2009年10月21日(水)
▲ジャケット |
コロムビアミュージックエンタテインメントから11月4日に発売されるCD『THE IDOLM@STER DREAM SYMPHONY 02 秋月涼』について、秋月涼役の声優・三瓶由布子さんにお話を伺った。
『THE IDOLM@STER DREAM SYMPHONY』は、バンダイナムコゲームスのDS用ソフト『アイドルマスター ディアリースターズ』の関連CDシリーズ。第2弾にあたる『02』では秋月涼にスポットを当てている。CD各曲の感想や、涼に対する思い入れ、今後のライブイベントについての意気込みなど、三瓶さんからいろいろなお話を聞くことができたので、ぜひご覧いただきたい。
▲三瓶由布子さん |
■『THE IDOLM@STER DREAM SYMPHONY 02 秋月涼』トラック |
ゲームバージョンに続き、改めて同じ歌を歌わせていただいたのですが、今回は(すでに)自分の中で“完成した涼ちゃん”があったので、最初に歌ったときよりも歌い出しやすかったです。この曲は歌詞がすごく甘いですよね、全編聞くと、より甘くて……。これをどう、涼として落とし込んでいくかが、楽しくもあり難しくもありました。
曲のタイトルにだまされてはいけません!(笑) 最初タイトルを聞いたときに、私の中では(松田)聖子ちゃんのイメージだったんですけどね。息継ぎをする部分がどこか、わからなくなるような、一度止まったら置いていかれちゃいそうな曲です。疾走感があって、『Dazzling World』とは違ったさわやかさがあります。『Dazzling World』は甘く、涼ちゃんの女の子としてのイメージが詰まっているんですが、『ヒミツの珊瑚礁』は男らしく成長した涼ちゃんの歌といえるのかもしれません。聞いている人をグイグイ引っ張っていくような感じですね。
最初に、どの2曲を歌いたいかを聞かれまして、ゲーム版の中から好きな曲でいいと言っていただいたんですね。私はイメージの違う2曲を選んだ方がいいだろうと思いまして、『エージェント夜を往く』と『shiny smile』に決めました。『エージェント夜を往く』は涼ちゃんにぜひ歌ってほしいと言われましたので、そこは(制作スタッフと)シンクロしたのかなと。ただ、ゲーム版と違い、M@STER VERSIONの曲を聞いたときに「やばい、難しい曲だった!」と気づきまして。曲を選ぶときに、あまり手こずらない曲にしようとは思っていたんです。そんなセコいことを考えていたら……簡単じゃなかったです(笑)。
しかも今回は『エージェント夜を往く』のハーモニーと、合間にある英語のセリフのような部分とを、すべて歌うことになりまして、まさかそんなことになるとは! そのことは収録当日に知ったので、あわてて辞書を引きました。英語はムリですーって言ったんですけど……。おかげで、いっぱい英語を直されました。ですので英語の部分は聞かないでください!(笑)
それと、涼ちゃんの中で一番ない成分が、『エージェント夜を往く』なんじゃないかとも思います。涼ちゃんは加減が難しくて、ちょっと変えると男の子になっちゃうし、行きすぎると女の子っぽくなりすぎちゃうしで、その調節がCD全体を通して難しかったです。で、『エージェント夜を往く』はキーが高くないので、カッコよく歌いすぎると男の子っぽくなってしまうんですよ。「エロく、エロく」と考えながら歌いました。
『shiny smile』は、涼ちゃんが思い描いているアイドルなのかな、というイメージで。それと「自分が男か女かわからなくなってきちゃった」というような部分もあるんじゃないかな……と想像しながら歌っていました。
ちょっと男らしかったですかね?(笑) これは『アイドルマスター ディアリースターズ』の主題歌でもあるのですが、この曲を歌うときに「すごくステキなゲームになるな」と感じた、思い入れのある曲です。
ひと言で言うなら“あいかわらずな涼ちゃん”です! ゲームをプレイした方には、そういう言い方で伝わるかなと。ゲームの“その後”というわけではないんですけど、ゲームでは見られなかった話になっています。3人が楽しそうにしているのを、温かく見守っていただきたいなと思います。
(C)窪岡俊之 (C)NBGI
■『THE IDOLM@STER DREAM SYMPHONY 02 秋月涼』トラック