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2009年8月19日(水)

まずはプレイして感じてほしい――『50 Cent』スタッフインタビュー

文:電撃オンライン

■プロデューサーの立場から『50 Cent』の魅力に迫る!

まずはプレイして感じてほしい――『50 Cent』スタッフインタビュー

――では、お2人から見て本作はどういったゲームでしょう?

岩本:簡潔に言うなら「そんなに難しくないゲーム」。細かく話すとそうでもないんですけど、普通にプレイすると、ド派手に暴れてストレス発散できるのがウリです。あとは、オンライン協力プレイで知らない人とも遊べるっていうことですかね。社内でもボイスチャットを使って遊んだりもするんですけども、会話やBGMのノリとかスピーディな展開のおかげで、自然とテンションが上がるんですよね(笑)。そんな感じでドンドン仲間同士で撃ち合っちゃったりして……そういう遊びをしながらだと、さらにおもしろいゲームになります。

塩見:ヒップホップスターの50 Centをフィーチャーした作品なので、日本ではキャラゲーみたいに見られがちですが、TPS(サードパーソンシューター)としても非常によくできているタイトルだと思います。“アンリアルエンジン”という、世界中で使われている信頼性の高いゲームエンジンを搭載しているということもあり、キャラがめちゃくちゃスムーズな動きをするんですよ! まずは、その辺を50 Centという看板にこだわらずに見てほしいですね。50 Centはもちろんウリですが、仮に彼がいなくても十分に成立するゲームだと思ってます。あ、それとシューティングってチョット物陰から顔を出しただけで死んじゃうこととかあるじゃないですか。でも、本作にはそんなこと全然なくて、気軽にドカドカ突っ込んで撃ちまくれるんです。そういった爽快感も大きな魅力ですね。

岩本:それと、さっき言った「そんなに難しくないゲーム」っていうのと少し矛盾するんですけど、ハードモードでプレイすると全然話が変わってくるのも、魅力の1つですね。ハードモードでやると、一気にコアなゲーマーですらやり応えのあるゲームに変わります。それこそ顔を出したらスナイパーライフルで一撃ってくらいのレベルになるので、そういう意味ではライトユーザーもコアユーザーも、幅広く遊べると思いますよ!

――“カウンターキル”を始めとした、独自のシステムもゲーム性を広げてますよね。

塩見:実はジャンルを“アクションシューティング”にしたのも、そういったアクション要素を重視しているからなんですよ。ケンカスタイルで殴っていくのは男気があって単純にカッコイイですし、ポイントを稼ぐのに重要なスキルでもありますしね! しかも、“カウンターキル”中は無敵なので、通常のシューターとは違った方法でも攻略できるのがうれしいです。ちなみに色んなカウンターキルを買えるのもいいですよね。10種類以上あるので、1つ1つアクションを見ていくだけでも楽しくなれますよ。

――ポイントや攻略と聞くと、やりこみ要素も気になるところですが……。

岩本:やり込みの特典としては、周回プレイで持ち越したキャッシュでの武器とカウンターキル、威嚇モーションの購入、それにPVと楽曲、チート(無敵モードなど)のアンロックですね。PVなどのアンロックは各ステージで一定以上のポイントを稼ぐと解除されていきます。ちなみに、実はPVと曲は簡単に解除できるようになってます。せっかくの50 Centの名曲を聴いてもらえなかったら寂しいですからね。普通にプレイしていれば大丈夫です。ただし、チートに関してはかなり難しいかも知れません。ターゲットやポスターの位置、さらに敵の倒し方を覚えていかないと、中々アンロックできないようになっていて、かなりやり込み甲斐があると思います。
(※システムの詳細は、前回のやり込みレポートを参照)

岩本:PS3のトロフィーやXbox 360の実績にも対応しているので、コレクターの人にもオススメです(笑)。こっちもある程度は簡単に取れますけど、“敵を空中に何秒以上浮かす”とか”敵のロケットランチャーの弾を撃って、その爆風で他の敵を倒す”といったおもしろいものも結構あるので、楽しめるんじゃないでしょうか。

――では、盛り上がるとおっしゃっていたオンラインモードの魅力を教えてください。

塩見:まず、手軽にラストまでクリアできるのがいいですね! 1人だと大変な場面でも、2人で協力すれば意外とあっさりクリアできたりしますし。それに加えて私がやってみておもしろかったのは、普段1人プレイでは50 Centしか使えないので、G-Unitのメンバーが使えることかな? 見た目も全然違うし、カウンターキルをした時に「あ、G-Unitでもできるんだ」って感じで、すごく新鮮でしたね。あと、カーチェイスで荷台から撃てたりと、オンラインならではの要素もありますし。

岩本:それに、なんと言ってもボイスチャットを使った協力プレイですよ。ただ黙々とプレイするより、「お前なにやってんだよ!」とか「こっち来いよー」とか言いながら遊ぶ方が楽しいじゃないですか。「あそこの敵を倒してくれ」とか言って熱くなるのもいいですし、なんなら「トロトロしてんじゃねー」とけなし合いながらでも楽しいんじゃないかな、と。しゃべってサポートし合って「俺は右側やるから、お前は左側やれよ」っていう風にすれば、時間を共有しているって感覚も生まれて、一緒に遊んでるって実感できると思うんですよね。たとえクリアできなくても「今のプレイよかったよなー、惜しかったよなー」とか言って雑談しながらできれば、それだけで楽しくないですか?

