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2009年8月25日(火)

アニソンにラップ入れてゴメンなさい? 『anim.o.v.e』を4人のアーティストが語る

文:電撃オンライン

 人気アーティスト・m.o.v.eの新アルバム『anim.o.v.e 01』について、アーティストインタビューを行った。

 『anim.o.v.e 01』は、音楽ユニット・m.o.v.eの2人による人気のアニメソングのカバー曲やコラボレーション楽曲を収録したアルバム。TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中で流れた『God knows...』や、『超時空要塞マクロス』から往年の名曲『愛・おぼえていますか』などをカバーしている。また、ALI PROJECTの宝野アリカさんや桃井はるこさん、三木眞一郎さん、AKINOさんとコラボした新曲3曲も収録しており、豪華ラインナップとなっている。

『anim.o.v.e 01』

 今回、m.o.v.eのボーカルyuriさんとラッパーmotsuさんの2人に加え、アルバムに参加したALI PROJECTの宝野アリカさんとAKINOさんにインタビューを行った。CDを発売することになった経緯や楽曲選定の理由、曲の印象などを聞いているので、ぜひチェックしてほしい。(インタビュー中は敬称略)

――まず、CDを発売することになった経緯を教えてください。

motsu:“アニメロサマーライブ(以下、アニサマ)”に2年前から出させてもらってるのですが、最初は不安も感じていたんですよ。ところが、イベントに来ていた人たちから歓迎してもらったんですね。そこで「この世界で僕たちが何か表現したい」と感じて、2年間かけて形にしたという流れです。

――アニメソングをカバーするということで、曲を選んだ基準を教えてもらえますか?

yuri:私はアニメがあまり詳しくないので、スタッフや回りの人に有名な曲を教えてもらいながら、曲を聴きながら勉強していきました。その中でm.o.v.eに合うと思われる曲ややりたい曲を選ばせていただきました。

motsu:普通の人がアニソンに抱く印象って、ネガティブなものもあると思うんですよ。僕も『頭文字D』のテーマソングをやったり、“アニサマ”に出る前まではそういう印象が強かったんですが、一歩入ってみると桃源郷のようにおもしろい世界が広がっていたんですね。プロデューサーの木村がそのおもしろさに気がついていたので、さまざまな曲を候補に上げてきたんです。なので、選考会はとにかく大変でした(笑)。そして、ある程度しぼるためにとにかく曲をたくさん聞き、やりたい曲をピックアップしていくという作業が続きました。

――宝野アリカさんとAKINOさんが、CDに参加することになった経緯はどういう流れでしたか?

宝野アリカ:ある日、知り合いから電話があったんですよ(一同笑)。その人から「m.o.v.eさんが一緒に歌いたいんだって」ということを聞いて、「なんで、私を選んだんだろう?」って思ったんですが、すぐにOKを伝えていただきました。

AKINO:私は“アニサマ”で共演した時に友だちになり、作品に参加させてもらうことになりました。

――m.o.v.eの2人は、どうしてこの2人を選んだのですか?

motsu:アニメ界の最高峰の実力者というのももちろんあるんですが、“アニメロサマーライブ”の打ち上げでご一緒して、好印象だったからというのが大きいですね。他にも桃井はるこさんや三木眞一郎君にも参加してもらっているんですが、桃井さんはドイツのイベントに同行したということがあって、三木君は『頭文字D』に出演していて知り合っていたということが大きかったです。あと僕と三木君が年が同じで、家が近いというのもあったかもしれません(笑)。

――なるほど。宝野アリカさんとAKINOさんは、m.o.v.eにどういう印象を抱いていましたか?

