなところを見てもらえればと思います。
牧野さん:野球を何も知らない子たちが、1から始めるとこうなるんだ、ということが1話と2話でリアルに描かれています。鏡子としては、画面の端で白目を向いて伸びているシーンを見逃さないでほしいですね。今までに3回ぐらいそういうシーンを録りました。画面をよく見ると、誰かが何かおもいろいことをしているかもしれませんので、ぜひ注目してください。
新井さん:大正時代という時代がすごくいいなと思いますね。1回目の収録で出てきた納豆屋さんにしても、小梅ちゃん家の洋食屋さんにしても、大正時代はちょっとゆっくりとした時間が流れていて、人と人とのコミュニケーションの取り方がいいなと思いました。アンナ先生としては、盛り上げて楽しくやっていこうという気持ちでいつも演じています。
広橋さん:大正ってこんな感じだったんだなと思いながら、ガヤなど楽しんでやっています。ガヤを録っている時に、今はあまり聞かない歌がいろいろ出てきました。環としては、いろんなところでツッコんでいて、結構苦労人な感じなので見てやってください。
藤村さん:皆さんが語っていらっしゃった通り、大正時代という世界観が素敵だなと思います。昔は今ほど女性に自由がなく、「女性に野球なんて」とあからさまに言われたりするんですが、そんな中で若い女の子たちが「自分たちはこうしたいんだ」と強い意志を持って頑張ります。それがすごくかわいく、一視聴者の目線で楽しんでいます。記子としては、周りに振り回される場面ももちろん見てほしいんですが、みんなが頑張っているということをうまく引き立てられたらうれしいです。
後藤さん:胡蝶ちゃんは、最初所属していた陸上部でタイムを伸ばせずに自信をなくしていたところ、野球部に必要とされます。彼女たちが野球をやっていかに成長し、自信を付けていくかというところも見どころかなと思います。