――プレイレポート1回目でやってみましたけど、しゃべりながらだとすごいテンション上がりました(笑)。ちなみに、50 Cent氏とG-Unitの楽曲は、聴いてみていかがでしたか?

塩見:これがまた、雰囲気がゲームとすごく合うんですよ! 歌が入ったゲームBGMってあまりピンとこなかったんですけど、スラムっぽい舞台とマッチしていて違和感がないというか……むしろノリやすくて、ヒップホップってクラブで踊る時以外にもこういうゲームに合うんだなと、自分の中で1つ発見がありましたね。あと昔チョットだけ50 Centの曲を聞いていたんですが、知っている曲もあれば未発表の曲もいっぱいあって、音楽を聴いているだけでも十分に楽しめますね。ゲーム用のオリジナル曲が全18曲、過去のアルバムなどから3~40曲収録されていますけど、どれも名曲ばかりですから!

(ここでインタビューを中断して『50 Cent』をプレイ)

――確かにピッタリ……というか既存の曲がここまでマッチすることに驚きですよね。

岩本:本作のBGMは、手法でいうなら映画に近いのかな? たとえば最近公開された『トランスフォーマー/リベンジ』でロックバンドのリンキン・パークが楽曲を提供してたりしますよね。あれも映画を前提に作ったのかも知れないですけど、そのためだけの曲ではないワケじゃないですか。でも、うまく使えばかなり効果的な演出になりますよね。そんな風に、場面とBGMの合わせ方にこだわっているからこそ、既存の曲でもまったく違和感がないんでしょうね。

――ちなみにお気に入りの曲などはありますか?

岩本:「P.I.M.P」かなぁ。たまたま僕がプレイしている時によく流れるだけかも知れませんが(笑)。他にも元から知ってる曲がいくつかあったんですけど、それでも「P.I.M.P」だけはすごく耳に残りますね。高画質のPVも収録されているので、ロックが解除できたらぜひ見てほしいです。

塩見:私は「I'll Still Kill」です。これは、50 Centが有名なエイコンというアーティストとコラボしていて、ゲーム中に50 Centたち以外の声が入ってくると「あれ? なんだこの歌?」って思うんですよ。あと、昔エイコンの歌も結構聴いてたので、BGMとして流れているというより普通に聴いてるような感覚になるんですよね。本当は「P.I.M.P」も好きなんですけど、岩本さんに先に言われてしまったのでこっちで(笑)。

――ところで、本作最大の魅力は何だと思われますか?

塩見:ウリっていう意味では、50 Centの楽曲とゲーム自体のふたつあると思います。でも、それら楽しむ上で「遊ばさせられている」とは感じないんですよね。普通に遊びながら、自然とやり込みながら、色々な特典がアンロックされていく。そんなトータルバランスのよさが、本作の一番の魅力だと思います。

岩本:あまり細かいことを考えずに、ジャンジャカ撃てるのが一番じゃないでしょうか。深い戦略性とかもゲームの楽しさだとは思うんですけども、何も考えずにドンドン突っ込んで派手にやって、ひと通りクリアできればいいんじゃないかなと思います。武器も4種類まで持てるのですが、スナイプが好きな人はスナイパーライフル1本でいくこともできますし、自分の好きな遊び方でクリアできればそれだけで楽しいですからね!

→新作『WET』の開発状況は?(3ページ目へ)

“50 Cent: Blood on the Sand” interactive game (c) 2008 THQ Inc. All rights reserved. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc., in the U.S. and/or other countries. Developed by Swordfish Studios. The Swordfish Studios logo is a trademark of Swordfish Studios Limited. All master recordings and music videos courtesy of Shady / Aftermath / G-Unit /Interscope Records. (c) 2003-2008 Shady / Aftermath / G-Unit / InterscopeRecords. All rights reserved. GameSpy and the “Powered by GameSpy” design are trademarks of GameSpy Industries, Inc. All rights reserved. Published by ZeniMax Asia K.K. and THQ Inc. Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. All rights reserved.

データ

▼『50 Cent: Blood on the Sand』
■メーカー:ベセスダ・ソフトワークス
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:2009年7月23日
■価格:各7,140円(税込)
 
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