2009年8月5日（水）

星がきらめくプラネタリウムで開催された『宙のまにまに』のイベントをレポ！

　放送中のTVアニメ『宙（そら）のまにまに』の放送記念イベント“プラネタリウムde納涼合同観測会!!”が、7月26日に東京・池袋のコニカミノルタプラネタリウム“満天”で行われた。

　このイベントには、大八木朔役の前野智昭さん、明野美星役の伊藤かな恵さん、蒔田姫役の戸松遥さん、矢来小夜役の早見沙織さん、エンディング曲を歌うCooRieのrinoさん、オープニング曲を歌うスフィアの4人（戸松さん、豊崎愛生さん、高垣彩陽さん、寿美菜子さん）らが出演。アニメのイベントとしてはとても珍しいプラネタリウムという場所で、トークやライブなどを行った。

　イベントは、まず前野さんらが演じる蒼栄高校天文部の面々が、プラネタリウムに映し出された夏の星座の解説をするコーナーからスタート。無数にきらめく星の中から、“夏の大三角”と呼ばれること座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを見つけ出し、それぞれの星座を「はくちょう座のデネブには“しっぽ”や“おしり”といった意味があるんです」などといった豆知識を交えながら、朔たちが交代で説明した。

　プラネタリウムの生解説を蒼栄高校天文部のキャラクターが行うという、とても贅沢な企画に、抽選で選ばれた参加者も大満足な様子だった。

　夏の星座を見終えた後は、ステージにCooRieのrinoさんが登壇。本作のエンディングテーマ『星屑のサラウンド』を、満天の星空の下で雰囲気たっぷりに歌い上げた。その後ステージに、蒼栄高校天文部の面々を演じる前野さん、伊藤さん、早見さん、戸松さんが登場し、トークを繰り広げた。アニメの収録現場は和気藹々（わきあいあい）としていて、原作者の柏原麻実さんのサプライズ誕生パーティなどが行われたというエピソードも披露された。イベントの数日前に起こった“日食”の話題では、登壇者全員が「見られなかった」と残念そうにコメント。次の日食が起こるのは26年後だそうで、伊藤さんらは「26年後にまたこのメンバーで集まりたいね」と話していた。

　その後、ステージにオープニング曲を歌うスフィアが登場。すでにステージ上にいた戸松さんも、豊崎さん、高垣さん、寿さんに加わり改めてあいさつ。前野さんからオープニング曲について聞かれると、豊崎さんが「スフィアにも“天球”や“天体”といった意味が込められているんです」と『宙のまにまに』との共通点を説明。高垣さんからは、4人同時に収録した話が飛び出し、「じゃあここは2人ずつにしようか、など現場で歌うパートが変わり、みんなで作っているようなクリエイティブな感じでした」と収録時の様子を語っていた。

　トークがひと段落した後は、オープニング曲『Super Noisy Nova』をスフィアが披露。プラネタリウムの球状の天井に星が流れる演出に、豊崎さんらは「「♪遠く遠くへと」って手を伸ばすんですけど、本当に星が流れていて感動しました」とうれしそうに話していた。こうして、盛りだくさんだったイベントも終了の時間に。最後は出演者らがイベントの感想などを交えファンに向けてメッセージを贈り、イベントは幕を下ろした。

戸松さん：プラネタリウムの生解説を初めてやらせていただいて、すごく緊張しました。姫ちゃんとしてもスフィアとしても出演させていただいたんですけど、星もきれいでしたし、すごく楽しかったですし、いい思い出になりました。

寿さん：プラネタリウムとスフィアの歌がコラボしたようなステージにしていただいたスタッフの皆さんにはとても感謝していますし、こうして皆さんに駆けつけていただいて、とてもうれしかったです。キャストとしても、スフィアとしても、少しでも『宙のまにまに』の力になれたらと思います。

高垣さん：よく1人でプラネタリウムに行くんですけど、みんなで来たのは初めてなんです。1人でいつも夜のヒーリング番組を見て帰るのが好きなんです。プラネタリウムはここ（満天）にしかこないんですが、まさか満天さんでこうしてステージで歌わせていただけるとは夢にも思っていませんでした。

豊崎さん：キラキラ輝くステージで歌わせてくださってありがとうございました。皆さんの心の中にも星のようにキラキラしたステキな思い出を残せるように頑張って歌いました。『宙のまにまに』よろしくお願いします。

早見さん：プラネタリウムがすごく好きなので、そこで生解説をさせていただけるなんて、感極まりました。Webラジオのコーナーで、七夕の短冊に“プラネタリウムに行けますように”と書かせていただいたんですが、まさかこんなに早く願いが叶うとは思ってもいませんでした。今日は解説もできて、皆さんとCooRieさんのまにまにしている曲も聞けて、本当にもう……胸がまにまにでした。ステキな星空の映像を目と心に焼き付けてお帰りいただければなと思います。

伊藤さん：久しぶりに緊張するイベントでした（笑）。生解説で噛（か）んで……はいないんですが、みんなに支えていただいて頑張ることができました!!　すごく温かい人たちに囲まれてうれしかったです。今日は本当にありがとうございました。

前野さん：プラネタリウムで生解説させていただくのも初でしたし、イベントで進行役をさせていただいたのも初めてだったので、口がうまく回らずご迷惑をお掛けしました。『宙のまにまに』のイベントはきっとまたあると思いますので、その時はパワーアップした前野で司会進行をお届けできるように精一杯努力して参ります。原作・アニメともども『宙のまにまに』をよろしくお願いいたします。

(C)柏原麻実／講談社・蒼栄高校天文部