宝野アリカ:m.o.v.eさんは2年前の“アニサマ”に出演されたんですが、私の知り合いが木村さんと知り合いということで気になっていました。でも、当日ステージを見るまで「カッコいいメロディでラップのある曲に、アニメファンがのれるのかな?」と思っていたんですが、ライブパフォーマンスがすごくて一気に会場の人の心をつかんだんですよ。それがあったので、アニメソングの中に入っても輝いているすごいグループという印象でしたね。

AKINO:私はアメリカで生まれ育ち、その後に沖縄で5年くらい住んでいたんですけど、m.o.v.eさんは沖縄ですごく人気なので、テレビでよく見ていたんですよ。去年の8月にアニサマに参加させていただいた時に、初めて生でm.o.v.eさんのライブを見たんですけど、パフォーマンスが本当に格好よくて、yuriさんのボーカルとmotsuさんのラップもすごくマッチしていて、最高でした!!

yuri:ヒューーー。なんかモゾモゾしちゃうなあ(笑)。

motsu:こんなにほめられると、うれしくてしょうがないね(笑)。

――yuriさんとmotsuさんに質問です。今回のアルバムには、カバー曲が7曲ありオリジナルが3曲入っていますが、それぞれ気に入っている曲を教えてください。

motsu:『らき☆すた』でm.o.e.vが歌っている『Gravity』をカバーしているんですが、僕はそれですね。『らき☆すた』中にカーチェイスを行うシーンがあり、そこで使用された楽曲『Gravity』がm.o.v.eの曲に似ていることで話題になったんですよ。僕らはそれを逆にカバーしたんですが、「これはやりたい!」とずっと思っていたので、曲を選ぶ段階ですぐに動きました。

yuri:私は『創聖のアクエリオン』が思い出深いですね。すべてにおいて難しく、「私に歌えるの?」と思って緊張して挑んだ曲なので。

AKINO:yuriさんが歌う事で、今までの『創聖のアクエリオン』とは違う世界観があって、すごいなと思いました。

motsu:今回、人の曲をやって、自分の色に気がつくということがありました。初めてカバーを行ったんですが、そこに気が付けたというのもこのプロジェクトをやってよかった点の1つだと思います。自分たちの美しさ、目指すところが1つわかった気がしますね。

yuri:あとは『たった一つの想い』ですね。この曲は、私と木村さんが歌詞をすごく好きになって歌わせていただきた曲なので好きですね。

――逆に苦労した曲というのは?

yuri:やっぱり『創聖のアクエリオン』かな(苦笑)。

motsu:ラップはどの曲もイメージや世界観を壊さないように苦労しましたね。それ以外だと、『魂のルフラン』の途中にセリフが入る場所があるんですが、そこは苦労しました。できあがった後も、そこに関してはあんまり聞いていないです。セリフを言うのは難しいですね。先ほど話した“自分なりの美しさ”を見つけられずじまいの部分です。

――宝野アリカさんとAKINOさんに聞きたいのですが、レコーディングはどうでしたか?

宝野アリカ:これまでコラボレーションしたことがなかったんですよ。今まで知らないディレクターの方がディレクションされる。そのやり方が普段と違うので新鮮でした。あと、yuriさんの声が先に入っていて、それを聞きながら歌ったんですが、うっとりしながら臨みましたね。できあがりがすごく楽しみでした。

AKINO:私はbless4というグループで活動していて、今回初めてコラボレーションするということでとにかく緊張しました。当日はかなりドキドキしていたんですけど、プロデューサーの木村さんがすごく優しい方で、たくさん笑って、リラックスしてレコーディングすることができましたね。

――できあがった曲はどうでした?

AKINO:yuriさんと私の声はスタイルが違うんですけど、1つになった時にハーモニーとかがマッチして気持ちよかったです。そしてyuriさんが歌う時に歌詞の表現がすごく伝わってくるので、すごいなあって。

宝野アリカ:私の声とyuriさんの声は違うものなのに、溶け合っている感じが出ているというイメージを受けました。聞きやすくて何回も聞いていたんですが、途中でどちらが自分の声だかわからなくなっちゃいましたね(一同笑)。

――今回のラインナップで、もし自分が1曲歌えるとしたら、どの曲に興味がありますか?

