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2009年6月15日(月)

ロレンスに心の危機が迫る? TVアニメ『狼と香辛料II』アフレコレポをお届け

文:電撃オンライン

 2009年7月より、チバテレビ他UHF局にて放送スタートとなるTVアニメ『狼と香辛料II』。そのアフレコレポートをお届けしていく。

 『狼と香辛料II』は、支倉凍砂先生原作のライトノベル『狼と香辛料』をアニメ化した作品。可憐な少女の姿をした狼の化身ホロと、各地を旅する中堅商人ロレンスの、旅路と心の交流を描いたファンタジー作品だ。ホロとロレンスが道中で繰り広げる、洒脱(しゃだつ)でいてちょっぴり恥ずかしくなるようなやり取りや、商人同士の静かで熱い駆け引きが見どころとなっている。

 アフレコ後の取材に応じてくれたのは、ホロ役の小清水亜美さんやロレンス役の福山潤さんに加えて、アマーティ役の千葉紗子さん、マルク役の小山力也さん、ラント役の笹島かほるさん、ディアナ役の渡辺明乃さんといった声優陣と、脚本を手掛ける荒川稔久さん、高橋丈夫監督の8名。以下に、それぞれのコメントを掲載していくので、興味がある人はぜひチェックしておこう。

『狼と香辛料II』

――演じているキャラクターの魅力と、演じる上で気をつけている点を教えてください。

小清水さん:ホロの魅力は、耳としっぽがついているところ。そしてコロコロ変わる表情ですね。それと、おいらん言葉のしゃべり口調も魅力の1つだと思います。気をつけていることは、かまないでしゃべることです(笑)。「くりゃれ」という言葉が「くられ」になってしまわないよう気をつけています。

福山さん:そんなホロと一緒に旅をする、ロレンス役の福山です。行商人ということで、手練手管を使って商売をやる人が多いにもかかわらず、大変お人好しなんです。また女性関係に関しては朴念仁な男なので(笑)、そこに気をつけて一生懸命にまっすぐ、人のよさがにじみ出せるといいなと思っています。

千葉さん:アマーティは行商人をやっていて、若いのにすごく頭も切れて、仕事がよくできる男の子です。とてもまっすぐな思いを持っている男なので、とにかくセリフをストレートに出していこうと気をつけて演じています。自分自身、青年役をやるのが初めてだったので、とても緊張して不安なまま現場に入ったんですけれど、亜美ちゃんが「アマてぃん、アマてぃん」なんて温かく迎えてくれたので、とても楽しく演じることができました。

小山さん:マルクのいいところは、僕にはないクリクリの丸いおめめと、おちゃめなアゴヒゲです(笑)。マルクは社会における自分の役割をよくわかっていて、どういう風に生きていくべきかをしっかりと把握しています。ロレンスにアドバイスしてあげることができる、友情もしっかりと伝えてあげられる、そんな見上げたおヒゲの青年です。演じる上で気を付けていることは、非常に細かいセリフが多いので、なるべく間違えないようにしています。自分が気持ちよくしゃべってしまうと、ついつい帳尻が合わないものですから。合わせながらも気持ちよく、若干科学の力を借りながら(笑)、演じています。

笹島さん:マルクさんに一生懸命仕えている少年です。マルクさんのチャームポイントがアゴヒゲならば、ラントはそばかすです。とにかく一生懸命な少年なので、気を抜かないように誠実に、一生懸命な気持ちが伝わればいいなと思って頑張っています。

渡辺さん:ディアナの魅力は、長い長い黒髪と、つかみきれないミステリアスさ。演じる時も、相手に自分の正体や心の内をつかまれないように、かわしつつ、核心は突くように、ということに気をつけました。

――スタッフ陣に質問します。第2期が決定した時の気持ちと、第2期で力を入れようと思ったことは?

高橋監督:幸いにも第1期が好評だったようで、第2期が決まったわけですが、第2期だから特に力を入れるというよりは、1期の雰囲気をどうやってそのまま持続していくかというところに気をつけて作っています。

荒川さん:第2期ができるということをうれしく思いつつ作っています。ただ、ロレンスとホロの関係は少しずつではありますが近づいているはずなので、そこをどんな風に描けるか楽しみでしたし、実際に書いていて楽しかったです。皆さんも楽しみにしていてください。

――アフレコ収録の様子や感想を教えてください。

小清水さん:第2期になって、現場の半数以上の役者さんが初参戦なのにもかかわらず、前回と同じくおだやかな時間と緊張感のメリハリがある楽しい現場になっているなと思います。これが『狼と香辛料』の力なのかもしれません。

千葉さん:わりと人数が少ない現場なので、すごく落ち着いていますね。作品的にも『狼と香辛料』はゆったりとした雰囲気を持っていますが、現場もそんな感じです。居心地は、とてもよかったですね。

――男性陣にお聞きします。お気に入りの女性キャラクターは?

