2009年6月5日（金）

【注目作体験レポ】クレイトスが『God of War III』で相変わらずの大暴れ

　米国・ロサンゼルスで開催された“Electronic Entertainment Expo 2009”で、PS3用ソフト『God of War III』を体験してきたのでレポートする。

　『God of War III』は、PS2やPSPで発売された人気アクションゲームの最新作。ゲームを始めると、ストーリーが明かされる前にそのままアクションシーンに突入してしまうのだが、クレイトスがイカロスの翼やテュポン・ベインと思われる装備を身に着けていたので、『God of War II The End Begins』のその後を描いたものだと推測できる。

　プレイしてみて最初に感じたのは、動きのリアルさだ。もちろん、これまでのシリーズも各ハードの性能を生かした素晴らしいグラフィックであったが、本作はこれまでとは比較にならないほど美麗で、敵や市民の動きもすごく細やか。個人的には、攻撃を受けたクレイトスが血を吐き、それが消えずにしばらく残るという演出に感動した。必ずしもグラフィックのよさがゲームのおもしろさに直結するとは限らないが、やはりグラフィックのクオリティが高いことはうれしいものだ。

　次に、敵との戦闘。驚いたのは敵の数で、あっという間にクレイトスの周りを囲まれてしまった。しかし、数々の試練を乗り越えてきたクレイトスは、数の不利をものともしないほど強靭（じん）だ。そう自分に言い聞かせ、□・△・L1のコンボを連続で叩き込み、敵を一掃！


▲アクションゲームと聞くと尻込みしてしまう人もいるだろうが、本作は難易度調節が可能。またゲーム中には、操作方法を紹介してくれる場所が多数登場するので、初めて本シリーズを遊ぶという人も安心してほしい。

　プレイしていくと、クレイトスの前に大きさ段差が立ちふさがる。あまりに大きいので、ジャンプでは届かない。そこで、弓を使って遠くにいるハーピーをこちらに呼び寄せることに。近くに来たハーピーに鎖をからませて、運んでもらうという作戦だ。しかしクレイトスの重さに耐えられず、高度はドンドン落ちていってしまう。ここで、持っている武器でハーピーを攻撃すると、痛かったのか、それとも驚いたのか、ハーピーは高度を上げる。といったイベントも、いろいろ用意されている。


▲ハーピーに攻撃を加えすぎると、ハーピーは死んでしまう。この辺りの加減は、プレイをしながら覚えていこう。

　もちろん、シリーズを通しておなじみのCSアタックや、巨大なボスとの戦闘は健在。体験版の途中で現れた中ボスのような敵とのバトルでは、CSアタックで敵の部位が破壊されることも確認できた。たとえば尻尾が切れたり、角が折れたりといった感じだ。これによって、敵の攻撃方法や行動が変化することもあるようなので、注意したい。


▲中ボスクラスになってくると、やみくもに攻撃していても勝てなくなってくる。攻撃されているときはしっかり回避して、相手の隙に攻撃を叩き込むのだ。


▲そして、ステージの後方には、巨大なこぶしを振り回す謎の人物も……。シリーズ序盤から登場する巨大な敵に立ち向かうおもしろさも、本作には継承されている。一体この敵をどうやって倒すのか、ぜひその目で確認してほしい。

　これまでのシリーズ作品のよさを継承しながらも、動きやグラフィックに格段の進化が見られる本作。制作スタッフによると、同シリーズのストーリーは本作で完結予定とのこと。このシリーズの魅力でもある苦悩するクレイトスに、平和な日々はくるのか？　この点にもぜひ注目してほしい。

▼『God of War III』: ■メーカー：SCE; ■対応機種：PS3; ■ジャンル：ACT; ■発売日：未定; ■価格：未定; ※日本での発売については未定。