2009年10月23日(金)
──それでは話をエボプロから変えて、RWC2009の開催がいよいよ近づいて来ましたね。日本で初めての『RO』世界大会開催となりますが、準備はいかがですか?
廣瀬:過去の大会の反省から、試合当日に見たこともないマップが出てくるといったことがないよう、事前準備として情報や練習の場といった環境を可能な限り整えているつもりです。英語クライアントによる国内予選実施なども、全てRWC2009本番に向けての布石でした。それと、今年は特別に日本代表と韓国代表ギルドによる、親善試合を行いました。
>──それは初の試みですね! しかしその情報はあまり公表されなかったような……。
廣瀬:手の内をあまり外にさらさないよう配慮したため、親善試合の内容については公表しませんでした。
──過去の大会で日本代表は第1試合を突破できないという、大変悔しい思いをしましたが、今年はどうでしょう。勝てそうですか?
廣瀬:不安要素については、だいたい拭えたのではないかと思っています。大会で使用するマップ形状は全て公開済みですし。あとはもう、日本代表ギルドには本番で全力を出してもらいたいですね。
──当日は同時にガンホーフェスティバル2009も併催されますし、盛り上がりそうですね。何か特別な仕掛けというか、イベントは予定してますか。
廣瀬:実は……というほどの大きなことではありませんが、ゲーム業界ひいては弊社への就職に興味のある方を対象にした採用セミナーを行います。もちろん事前に告知しますが当日は履歴書をお持ちいただき、まずは弊社がどういった企業なのか、実際の仕事内容はどうなっているのかなど、いわゆるごく普通の企業説明を行い、質問があればその場で担当部署の人間が回答します。ぜひお気軽にご参加いただければと思います。
──ゲーム業界と一口に言っても社風なども含め各メーカーでだいぶ違いますし、実際にどんな仕事を担当できるのかは、身近にゲーム開発の仕事をしている人がいない限り、なかなか本当のことがわかりませんからね。RWC2009の会場に足を運ぶ時点でゲーム業界に何らかの興味がある人ですから、おもしろい試みだとは思いますよ。休日や給与の話をいきなり聞いても、それが理由で落とされたりしませんか。
飯野:そういうことはありませんから、安心して聞いてください(笑)。
──RWC2009開催記念として1日だけワールドを無料開放した意図はどこにあるのでしょう。
飯野:RWC2009をきっかけに「今の『RO』ってどうなってるのだろう、どう変わったのだろう?」と興味を持った、休眠中のプレイヤーさんにぜひとも最近の『RO』を体験してほしいという思いで1日無料開放を実施することにしました。
──その割りに1日だけって短くないですか? 1週間でもいいと思いますが。
飯野:プレイヤーの復帰タイミングを集中させたいという狙いがあります。せっかく戻ってきても、その戻ってきた感があまりないと楽しさも半減ですよね。例えば事前に連絡をとって昔の『RO』仲間に再会したり、お祭りのように味わっていただければと考えています。
──それでは最後にSakrayJとエボリューションプロジェクトの今後について、およびRWC2009を盛り上げていくためのメッセージをお願いいたします。
飯野:エボリューションプロジェクト自体はなかなか進捗をはっきりお話できない部分も多く、ご心配をおかけしてしまっていると思いますが、日本のプレイヤーのニーズに合わせた『RO』を運営していきたいと思っていますので、いましばらくお待ちください。なるべく早い展開で3次職を含めたリニューアルプランを公開していきたいと思います。
RWC2009については初の日本大会ですし、日本代表ギルドにはぜひ優勝してほしいですね。2007年、2008年の大会に同行して感じたのは、応援が本当にプレイヤーの力になることでした。当日はぜひともパシフィコ横浜まで足を運んで、日本代表ギルドを応援してください。
──本日はありがとうございました。
ステータス配分にほぼ意味がなくなるという、テストワールド“SakrayJ”のまったく新しいゲームバランスは、やはり日本のプレイヤーには相当衝撃的だったようだ。同じクラスでもAGI型、VIT型などステータス配分によりまったく違うタイプのキャラクターに仕上がるからこそ自分のキャラ育成に悩み、愛着を抱き、『RO』をじっくり楽しむという部分がなくなるのは、既存の『RO』を愛しているプレイヤーには、なかなか受け入れがたいことは想像できる。さらなるアップデートの方向性そのもの、そして日本独自バランスが決定するのは、かなり先の話になりそうだ。3次職の実装をいまかいまかと待ちわびていたプレイヤーには残念なインタビュー内容になってしまったが、この先も長く『RO』というゲームを楽しむためには必要なコトとして、今しばらく待っていてほしい。
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