小山さん:(意味深な笑い)。

福山さん:(笑)。大変魅力的な女性が多いので、言いづらい感じではありますが(笑)、ホロも大変魅力的ですし、第1期のノーラもとてもかわいらしいのですが……、ここでホロ以外に答えられない雰囲気が流れておりますので(一同笑)。ただ、ホロみたいに上手に手玉に取ってくれる女性は、男から見ると魅力的に見えると思います。

小山さん:……本当にねえ(一同笑)。たくさんの魅力的なキャラクターが出てくるので、決められないんですよ! 優柔不断なものですから(千葉さん・福山さん爆笑)。“四兎を追うものは一兎も得ず”と言いますか……。

笹島さん:なんで四兎なんですか?(笑)

小山さん:ここに4名いらっしゃるからなんですが(笑)。学生時代に苦い思い出もあるんですけど……って、ホントに皆すばらしい。決められない!!

小清水さん:でも、マルクさんには奥さんいらっしゃいますよ?

小山さん:あっ、いたねぇ。アデーレ! ……アデーレはどこにいったんでぇーれ? ……スミマセン! 次の方お願いします!!(一同笑)

高橋監督:やっぱりホロですね。スタッフとして長いことかかわっていると、唯一の女性のレギュラーキャラクターなので。やっぱり好きになります。

荒川さん:今回、第0幕から入っていて、そこでは第1期にいたノーラが出ていて。書いている時は「やっぱりノーラだよなぁ」と思っていたんですけど、第1幕から書き始めるとディアナの神秘的な魅力がまたひとしお。でも、できあがりを見ると「アデーレも意外にいいな」と思いました。書いている時は、単に“マルクの奥さん”だったんですが……、どの女性も注目です。もちろんホロも、と思っているので許してください(笑)。

――第2期の魅力はどんなところですか?

小清水さん:第1期では、出会ったばかりのホロとロレンスという関係性が強かったので、楽しく会話をしていても、どことなくお互いがわからない部分を探っていたところもあったかと思うんです。それが第2期になって、2人が一緒に過ごした時間が長くなっているところからストーリーが始まっています。ですので、2人の“距離”や“関係”の違いが見どころのひとつかと思います。

福山さん:第1期の時も感じていたんですが、第2期でなおさら感じているのは“人間関係においての言葉の大切さ”ですね。お互い心を許しあっている関係でも、「察してくれるだろう、わかってくれるだろう」と思っている部分でのちょっとした気持ちのズレだったり、言葉1つで相手を傷つけてしまったり、もしくは間違った解釈になったり。そうした部分が第2期の、特に最初の物語は強く出ているかなと思います。

――第2期のテーマは?

高橋監督:第1期に引き続き、経済もテーマになっています。またホロとロレンスの関係も進展していますが、今までの旅を振り返って、お互いの関係を見直すようなところも、見どころのひとつと言えるかもしれません。

荒川さん:経済的な部分に関して言うと、前よりも気を使って書いたつもりですので、見ている人もスンナリと入っていけるかと思います。それと恋愛についても、見ていて「ロレンス、ばかだよなぁ」なんて身につまされるようなところもあったりするのでは? と思いますね。

――夏ごろにゲームの第2作も出ますが、福山さんと小清水さんから意気込みを聞かせていただけますでしょうか?

小清水さん:前作はロレンスが出ていなかったんですが、今作では出ているということで、原作に近いテイストになるのでは、と想像しています。その分、よりしっかりと演じていきたいですね。表情豊かなホロの魅力を引き出していきたいです。

福山さん:前作では、ロレンスではなく“主人公の先輩行商人”として出ておりました(笑)。それはそれで大変貴重な経験をさせていただきました。どんな活躍をするのかはまだわからないのですが、皆さんお楽しみに!

