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2009年11月1日(日)

日本代表ギルド初戦の相手はインドネシア!『RWC2009』前夜祭レポ

文:電撃オンライン

 『ラグナロクオンライン(以下、RO)』がサービスされている、13の国と地域から、厳しい国内予選を潜り抜けたトップギルドが世界最強の座をかけて戦う“Ragnarok Online World Championship 2009(RWC2009)”。いよいよ全代表ギルドが日本に集結した。本日、試合が行なわれるのはパシフィコ横浜Dホールだが、その前日にインターコンチネンタルホテルにて行なわれた、RWC2009ウェルカムパーティとトーナメント抽選会の様子をお伝えしよう。

『RWC2009』 『RWC2009』

 予定の18:00を少々過ぎてスタートしたウェルカムパーティ。出場13カ国のうち、フィリピン代表ギルドだけは台風の影響でフライトが遅れ、残念ながらパーティは欠席となってしまったようだ。

 まずはステージ上に現れたのは、『RO』公式ブログでおなじみのRoccaさんと、こちらもインタビューなどで『RO』ファンには有名なガンホー・オンライン・エンターテイメント第一マーケティング部の飯野平氏のお二人。RWC初の日本開催ということで2人とも日本の伝統衣装、着物での登場である。

 続いて同社CEO森下一喜氏による挨拶が、全て英語で行なわれた。森下氏は英語は得意ではありませんが……と断った上で、「10年前にゲーム業界で働き始め、7年前に日本で『RO』のサービスを始めたとき、多くの人にオンラインゲームは成功しないと言われました。しかし『RO』は間違いなく成功し、確かなものを築きました。すべての『RO』ファン、我々を支えてくれるパートナーの方々に御礼申し上げます。明日の試合に参加する選手の皆さん、RWC2009を楽しんでいってください」と述べ、最後に13カ国の言葉で「ありがとう」を会場の選手達に伝えた。

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▲着物姿で現れた司会役のお2人。写真には写っていないが、選手にはRWC2009のお土産として、公式イラスト入りのハッピがプレゼントされている。▲ガンホー・オンライン・エンターテイメントCEO森下一喜氏。▲Gravity社CEO Kang Yoon Seok氏。

 次に、韓国Gravity社CEO Kang Yoon Seok氏が登壇し「RWCも2004年から4回目の開催となりますが、『RO』を愛してくれるファンの皆様がいなければ、メジャーなイベントとして定着することもありませんでした。RWC2009のために世界中から集まっていただいた選手の皆さんには、競争のためだけではなくイベントそのものを楽しんで帰ってほしい。今回は過去最高の38カ国がRWC2009に参加しています。すべてのギルドが最高の試合を見せてくれることを期待しています。今回がRWC初参加となるマレーシアとベトナムの代表ギルドは、積極的にイベントに参加し、良い成績を残してほしい」とコメントした。

(注:海外の『RO』はヨーロッパROのようにドイツ、イタリア、トルコなど複数国にサービスがまたがっているケースも多い)

■大本命のタイ代表と韓国代表ギルドが早々に対決? 日本の第一試合は対インドネシア戦に決定

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 さて、気になるのは翌日に控えた世界No.1ギルド決定戦の組み合わせ抽選だ。司会者が国名を読み上げると、ギルドマスターがステージにあがり、箱の中から番号が書かれたポリンを引いていく従来通りのスタイルだ。今回ホスト国となる日本代表が呼ばれるのは最後となる。

 まず会場を沸かせたのはJとFの試合だ。Fは今のところRWC二連覇という強豪タイ代表と、昨年からRWCに参加し始めたフランス代表ギルドの試合。よほど大きなミスが無い限り、ここはタイ代表が勝ち進むと誰もが予想するであろう。順調にタイ代表が第一試合を勝ちあがったとして、次にあたる試合Jはシード権を得た韓国代表ギルドなのである。韓国は過去2回の大会において決勝戦でタイに破れ2位の座に甘んじているだけに、こんなにも早く優勝候補同士がぶつかるとは、いろいろおもしろい試合になりそうだ。

 日本代表ギルドの第1試合は、インドネシア代表との戦いに。無事に突破できれば、第2試合はベトナムかマレーシアとぶつかることになる。勝負は時の運とは言うものの、今年こそ日本代表ギルドには悲願の一勝を達成してほしい。

