2009年9月15日(火)
――少し話は変わりますが、今ハマっているものはなんですか?
ギターです! と言えるほどハマっているわけでもないのですが、エレキギターなんかをぼちぼちやっています。決して、某軽音楽部を題材にしたアニメの影響ではありません。とある作家さんは、その影響で、作中キャラクターと同じギターを買っていましたが……。あと、ダイビングも始めました。ライセンスを取ったので、これから胸を張って趣味と言えるくらいに、潜りたいと思っています。
――コンシューマは持っていないとのことでしたが、それ以外ではゲームを遊んだりしないのでしょうか?
中学のころから大学くらいまで、ずっとアーケードゲーム一筋でした。『首領蜂』シリーズや、ケイブ系のシューティングゲームをやっていました。それ以降は、オンラインゲームです。『ラグナロクオンライン』をやっていました。1日20時間くらいプレイする生活を1年とか続けていました。最近は、1週間に1回くらいプレイしています。
――続いては、ホロ役の声優・小清水亜美さんからいただいた質問となります。「小説のアイデアはどこから得ているのでしょうか? 役者としては、普段の生活のあれこれを反映したり、街を歩いている人それぞれの事情を想像してみたりすることがありますが、先生はそうしたことはなさるのでしょうか?」
聖書ですべての物語はすでにやりつくされている、なんていう言葉があるくらいですが、物語を研究している学者さんの中には、劇的な状況は36通りしかないという人や、根源的なプロットは20通りしかない、という人がいるらしいです。そうなると物語の展開というのは、あとは順列組み合わせの問題にしかならなくなります。私はどちらかというとそちらの意見に近く、展開で周りに差をつけるのは難しいと考えています(世の中にはあまりにも作品が多い!)。また、小説というのは自分の手持ちの知識で世界を構築する作業ですから(ファンタジーものや現代もの問わず)、手持ちの知識についていかに周りに差をつけられるかを常に考えています。なので、小説のアイデアを得ようと思う時には、常に天邪鬼でいることをこころがけています。たとえば、私は大学で物理を専攻していましたが、同じ学科の人が絶対に読まないような本を読んでいたりしました。
――もう1つ小清水さんからの質問です。「ホロが人の姿になる時にあの少女の姿になるのは、“賢狼”ホロの計算だったりするのでしょうか?」
最初はそんなふうに考えてもいたのですが、それだとホロの言動のあれこれにちょっと違和感があったので、あの姿しか取れない、ということになっています。もしホロがもさもさのおっさんの姿しか取れなかったら、『狼と香辛料』はなかったわけです。
――では最後に、ファンへのメッセージをひと言おねがいします。
アニメ第2期やゲーム最新作、コミックの第3巻も出たばかりの『狼と香辛料』ですが、原作も折り返し地点を過ぎています! どうぞ最後までお付き合いください! よろしくお願いします!
(C)支倉凍砂/アスキー・メディアワークス/「狼と香辛料II」製作委員会
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