2009年10月13日(火)
本日10月13日、『UFC 2009 UNDISPUTED』発売と『UFC登竜門 ジ・アルティメットファイター』日本国内放送開始を記念した記者会見が、都内の渋谷東武ホテルで開催された。
『UFC 2009 UNDISPUTED』は、ユークスから10月15日に発売されるPS3/Xbox 360用アクションゲーム。米国Zuffa,LLCが運営・開催する総合格闘技の大会UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)を題材にしており、各国から集ったファイターたちがオクタゴンと呼ばれる金網に囲まれた戦場で戦う様子をリアルに再現している。オリジナル選手を育てて、UFCのチャンピオンを目指すキャリアモードや、名勝負を自分で再現するクラシックファイトモードなど、多彩なモードが用意されているという。
80名以上のファイターが、最先端のモデリング技術により細部まで描かれる本作。傷や汗、疲労など、細かな描写によってリアルなファイトが生まれている。 |
会場には試遊台が設置されており、ソフトの発売前にもかかわらず熱い試合が繰り広げられていた。 |
まず最初に、ユークスの谷口行規代表取締役社長、THQのコリン・マックゼネラルマネージャーが登壇。実力、人気、選手層の厚さで、多くのファンに支持されているUFCを題材にしたいいゲームを出せた喜びを語った。続いて、WOWOWの崎山修部長が登場し、日本のトップ選手が活躍するUFCの放送に加えて、その入り口に当たる『UFC登竜門 ジ・アルティメットファイター』の放送を開始したことについて、「この番組を日本で放送することで、さらにUFCの人気拡大に貢献したい」と心境を告白した。
左から、ユークスの谷口行規代表取締役社長、THQのコリン・マックゼネラルマネージャー、WOWOWの崎山修部長。 |
ここで、自身もUFCのリングに立った経験を持つ解説者の高阪剛さん、宇野薫選手、岡見勇信選手、秋山成勲選手、水垣偉弥選手が姿を見せる。高阪さんはUFCのリングの様子を「とにかく熱気がすごい! オクタゴンというリングを理解することが、勝利のカギとなる」と語ると、6年ぶりにUFCに復帰した宇野選手は「着実に勝っていかないとたどり着けないような重さを感じる」と続けた。UFCで“サンダー”と称される岡見選手は「海外の選手はテイクダウンを取ってくる。体が大きい選手ばかりなので、致命打を避けるために防御に身を入れた」と8戦して7勝している秘訣を明かした。
左から、高阪さん、宇野選手、岡見選手。高阪さんは「アメリカのジムでは、8角形のリングを作るところが増えてきている。総合格闘技の柱にUFCがなりつつある」と現状を説明した。 |
今年UFC 100でアラン・ベルチャー選手と対戦した秋山選手は、「激しい試合でしたが、楽しかったです」と7月の試合を振り返った。コンディションは80%くらいまで回復しているようで、これからアメリカでトレーニングをするようだ。WECに参戦している水垣選手は「UFCが70kg以下の階級がないため、そのクラスの人にとってはWECがトップクラスの大会」と説明。初参加でタイトルマッチを行ったことについて話がおよぶと「初参加で5Rを闘って、つらく厳しかった」と反省の弁を。しかし、その試合から学ぶことは多かったようで、8月に行った試合では見事に勝利を収めている。
秋山選手(左)と水垣選手(右)。秋山選手は、先日道場で公開練習を行ったことに対して「いい刺激になったので、練習をこれから頑張りたい」と話した。 |
格闘家の戦績に話題が移ったが、ここで再び『UFC 2009 UNDISPUTED』に話が戻る。ユークスの中野正光さんは、「世界トップクラスの格闘技であるUFCをリアルに体験できるのが、本作のウリ」と集った報道陣にアピール。それを示すべく、今日登場した格闘家をモデルにしたオリジナル選手を作成してきたと力説した。最初に画面に映し出されたのは、宇野選手だ。エディットで作られた自分のモデルを見た宇野選手は「……まあまあですね」と言いつつも、どことなくうれしそう。そんな宇野選手が対戦するのは、天才と呼ばれるBJペンだ。
ゲームの魅力を語るユークスの中野さん。宇野選手は「自分がゲームに出るのは単純にうれしいです!」とコメントした。 |
試合が始まると格闘家たちは画面に釘付け。普段から解説を行っている高阪さんも「カメラワークがリアルなのがすごい! 寝技でヒザが閉まっているのはリアルだね!」と大興奮。相手の攻防をうまくいなし、宇野選手が寝技に持ち込むと一瞬のスキをついて裸絞めを繰り出す。これにはさすがのBJペンもたまらずタップをし、宇野選手が勝利を収めた。試合を見ていた他のメンバーも「タップしてもすぐに放さないのがリアル」や「寝技への入り方や、その交わし方が自然」と大絶賛だった。
選手たちは、画面の動きに釘付け。「腕ひしぎ十字固めの入り方とか、新人に見せたいよ!」と、ゲームのクオリティの高さを称賛していた。 |
中野さんが「殴られたり、絞められたり、痛みを感じるような重い作りにしています」と説明した後、第2試合が展開。続いてのマッチは、秋山選手 VS. ヴァンダレイ・シウバ! 岡見選手は「僕も見たいカードです」と期待をふくらませる。ところが秋山選手の顔が映しだされるや、本人の口から「全然似てねーー!」という悲痛な叫びが会場に響く。「感情移入できない」と失笑しつつ、秋山選手が画面を見守っていると、モニター内の秋山選手がタックルを仕掛ける。すると「ヴァンダレイにタックル行かないでしょ!」と本人からダメだしが。これには、集った報道陣や格闘家も苦笑い。
ヴァンダレイ・シウバの登場シーンのリアルさに会場が沸いた直後、自分の顔を見るや「誰やねん!」という発言が秋山選手から上がる。個人的には、そこまで似てないとは思わないのだが……本人は納得できなかったようだ。 |
そんな秋山選手のダメだしをよそに、モニター内の秋山選手は大活躍。2Rにはパンチをさけて左のハイキックを決めると、シウバは天井を見つめながらマットに崩れ落ちる。すると今まで不満たらたらだった秋山選手は、微笑みの神が降りてきたかのような笑顔を見せ「やっと感情移入できました。ああいう風に闘えたらいいな」と語った。
秋山選手は、自身の分身が勝利をもぎ取るとようやく笑みを浮かべた。 |
最後にZUFFAの石橋亮作マネージャーが姿を見せ、今日登壇した3選手の対戦カードが決定したことを明らかに。宇野選手は、UFC 106でブラジル出身のファブリシオ・カモエス選手と、岡見選手はUFC 104でチェール・サネン選手と戦うという。そして秋山選手は先ほどゲーム内で戦っていたヴァンダレイ・シウバとのカードが決定したとか。日程についてはまだ決まっていないようだが、高阪さんは「熱い試合になる。ぜひ現地で見たい!」とエールを送った。
さらに石橋マネージャーは、4人の選手にUFCの八角形のリングをかたどった『オクタゴンリング』という指輪を送った。 |
もらったばかりの『オクタゴンリング』を手に、ポーズを決める4選手。彼らも興奮した『UFC 2009 UNDISPUTED』は、今週10月15日に発売される! |
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