まさに『ドラゴンクエストIX』に染まった1週間でした

文：電撃オンライン

　7月第2週のランキング（集計期間：2009年7月6日～12日）は、スクウェア・エニックスの大人気RPG『ドラゴンクエスト』シリーズの最新作、DS『ドラゴンクエストIX 星空の守り人（以下、ドラクエIX）』が発売から2日間で230万本以上を売り上げ、1位を獲得しました。

※カラーが付いているものは、今週の新作タイトル。
※本データに関するお問い合わせはアスキー・メディアワークスまで。

　7月11日、ついに『ドラクエIX』が発売されました。2004年11月にPS2で発売された前作『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』から4年8か月、本編シリーズでは初めて携帯ゲーム機で発売された今作ですが、発売週実績は推定232.3万本と、『ドラクエVIII』の219.9万本（累計338万本）を上回るシリーズ最高の出足を記録。店頭消化率も店舗によってややバラツキは見られましたが、平均で80％前後に達するなど順調なスタートを切っています。

　またハード市場では、今作の発売に合わせてニンテンドーDSiの新色・レッドが発売されました。今週のDS本体（Lite含む）の販売実績は前週比145.7％増の推定12.7万台（内、新色2.2万台）と、約半年ぶりに10万台を突破するなど、『ドラクエIX』は本体のけん引にも大いに貢献したようです。

　ちなみに、シリーズ最高の販売実績を残しているPS版『ドラクエVII』とPS2版『ドラクエVIII』の初週依存率（＝累計に対する初週の販売比率）は、『ドラクエVII』（初週185万本/累計390万本）が47.5％、『ドラクエVIII』（初週220万本/累計338万本）が65.1％。また、DSで発売されたリメイク版『ドラクエIV』と『ドラクエV』の平均は49.8％となっています。この数字を単純に『ドラクエIX』に当てはめると、累計販売数は約350万本～500万本となりますが、最終的に前記範囲内にとどまるか、それともさらに数字を伸ばして500万本以上のヒットを飛ばせるかは、DSが開拓した新規の女性ユーザーや回帰ユーザーをはじめ、低年齢層をどこまで取り込めるかが大きなポイントになりそうです。

　参考までに、DSの歴代ソフト売り上げトップ3は、1位『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』（591万本/ポケモン）、2位『Newスーパーマリオブラザーズ』（522万本/任天堂）、3位『おいでよ どうぶつの森』（507万本/任天堂）の3タイトル。また『ドラクエVII』、『ドラクエVIII』、『ドラクエIX』が発売された時点の本体の累計販売台数は、『ドラクエVII』発売時のPSが約2,000万台、『ドラクエVIII』発売時のPS2が約1,700万台、そして『ドラクエIX』発売時のDSが約2,700万台となっています。

　先週のゲーム市場は、ハードが前週比50.9％増の19.3万台、ソフトが同236.3％増の293.9万本と、両市場ともに急伸。特にソフトは、年末年始商戦並みの盛り上がりを見せました。ちなみに、先週ソフトを買ったユーザーの5人に4人（79.1％）は『ドラゴンクエストIX』を購入しています。まさに店頭が『ドラクエ』一色となった1週間でした。（アスキー総合研究所）

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