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2009年6月4日(木)

隠し玉『MG アーケード』『キャッスルヴァニア』発表!! KONAMIカンファレンスレポ

文:電撃オンライン

 現在、米国・ロサンゼルスで開催中のゲームショーイベント・Electronic Entertainment Expo 2009において、KONAMIのカンファレンスが行われた。

 カンファレンスに登場したのは、コナミデジタルエンタテインメント専務執行役員、小島プロダクション監督・小島秀夫氏。小島監督は「今日のカンファレンスで小島プロダクションは、4つのタイトルを紹介します」といきなり爆弾発言。先日までのカンファレンスで、2つの『メタルギア ソリッド』シリーズを発表している同氏のこの発言に、集まった報道陣から驚きの声が上がった。

 小島監督の口から最初に飛び出したタイトルは、業務用ゲーム『メタルギア アーケード』。アミューズメント施設向けのオンラインアクションゲームで、PS3で人気の『メタルギア オンライン』をベースに、さまざまな要素をパワーアップしているという。本作のために用意された専用筐体を使用し、3Dメガネをつけることで立体視することが可能だ。KONAMIのe-AMUSEMENT PASSに対応していることから、キャラクターのカスタマイズデータなどを記録し、さまざまな施設で自分のキャラクターを使えることが予想される。稼働時期は日本が2009年内予定で、他の地域ではその後になるという。

KONAMIカンファレンス
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▲『メタルギア アーケード』の専用筐体。

 続いて紹介されたのは、先日行われたSCEAのカンファレンスでそのベールを脱いだPSP『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』。この作品は、『メタルギア ソリッド』シリーズの最新作となる。公開されたトレーラーのナレーションでは、「伝説のミッシングリンクをつなぐ」や「国境なき軍隊・アウターヘブンが動き出す」といったキーワードが飛び出した。どうやら本作は、アウターヘブン創設を描いた作品で、PS2『メタルギア ソリッド 3 スネークイーター』とMSX『メタルギア』の間を埋めるストーリーが展開するようだ。

KONAMIカンファレンス
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 公開された画像からは、単身で敵部隊に潜入したり、RPG-7をかまえるスネークの姿を見ることができる。また、2人でダンボールに入る様子や、4人のスネークが空を飛ぶ巨大な兵器に銃を向ける様子も確認できた。これについて小島監督の口から詳しい情報は飛び出さなかったが、協力プレイやカスタマイズの要素が入っていると思われる。

 発売時期は2010年予定とのこと。電撃オンラインでは、詳細が明らかになり次第、続報をお届けするのでお楽しみに。

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▲こちらが公開された画像。大勢の兵士がCQCの訓練をしているように見える。
KONAMIカンファレンス KONAMIカンファレンス
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▲舞台は木々が生い茂るジャングルのようだ。他には、どんなステージが待ち受けるのだろうか?
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▲眼帯をしていることから、主人公はビッグボスの称号を受けたあの男か!?
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▲銃をかまえる4人のスネーク。どういった状況かはわからないが、服装の変更はプレイヤーによってある程度、変えられそうだ。
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▲シリーズでおなじみのダンボールがさらに進化? 2人が入って潜入しているように見える。“LOVE PACK”の文字があるが、何人まで入れるのだろうか?

 次に小島監督は、PS3/Xbox 360/PC用ソフトとして開発中の『メタルギア ソリッド ライジング』を紹介。主人公は雷電で、ジャンルはこれまでの『メタルギア ソリッド』シリーズとは異なる“ライトニング・ボルト・アクション”と銘打たれている。ジャンルが変更され、これまでにない新しいアクションゲームになるということだ。プロデューサーとして本作にかかわる小島監督は、「テクノロジーの上にゲームデザインをするという欧州型のゲームです。小島プロの次の世代に向けた新たな作品です」と本作を説明。なお、発売時期は現時点では未定とのこと。

KONAMIカンファレンス
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▲『メタルギア ソリッド』シリーズ初となるXbox 360用ソフトにして、マルチプラットフォームで発売される予定の『メタルギア ソリッド ライジング』。物語は『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』の後の話になるのだろうか? イメージイラストでは、雷電がどこかで見たようなものの上にまたがっているようだが、これについても多くは語られなかった。

 カンファレンスの最後にサプライズとして公開されたのは、PS3/Xbox 360用ACT『キャッスルヴァニア ~ローズ・オブ・シャドウ~』。日本では『悪魔城ドラキュラ』シリーズとして有名な『キャッスルヴァニア』シリーズを、小島プロダクションがプロデュースするという。この日2つ目のサプライズに、会場から大きな歓声が上がった。なお、開発はスペインの制作会社・Mercury Steamで、小島監督は監修を担当する。

 ここで、プロデューサーのデイブ・コックス氏が登壇。「小島プロダクションとMercury Steamが協力し、ハイクオリティでエキサイティングな作品になるように、努力している」と述べた。小島監督は海外のゲームメーカーと作業することについて、「これまでのように日本で開発してきた作品も素晴らしいものですが、世界に向けて発するタイトルにするため、このプロジェクトを発足した」と語った。作品についてかなり気に入っているようで、「2010年に発売ということなのですが、すでにすごい内容です。もっと見てもらい、新しい『キャッスルヴァニア』を感じてもらいたい」とコメントしている。

KONAMIカンファレンス KONAMIカンファレンス
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▲雄大な音楽と、美麗なグラフィックを確認できた『キャッスルヴァニア ~ローズ・オブ・シャドウ~』。小島プロダクション初となる『悪魔城ドラキュラ』シリーズにして、海外ディベロッパーとの共同制作ということで、今後の動向が気になるところだ。
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▲4種類の異なる作品を紹介した小島監督。『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』と『メタルギア ソリッド ライジング』については既報だが、『メタルギア アーケード』と『キャッスルヴァニア ~ローズ・オブ・シャドウ~』という伏兵を用意していた。

 なお、KONAMIカンファレンスで発表された他のタイトルについては、今後のニュースで紹介していく。

(C) 2009 Konami Digital Entertainment
Developed by Mercury Steam S.L.
※画面は開発中のもの。

データ

▼『メタルギア アーケード』
■メーカー:KONAMI
■対応機種:AC
■ジャンル:ACT
■稼働時期:2009年予定
▼『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』
■メーカー:KONAMI
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:2010年予定
■価格:未定
▼『メタルギア ソリッド ライジング』
■メーカー:KONAMI
■対応機種:PS3/Xbox 360/PC
■ジャンル:ACT
■発売日:未定
■価格:未定
▼『キャッスルヴァニア ~ローズ・オブ・シャドウ~』
■メーカー:KONAMI
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:2010年予定
■価格:未定

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