2009年11月1日(日)
ここで、会場にいる200名のファンのために、伊藤さんによるスペシャルライブが行われた。まず最初に『サガ』シリーズのメドレーをピアノで演奏。伊藤さんの『ロマンシング サ・ガ』や『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』の曲に加えて、植松さんが作曲した『サガ』のテーマ曲と、作曲家の濱渦正志さんが作曲した『アンリミテッド:サガ』のテーマ曲もアレンジして織り込まれており、まさにスペシャルな1曲となった。
続いて、ギタリストの太田光宏さんとバイオリニストの保科由貴さんを交えて『ロマンシング サ・ガ2』メドレーがスタート。選曲は悩んだようだが、今後もやらないであろうという『遥なる戦いの詩』、『皇帝出陣』、『七英雄バトル』を3人で披露した。2曲目のメドレーに続いて、止まることなく3曲目の『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』からエンディングソングの『たったひとつの願い』~『永久なる想い』がスタート。伊藤さんも腰を浮かせて右手の拳をふり上げながら、ピアノを弾いた。
最後に演奏する曲として伊藤さんが選んだのは、『熱情の律動(more tango)』。演奏する3人は「オーケストラの曲を3人でできるのか?」と不安もあったという。途中に入る「ヘイララロ~~」こそなかったものの、会場のファンは手拍子をして3人と一緒に盛り上がり、あっという間の6分30秒であった。
鳴り止まない拍手に応え、伊藤さんはアンコールとして『オープニングタイトル』をピアノソロで演奏。ピアノを引き終えた伊藤さんは「自分も来年の3月で20年目を迎えます。当時のスクウェアは楽しかったし、今も楽しい連中ばかり。でも個人的には、リメイクではなく『サガ』の新作もやってみたいです」とあいさつし、ステージを後にした。
最後に本日のイベントに登壇した全員がステージに集結し、あいさつを行った。
時田プロレクター:先生というキャラをなんとなくデザインしてから20年が経ちました。20周年のロゴになったり、立体化されるなど、自分でも驚いています。本日はありがとうございました。
三浦プロデューサー:ご来場いただいたこととソフトを購入してくださったことに感謝します。30周年を迎えられるように頑張っていきます。
田中プロデューサー:『サガ』が長年愛されてきたことについて、開発者の1人としてうれしく思います。
イラストレーター・小林智美さん:『サガ』の絵について「子どものころのいい思い出です」というお便りをいだたくたびに、大変うれしく思います。『サガ』シリーズの絵が描けたことを、とてもうれしく思っています。
河津プロデューサー:このイベントをやるにあたり、「人が来なかったらどうしよう?」という不安もありましたが、お越しくださってありがとうございました! 確約はできませんが、新作もやれるようにしたいと思っています。やる気は満々です!
コンポーザー・伊藤さん:今後とも『サガ』シリーズをよろしくお願いします。
デザイナー・渋谷さん:アプリ版の『ロマンシング サ・ガ』が配信されていますが、メインキャラがすべて新しいドットになっています。ぜひ新しくなったキャラに会いにいってください。よろしくお願いします。
デザイナー・高井さん:このシリーズは当時のスタッフのさまざまな思いが詰まっています。これからも別のスタッフの思いで何が出てくると思うので、よろしくお願いします。
デザイナー・小林元さん:他タイトルでも魅力的なキャラを作っていきたいと思うので、『サガ』シリーズともどもよろしくお願いします。
なお、文中で紹介したクイズの答えを掲載する。シルエットのキャラクターの名称はヴァージニア・ナイツで、ドットキャラの名称はユリアン・ノール。『魔界塔士 Sa・Ga』の発売日は1989年12月15日、『Sa・Ga2 秘宝伝説』のラストダンジョンに登場する“はにわ”が落とす武器は“しちしとう”が正解。全部解けただろうか?
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