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2009年7月21日(火)

開発者とユーザーが一緒に笑ったマルチプレイ! 『ブラッド オブ バハムート』

文:電撃オンライン

 7月18日、スクウェア・エニックス本社で、8月6日発売のDS用マルチプレイRPG『ブラッド オブ バハムート』の体験会が開催された。その模様をお届けする。

 『ブラッド オブ バハムート』は、DSのワイヤレス通信を使って最大4人で遊べるマルチプレイRPG。人が暮らせるほど大きな体躯を持った“巨獣”と対峙し続ける義勇隊の、戦いとドラマが描かれる。ストーリーとフリーミッション合わせて130以上のミッションが用意されており、いずれもマルチプレイに対応しているので、買ってすぐに友だちと一緒に遊ぶことが可能だ。

 7月18日に開催された体験会は、スクウェア・エニックス メンバーズ会員を対象としたもので、抽選で選ばれたユーザーたちが会場へと足を運んだ。体験会には、プロデューサーの横山栄介さん、ディレクターの鳥山求さん、石山貴也さんなど開発陣も参加して、参加者たちと一緒にマルチプレイを楽しむ姿や、ユーザーの質疑応答やサインに応じる場面も見られた。

『ブラッド オブ バハムート』
▲参加者と開発陣が一緒に記念撮影も。ユーザーと開発者が一緒にゲームを遊んで、和気あいあいとした空気が印象的だった体験会。上の写真で見せているような笑顔が絶えなかった。

『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
▲開発陣が姿を見せると、参加者らは若干緊張気味ながらも喜びをあらわに。右写真の横山プロデューサーのように、初めはアドバイスなどをして声をかけていた開発陣だが、公式ブログのインタビューなどから、スタッフの顔と名前を知っているユーザーもおり、気さくな会話が生まれていた。
『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
▲開発陣もDSを受け取ってマルチプレイに参加。開発者が立ち回りや弱点などのアドバイスなどを行いつつ、ユーザーと開発者が互いに声を掛け合って巨獣とのバトルを楽しんでいた。

 今作のミッションは、6人のキャラクターのいずれか1人を選んで巨獣と戦うことになる。選べる6人のキャラクターは、使う武器や能力がまったく異なり、参加者らも自分のプレイスタイルやキャラのグラフィックによって、好みが違っていたようだ。

『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
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▲選択できるのは上の6人で、左上よりイブキ(大剣)、ユイ(杖)、カモ=オウガ(斧)、サンチャゴ(槍)、リュマ(機械銃)、レン(刀)。うち全体の回復ができるのはユイだけなので、マルチプレイではユイのサポートも重要に。

 体験会で戦えた巨獣は、イフリート、フェンリル、シヴァの3体。巨獣と戦う上でポイントとなるのは“部位破壊”で、いかに巨獣の弱点となる部位を探して破壊していくかがミッション攻略のカギとなる。ちなみに、3体の中でもっとも強力なのはシヴァで、この相手には苦戦する組も多かった。

『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
▲後半になると、どの組もシヴァに挑み始める。今回挑める最強の巨獣という事もあり、ミッション開始前の準備でみんながいろいろと相談し合っていた。回復役のユイがパーティおらず苦戦していた組もあったようで、開発者とユーザーが一緒に悲鳴や笑い声をあげる場面も見られた。
『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
▲ちなみに、レンが大のお気に入りという横山プロデューサー(左写真・奥のプレイヤー)。だが周りをサポートするためにあえてユイを選択する場面も見られ、使い慣れないキャラクターに四苦八苦する姿から、参加者の間からも笑いや励ましが。
『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
▲公式ブログを担当する石山さん(右写真・中央奥のプレイヤー)の組では、いち早く3体の巨獣を撃破! 誰か1人が1回でも力尽きるとミッション失敗になるため、互いに声を掛け合うチームワークが重要になるようだ。

 上の写真で紹介しているように、体験会ではマルチプレイならではの和気あいあいとした空気が流れ、開発陣、参加者ともに笑顔の絶えない時間を過ごしていた。後半になるにつれ、ユーザー同士でアドバイスをする場面が見受けられるのが印象的であった。

 その後には、開発陣への質疑応答が行われ、「開発のきっかけは?」といった質問が飛び出した。「DSの限界に挑戦し、巨大なモンスターを出して、いつでもみんなで楽しく遊べるゲームを作りたかった」と答えた横山プロデューサー。特に“いつでもみんなで遊べること”を重視していて、「フリーミッションとストーリーを分けたりとか、レベルの違いとかを気にせずに、気軽に遊べるようにしたかった」と語っていた。

 制作の苦労においては、開発を担当したシンク・アンド・フィールの山木勝義代表がコメント。短い開発期間の中で、プレイヤーが対峙し続けることになる巨獣の性格づけをするのが、非常に大変だったそうだ。巨獣の調整については、最終段階まで行っていたという。

『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
▲最後まで苦労の多かったという巨獣だが、横山プロデューサーの口からはそこに関する裏話も。本作を象徴するギガントという巨獣が作られた際、開発初期ということもあって「こういった形なら、目からビームが出たりすると、みんなでプレイしていても、盛り上がると思うのだけれど…実現は難しいよね」と話したところ、次に見せてもらった時には、本当に目からビームを出すようになっていたのだとか。開発スタッフの熱意がうかがえるエピソードだ。▲『バハムートラグーン』との関連性についての質問が出ると、「バハムートの生み出した世界のひとつという位置づけです。いくつかの設定に共通してる要素はあり、『バハムートラグーン』のファンの皆さんはニヤリとできるかもしれません」と鳥山ディレクターが答えていた。