宝野アリカ:『創聖のアクエリオン』を歌いたいですね。

motsu:うわー、聞いてみたいなあ。

AKINO:カバーを歌ってみたいんですけど、『創聖のアクエリオン』を3人で歌ってみたいです。

yuri:それ、やりたいねえ。

宝野アリカ:記念ライブとかでやれたらいいですよね? きっと楽しいと思うんですよ。

motsu:大賛成!

(一同拍手)

――個人的にも楽しみにしています。イラストの話になるですが、KEIさんが担当することになったのはなぜですか?

『anim.o.v.e 01』

motsu:木村が、『DTMマガジン』(寺島情報企画)さんでコラムをやっていた上に、初音ミクを使って曲を作ったりしていたんですよ。『DTMマガジン』さんと初音ミクが縁があるということで、ダメ元でお願いしてみたら大方の予想を裏切って快諾していただいたという。

――上がってきたものを見てどうでしたか?

motsu:足ながっ!!っていう。

(一同爆笑)

yuri:私はちょっとビックリしましたね。こんなにキュートに描いていただいて。

――何か、オーダーはあったんですか?

motsu:初音ミクは、ヤマハのDX7っていうシンセサイザーをモチーフにしているんですよね。なので、そこからラジカセを入れてほしいとお願いしました。

yuri:特に指定はしなかったんですが、音楽にかかわるアイテムを入れてほしいとお願いしていました。私はヘッドホンを付けたデザインが上がってきて、うれしかったです。

――話は変わりますが、個人的にアニメソングで印象深いものがあれば、教えてください。

motsu:『うる星やつら』の『ラムのラブソング』かな。あれは萌えの原点ですよね。当時、ヤンキーでスピーカーがついているバイクに乗っていたんですが、「あんまりソワソワしないで~」ってスピーカーから流れているのを聞きながら、ソワソワしつつバイクを運転していました(笑)。

(一同大爆笑)

――ソワソワしちゃって、運転どころじゃないじゃないですか!

motsu:それがよかったんだよねえ(笑)

yuri:(苦笑)。子どもの時に見ていて印象に残っているのは『ルパン三世』の曲かな。あとは『タッチ』とかですね。

――宝野アリカさんとAKINOさんは、これから取り組んでみたいことや、挑戦してみたい音楽はなんですか?

宝野アリカ:8月26日に、ALI PROJECTのアルバム『Poison』が発売されるんですね。その中で性悪女を表した歌詞で、美空ひばりさんの曲のようなジャズ風なものを歌ったんですが、そんなのをまたやってみたいです。後は、私もカバーをやってみたいですね。『ゲゲゲの鬼太郎』とかいいなあ。

motsu:アリカさんの『ゲゲゲの鬼太郎』はハマりそうだな。

――確かに聞いてみたいですね。AKINOさんは?

AKINO:作詞や作曲にはチャレンジしてみたいです。あとは、いろいろな音楽をやってみたいです。それが自分の成長につながると思うので。

――CDの聞き所を教えてもらえますか?

motsu:m.o.v.eが12年間行ってこなかったカバーを行っているところに注目してほしいです。アニメが好きな人は、自分の好きな曲がどうなっているのかを楽しみにしていると思うんですよ。まずは「ラップなど入れてしまい申し訳ありませんでした」と謝ったあとで、僕が僕なりに曲を愛した結果こういう愛し方になっているので、そこを聞いてもらえば幸いです。

yuri:カバー曲は、木村さんがm.o.v.eっぽくアレンジしたところとラップがオリジナル要素で、聞き所だと思います。オリジナル曲については、タイプが違う声なんですがミックス感がよくて、私も楽しい楽曲になっているのでそこを聞いてもらいたいです。

宝野アリカ:カバーであっても「まさしくm.o.v.e!」なアルバムですし、私のようなものも参加しています。他の曲と一緒に『LIBIDO』を楽しんでいただければ幸いです。