――最後に、ファンにメッセージをお願いします。

笹島さん:ホロとロレンスがどういう旅をしてきて、こんな流れになったのかが、第2期から見ても何となく察せられるようなお話ですので、ぜひ見てほしいですね。いろいろなことが学べて、おもしろい作品だと思います。ラントも頑張りますので、皆さん応援してください。

小山さん:たくさんの魅力的なキャラクターの、目立つ一面だけがドカンと出ているのではなく、それぞれ持っている多面性が――いろんなヒダヒダの部分がしっかりと出ていて、そんな繊細な部分がおもしろいと思いますし、また、難しくやりがいのあるところでもあります。そうしたヒダヒダ感をしっかり味わってもらいたいですね。架空の街の風景だったり風俗だったりがおもしろく描かれていて、登場人物たちもいろんな思いを抱えながら生きています。そうした人間の多面的な部分を味わっていただけると、何度見てもおいしいのではないかと思います。

千葉さん:アマーティーのヒダヒダは……まっすぐ過ぎるところでしょうか……。そして、今期の『狼と香辛料II』を見て、人の物を盗っちゃいけないぞ、ということを皆さん学んでください(一同笑)。

渡辺さん:今回はこの作品に新キャラで出させていただける、ということで第1期から応援されている方々に「ディアナはこんなんじゃない!」と思われないよう、精一杯演じさせていただきました。この作品は会話劇なので、いつも以上に一緒に演じている方のお芝居、気持ちの変化を気にしました。でもあんまり会話をうまくし過ぎるとディアナらしさがなくなってしまうので注意しながら。絵もキレイで、うっとりと見てしまいます。ハデなアクションなどはありませんが、会話の中でのバトルや、恋愛、経済学など……。楽しんでいただけたらと思います。また出られたらいいなぁ……。

荒川さん:会話が長く続くので、第1期の時は不安だったんです。でも第2期になって勝手がわかってくると、そこにいろんな日常のお芝居を入れたりしました。そしてできあがった監督のコンテを見た時に、すごくおもしろくできあがっていたので、よりよい感じで作ることができているのでは、と思っています。ディアナさんのみならずこれから出てくるエーブですとか、酒場の女の子ですとか、まだまだ魅力的な女の子もいっぱい出てくるのでそこも注目してほしいですね。

福山さん:第2期ということで、気合いと期待と不安といろんなものが入り交じって、収録が始まりました。前回は命の危険にさらされる部分があったのですが、今回は大切なモノを失うかもしれないという“心の危機”を、ロレンスは味わっています。やっぱり大切なモノはちゃんと考えておかないと、いざ答えを迫られた時に言葉が出ないという大変痛い思いをしますね。そういう思いを味わったことがある人は、相当ロレンスを応援するんじゃないかな~と思います(笑)。今回は、会話はもちろんですが、人間関係――特に男女の関係っていうのは、マニュアル通りにいかないんだなというのを、楽しめるのではないでしょうか。第1幕から楽しみにしてください!

小清水さん:第1期では見られなかった、ホロのもっと深い部分が見えてくるのではないかと思っています。そういうところを見ていただけたらうれしいですね。私は、個人的にはアマーティの王子様っぷりにキュンキュンしているので、ついついアマーティを応援しちゃうんですが(笑)。アマーティを応援しつつも、ホロとロレンスの会話や距離を楽しんでいただけたらうれしいなと思います。

高橋監督:毎回難しい話を、荒川さんに四苦八苦してなんとかまとめてもらっています(笑)。全編ほとんど会話で成立しているような作品ですので、役者さんにも無理を強いているのかと思うんですけども、そのへんの熱意が視聴者の皆さんに伝わってくれればいいかなと思います。

■TVアニメ『狼と香辛料II』
【放送開始日】2009年7月
【放送局】チバテレビ他 UHF局

【スタッフ】(※敬称略)
 原作:支倉凍砂(『狼と香辛料』電撃文庫刊)
 キャラクター原案:文倉十
 監督:高橋丈夫
 脚本:荒川稔久
 キャラクターデザイン・総作画監督:小林利充
 色彩設計:佐野ひとみ
 美術監督:小濱俊裕(スタジオ美峰)
 美術設定:塩澤良憲(スタジオ美峰)
 撮影監督:館信一郎
 音楽:吉野裕司
 音楽制作:flyingDOG
 音響監督:高桑一
 音響制作:神南スタジオ
 アニメーション制作:ブレインズ・ベース/マーヴィージャック

【キャスト】(※敬称略)
 ホロ:小清水亜美
 ロレンス:福山潤
 アマーティ:千葉紗子
 マルク:小山力也
 ラント:笹島かほる
 ディアナ:渡辺明乃
 エーブ:朴ろ美(※“ろ”は王へんに“路”)
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