 ちなみに、ゲームをやり込むのが好き、というユーザーから本作のやり込み度についての質問が出ると、「クリアしてからが本番。67時間プレイしてますが、まだ、1人で全ミッションクリアは達成できてません」と横山プロデューサーが、「僕が関わったタイトルの中では武器と称号の数が一番多い。ちなみに横山の3倍はプレイしてバランス調整してます」と鳥山ディレクターが口々に語るほど、武器の素材集めに関するやり込みが深いとのこと。どうやら、夏休みにヒマを持て余すことはなさそうだ。

『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
『ブラッド オブ バハムート』 『ブラッド オブ バハムート』
▲最後には、開発陣のサイン会という突発イベントも。ゲームのユーザーと開発者が、最後まで近い距離でコミュニケーションをとっていて、互いにとても楽しそうな姿が、記者の目にも印象的であった。

 参加者からのコメントも到着しているので、掲載する。いずれも、実際にプレイした人たちの生の声になるので、ぜひ目を通してみてほしい。

cloud-blue1人で遊ぶのも楽しいけど、やはり多人数でワイワイやっているほうが楽しいと思います。1人が回復役で……など役割分担もできておもしろいです。キャラクターも魅力的で、ユイはかわいいし、きっとそれぞれ好みのキャラも見つかると思います。
tete-nya仲間に助けてもらうとうれしかったり、迷子になってあわあわしたり、みんなで走り回っている感じがとても楽しかったです。巨獣の弱点を探したり、アビリティのタイミングを合わせたり、世界観にマッチしたシステムがとてもよくまとまっているなと感じました。これはぜひマルチプレイで遊ばないともったいない! といえる楽しさですね。身近には一緒に遊べる友だちが少ないので、通信がもっとやりやすくなればなぁ思います。巨獣のパーツを壊した時のリアクションや、アイテムが多様なのでやり込みがいがありそうです。
kohichanとにかく、あっという間に時間がすぎてしまいました!! 「巨獣を倒す」という目標でも、それぞれの部位(コア)を切り落としたり、どこをたたき壊すかによって戦略が変わってくるのですごく奥が深い作品でした!! 1人で遊ぶより、みんなでワイワイ楽しむことがこの作品のよさをさらに引き立たせると感じました。今日は開発スタッフさんと一緒にマルチプレイができて本当に貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました!
teraみんなでミッションは本当に燃えます! 1人でストーリーを楽しみ、他のプレイヤーと戦略を立て巨獣を倒す、あとは巨獣は一度は見てほしい! フェンリルのしなやかさ、イフリートの強さ、シヴァのセクシーさを……必殺技は「オー!!」と驚きつつ、ダメージを喰らって焦ります(笑)。あと、左利きの人にもうれしいABXYが十字ボタン! ペンを持ちながら移動できて便利。とてもありがたい機能ですよー♪
SHAR友だちと一緒になって巨獣を倒した時の達成感は別格ですね。タッチペンと十字ボタンのバランスがとてもよく、ストレスなく遊べました。買ったらぜひ友人と遊んでほしい作品です!! それにしてもあっという間の体験会でした!
micci-.難しそう? とはじめ思いましたが、画面をタッチするだけなのでシンプルでプレイしやすかったです。マルチプレイは本当に盛り上がりました!! !人でプレイしても楽しいし、友だち集めて遊ぶのもおすすめのゲームだと思いました。
Subeaki想像以上の熱中度!! 開発の方々のアドバイスとフォローがあるからサクサクと倒せた巨獣もいましたが、手探りで攻略するとまた違った感想になりそうです。まだ見ぬ巨獣との戦いが楽しみです。
FIT23シングルプレイは先が気になる展開、そしてマルチプレイでは喜怒哀楽の感情全開で楽しむことができました。おもしろすぎて、たまに無口になってしまうのが問題かも?
odyssey1989いろいろなところが気持ちいいくらいに壊れて、倒している間すごくワクワクしました。キャラクターによっても使い勝手がさまざまで、製品版をプレイするのが楽しみです! 開発の皆さんとのマルチプレイは一生忘れられません☆
MILMILKY31家族や友人との協力プレイはとっても燃えます!! 属性で大きく変わる戦略……とっても楽しいです。
なしとにかく、とても楽しかったです。もっとやってみたい、と思いました! 娘につきあっての参加でしたが、制作側の大変さも肌で感じました。でも、ゲームファンの期待に応えるのと同時に、皆さん楽しんでいらっしゃって。こんなお仕事は楽しいでしょうね!! ありがとうございました。

『ブラッド オブ バハムート』

 なお、この記事を見て実際にゲームショップへ足を運ぶことがあれば、『ブラッド オブ バハムート』のディスプレイコンテストに参加してみるのもおもしろいはず。左の画像が張ってある店舗では、7月27日~8月7日に本作のディスプレイが行われている。

 メンバーズ会員であれば、メンバーズ賞を決めるための投票にも参加できる。ディスプレイのレポート日記に関する企画もあるので、詳しくはスクウェア・エニックス メンバーズ内『ブラッド オブ バハムート』特設ページでチェックしてほしい。

(C) 2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

データ

▼『ブラッド オブ バハムート』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2009年8月6日
■価格:5,980円(税込)
 
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