AKINO:今回のアルバムに参加できて、感謝しています。有名なアニメソングやコラボ曲が入っており、すごい1枚に仕上がっていると思います。『創聖のアクエリオン』も入っていて、元気でノリノリな感じになっているので、皆に聞いてほしいです。暑い夏にはこの熱いアルバムがピッタリだと思います。

――そして、8月29日にスーパーオートバックスで痛車とコラボしたイベントを行うということですが?

motsu:我々のトークショーと痛車のコンテストが行われます。痛車ってすごいですよね。大人が一番嫌うかもしれない、つまり若者が喜ぶ新たな文化だと思います。若い子ってアニメに抵抗ないじゃないですか? そこで車とアニメがくっついたら、アニメファンに不良少年も含めるような可能性がありますよ? 個人的にはアゲ嬢の男版が痛車だと思っているんですよ。

yuri:えええ、そうなの?(笑) 痛車ってベースになる車はなんでもいいんですよね? すごい高い車も来るんでしょうか? どんな車が来るのか今から楽しみです。

――今回のアルバムタイトルが『anim.o.v.e 01』。少し気が早いかもしれませんが、第2弾の予定もあるのでしょうか?

motsu:先ほども話したように、とにかくやりたい曲はまだまだまだたくさんあるんですよ。なので、このアルバムがアニソンを知らない人から支持を得ることができたら、「まだいい曲はたくさんあるよ!」と教えたいです。ドアを開けただけのものなので、我々の中のウェイティングリストはその先にたくさんあります。ということで、虎視眈々と計画中です。

――そちらも楽しみにしています。本日はありがとうございました。

『anim.o.v.e 01』
アルバム『anim.o.v.e 01』について語ってくれた4人のアーティスト。motsuさんは、KEIさんのイラストを見てインスパイアされたTシャツを朝まで作っていたのだとか。そのために当日寝不足であることを披露し、皆を笑わせる場面も。

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■m.o.v.e × 痛車 = サマーミーティング in スーパーオートバックス横浜みなとみらい店 概要
【開催日時】2009年8月29日 14:00スタート
【開催場所】スーパーオートバックス横浜みなとみらい
【内容】『anim.o.v.e 01』のトークやサイン会に加え、痛車コンテストも行われる予定。
【参加方法】イベントの観覧(トークイベントおよび痛車コンテストの観覧)は自由に参加可能。痛車コンテストのエントリー方法は、『anim.o.v.e 01』公式サイトを参照のこと。

■『anim.o.v.e 01』CD収録曲(『』)内は、オリジナルアニメで、※は新曲
01.『創聖のアクエリオン』……(『創聖のアクエリオン』より)
02.『LIBIDO』……m.o.v.e×宝野アリカ(from ALIPROJECT)※
03.『魂のルフラン』……(『新世紀エヴァンゲリオン』より)
04.『たった一つの想い』……(『GUNSLINGER GIRL』より)
05.『Gravity』……(『らき☆すた』より)
06.『優しい傷』……m.o.v.e×桃井はるこ×三木眞一郎※
07.『名もなき愛』……m.o.v.e×AKINO(from bless4)※
08.『Give a reason』……(『スレイヤーズNEXT』より)
09.『God knows...』……(『涼宮ハルヒの憂鬱』より)
10.『愛・おぼえていますか』……(『超時空要塞マクロス』より)

BONUS TRACK.『anim.o.v.e Type D Mix』……(過去m.o.v.eが担当した『頭文字D』タイアップソングの中から、選りすぐり5曲をノンストップMIX)

データ

▼『anim.o.v.e 01』
■発売:エイベックス・マーケティング
■販売:エイベックス・マーケティング
■品番:通常盤 AVCT-10171/DVD付属盤 AVCT-10170 B
■発売日:2009年8月19日
■価格:通常盤 3,150円(税込)/DVD付属盤 3,990円(税込)
 
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