 なお、試合はトーナメント表のアルファベット順に行なわれるので、最初の試合は中国対ドイツとなる。

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 抽選会の前に選手達はディナータイムへ。13カ国の選手達の中には、RWC2007/2008で見かけた顔もチラホラあり、食事の合間をぬって幾つかのギルドに話を聞いてみた。

●タイ代表ギルド

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 三連覇を目指すタイ代表ギルドだが、意外にギルドマスターも「今年優勝できる可能性は80%。過去の大会で優勝できたのは運がよかっただけだよ」と控えめなコメントだ。RWC2009に向けては毎日だいたい4時間ぐらいの練習時間を積んできたとのこと。一番ライバル視しているのは、やはり韓国代表らしい。

 また「去年はストーカー(チェイサー)が戦術の要だったけれど、今年はもっと新しい戦術を考えてきた」というギルドマスターに対して、メンバーは「新しいと思ってるのは彼だけかもしれないよ」といたずらっぽく笑っていた。昨年のメンバーから変わっているのは1名だけということなので、今回もタイ代表は世界大会の舞台にも動じない経験者ばかりが揃った、優勝候補ギルドである。

●マレーシア表ギルド

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 世界大会はこれが初参加となるマレーシア代表ギルド。事前に動画サイトにアップロードされた他国の国内予選の動画などを見て、プレイスタイルや弱点について研究はしてきたそうだ。マレーシアでの『RO』サービス開始は2003年からで、ほぼ全メンバーがその頃から『RO』プレイヤーだと言う。最年少は19歳で、最年長だというギルドマスターですら21歳とのことで、つい「若い!」と叫んでしまった。

●フランス表ギルド

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 RWCは去年に続く2回目の参加となるフランス代表ギルド。ちょっと質問を変えて、フランスにおける『RO』の人気について尋ねてみた。ギルドマスターの話では、「ゲームに興味のある人ならば『RO』は聞いたことはあるはずだが、そこまでメジャーなタイトルではない」とのこと。彼自身は「他のMMORPGはどれも似たりよったりなのに、『RO』は2Dのグラフィックスやスピーディーな戦闘、ゲームシステム、何もかもが他のオンラインゲームにはないユニークな特徴を持っていると思う。だから僕は『RO』しかプレイしないよ」と熱中振りをアピール。さらに2人のギルドメンバーを指さして「あそこの2人は『The Tower of AION』をプレイしている“Bad Boys”だよ! あとのメンバーはみんな『RO』しかやってない」「チャンピオンが好きなので、今回の大会ももちろんチャンピオンでプレイします。Champion Loverなんだ!」と熱く語ってくれた。フランス代表ギルドの試合では、ぜひチャンピオンの動きに注目しておこう。

 一通り各国代表のテーブルを回ったところで、ふと目に留まったのがフィリピン&ブラジルの『RO』運営元、LEVEL UP!のCOO Ben Colayco氏だ。 Colayco氏は、過去に行われたRWC2007のスピーチで「フィリピンかブラジルどちらかが優勝する!」と宣言してウェルカムパーティを大いに盛り上げたものの、ご存知の通り優勝はタイ代表に。そしてRWC2008でも大きく宣言したものの、これまた……。そこで「3回目の今年は予想は当たりそうですか?」とちょっとイジワルな質問をしてみた。 Colayco氏は「去年も今年もベストチームを選出している。特に今年のフィリピンチームは、RWC2007/2008の代表ギルドを打ち破り、新たに代表の座を手に入れた強いギルドなので、むしろ去年より当たる可能性は高いよ!」と相変らずテンション高めで答えてくれた。 Colayco氏の予想が当たるのか!? 本日の試合の結果を楽しみにしていてほしい。

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▲去年のフィリピン大会では、自分の結婚までスピーチに織り交ぜたなかなかユニークなキャラクターの Colayco氏。今年こそは当たるといいですね。

●日本代表ギルド

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 我らが日本代表ギルドはRWC2007/2008の出場経験を持つ、ベテラン“Dekopin”。メンバーは世界大会初経験の1名を含んでいるが、その他は全員過去どちらかの大会に参加したメンバーとのこと。週2回のオンライン強化合宿など、ガンホー側の協力の元で例年に比べると、練習回数は持てたようだ。

 最後はやっぱり日本代表ギルドこと、DekopinにRWC2009本番へのコメントで締めくくることにしよう。「一昨年と去年はあまり良い成績を残せませんでした。今年はホームでのRWC開催なので、優勝を狙っていきます!」

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データ

▼『ラグナロクオンライン』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2002年12月1日
■プレイ料金:1,500円(税込)/30日

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