2009年9月8日(火)
アクワイアがオンラインゲーム事業の第1弾として今秋よりサービス開始を予定している、PC用MMORPG『フラゴリア』について紹介していく。
『フラゴリア』は、ロシアのメーカーDATCROFTが開発する、Flashベースのブラウザ型MMORPG。韓国・台湾などアジア産MMORPGが主流の日本市場では、かなり珍しい作品だといえる。間もなくベータテストが始まる本タイトルを、日本語&ロシア語が堪能(というかロシア語は母国語)なアンナ・トンベルグさんの解説つきで体験してきたので、『フラゴリア』の世界観や基本システムを紹介しよう。
▲スタート地点となるヘブン。雲の下に透けて見える景色はよく見ると雪山だったり、赤茶けた土地だったりと、実は4つの村のイメージを表している。 |
200年前に世界地図から消えたという伝説の大陸のフラゴリア。プレイヤーはこことは違うどこか異世界に消えたフラゴリアに降り立ち、元の世界に戻すために、大陸中に散らばった“謎の光”を集めるというのが本タイトルの目的である。世界観はオリジナルのものだが、ゲーム中で受けるクエストにはロシアの民話、神話をベースにしたものが多いとのことである。
キャラクターメイキングで選べるのは男女の性別と顔立ちのみ。どれを選んでも見た目が変わる程度で、特に能力差はない。女性キャラクターの場合は「ちょっと顔立ちが洋ゲーぽくて、濃いかなー」ぐらいなのだが、男性キャラクターの方はたっぷりのアゴ髭、厚い胸板と逆三角形ボディ。ウォッカの瓶が実に似合いそうなキャラクターがロシアっぽさを醸し出している。いや、筆者はロシアを訪れたことがないので、あくまで日本人が想像するところのステレオタイプなロシア人ということだが。
キャラメイキングが終るとまずは雲の上にある“ヘブン”に移動させられる。ここからはポータルを通じて、4つの初期村“ブラビア村”、“ズヴェロボール村”、“フセシーリー村”、“ナビヤ村”へ移動できる。どの村を選んでもチュートリアルを兼ねたクエストの内容は一緒なので、友だちと一緒にプレイを始めるのでもない限り、なんとなく好みで村を選びポータルをくぐろう。
ズヴェロボール村を選ぶと、日本人には発音しづらいという問題点だけはあるが。初期村のクエストは、戦い方やアイテムの拾い方を学ぶためのごく簡単な内容がメインだ。最初のクエストでいきなり「好きな武器を選んで、そこの豚を2匹殺して来い!」と言われたのにはびっくりしたが、さらに豚を倒すと地面に赤いものがダラーっと流れて水たまりを……。このあたりは実に洋ゲーらしさ全開なので、お好きな方にはたまらないはずである。また、村名だけではなくNPC名も“メドペタポール”やら“バズニーツィン”だの、ロシア風なのが楽しい。日本人にはなじみのない語感なので最初はとまどうかもしれないが、北米/韓国産のゲームとは違う世界観をむしろ楽しんで欲しい。ちなみに序盤のマップにはアイテムとして取れる大きなカブもあった。おじいさんとおばあさん、最後はイヌ、ネコ、ネズミまで一緒に「うーん よいしょ」とかけ声をかけて大きなカブをひっこぬくあの有名な物語も、ロシアの昔話なのだ。
▲キャラメイキングでは外見ごとに、ささやかなバックストーリーが設定されている。弟との議論の末に家を出たり、大変な読書好きで村に読む本がなくなったから村を出たりと、なかなか波乱万丈な人生を送っているようだ。 |
▲初期村はチュートリアルが主な目的なので、そんなに広くはない。初期キャラクターでもいくつかの攻撃スキルを覚えているので、すぐに次の土地へ移動できるようになる。 |
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