2009年9月24日(木)
東京ゲームショウ2009のアクワイアブースでは、本日9月24日にPC用オンラインゲーム『ZIPANG』や『フラゴリア』など、新タイトルを紹介するメディアカンファレンスが開催された。
すでにブースレポートで一部紹介しているが、アクワイアブースではPC用MMORPG『ZIPANG(ジパング)』、PC用ブラウザゲーム『FRAGORIA(フラゴリア)』、PSP用ACT『剣闘士グラディエータービギンズ』の試遊台を設置している。東京ゲームショウ2009の初日となる本日はプレス向けカンファレンスや、各タイトルのプロデューサー、開発者によるトークショウなどが行われた。
カンファレンス冒頭には、同社代表取締役・遠藤琢磨さんがなぜか落ち武者の被り物で登場。「年末で15周年を迎えるアクワイアですが、これからも斬新で刺激的な作品を提供していきたい」とあいさつを述べた。続いてステージ上には広報担当の平田さんが、これまた『剣と魔法と学園モノ。』のコスプレ衣装で現れ、『ZIPANG』『フラゴリア』『Wizardry 囚われし魂の迷宮』などの紹介を行った。
ただし、紹介はゲームの世界観やバックストーリーといった部分を中心に、ほとんどがすでに発表済みの内容にとどまり、特に目新しい情報はこの場では発表されなかった。純国産にして和風MMORPGとして注目を集める『ZIPANG』についても、サービススケジュールや今後の展開については、9月27日15:00から行われるジパングスペシャルステージで公開される予定だ。
▲アクワイア代表取締役・遠藤琢磨さん。登場の仕方が斬新で刺激的過ぎて、驚かされました。 |
▲MMORPG『ZIPANG』の紹介をするプロデューサーの薬師寺健治さん(左)と広報担当の平田さん(右)。『ZIPANG』の魅力は既存MMOの3倍近いシナリオと、1人で遊べるソロモードなんだとか。 |
先述の通り、アクワイアブースには2台の『ZIPANG』試遊台が設置されていたので、取材の合間を縫って軽く触ってみた。昨年の東京ゲームショウ2008ではイメージムービーを流すのみで、その後も実際のゲーム画面をなかなか公開しなかった本タイトル。試遊台でプレイできるのは、あくまで東京ゲームショウ用に準備された特別バージョンなのだが、移動や戦闘の動きはぎこちなく、テンポや爽快さに欠けるもので少々残念な仕上がりだ。また、途中で操作不可能になるなどバグも発覚。25日以降は修正バージョンが展示される予定となっている。
▲『ZIPANG』デモ機はクエスト1個分だけプレイが可能。現時点で判断をくだすのは早すぎるが、戦闘はモッサリしていて、スピードやテンポの良さは感じられなかった。 |
▲『フラゴリア』プロデューサー、アンナ・トンベルグさん。 |
続いての『フラゴリア』プロデューサートークステージには、エストニア生まれでお好み焼きが大好きな、アンナ・トンベルグさんが登場。ロシア生まれのブラウザ型MMORPGという、一風変わった本タイトルの魅力を「建物や景色、NPCの衣装にまでロシアっぽさがあふれています。ロシアの昔話がそのままゲーム内に再現されているのも楽しい」と語った。また、従来は海外のPCパッケージゲームを輸入しローカライズすることが多かったロシアのゲーム市場も、最近はブラウザゲーム人気が高まり、ロシア国産タイトルも増えつつあるといった、ロシアゲーム市場にちょっぴり詳しくなれる話をアンナさんが披露してくれた。
先日終了した『フラゴリア』αテストはテスターに4万人が応募、同時接続者数が最大1,800名と注目度の高さを示した一方で、バグが見つかり快適なプレイ環境を提供できなかったことを謝罪。今後はバグ修正に最大限努力していくとのこと。生産システムやギルド専用のお城建設システムなども今後実装を予定しているという話だが、具体的な実装時期や正式サービス開始のタイミングについては、こちらも残念ながら新情報は発表されなかった。
9月26日、27日のスペシャルステージでは、各タイトルについてもう少し深い話が聞けそうなので、最新情報がわかり次第お届けしていきたい。
▲アクワイアブースに時々現れる、謎の覆面美女(覆面なのに美女とはこれいかに?)は『剣闘士』をイメージした、女剣闘士だ。鉄兜の下の素顔と声は、体験版『剣闘士』で彼女を倒せば見られるらしい。 |