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2009年11月4日(水)

1年の休止からまったく新しい形で復活した『モンスターファーム ラグーン』発表会

文:電撃オンライン

『モンスターファームラグーン』
▲テクモ プロデューサー高崎俊行氏(左)とゲームポットプロデューサー浅和潤氏(右)。

 ゲームポットは11月4日、テクモが開発を手がけるPC用育成オンラインSLG「モンスターファーム ラグーン」の運営に関する発表会を実施した。

 まずはゲームポット運営プロデューサーの浅和潤氏が登場し、今回の新タイトル『モンスターファーム ラグーン』が、昨年オンラインゲーム化した『モンスターファームオンライン』の後継作品にあたることを発表。2008年11月にいったんサービス休止となってからこの1年間、オンライン育成ゲームとしての品質向上を進めていたと述べた。

 続いて、テクモプロデューサーの高崎俊行氏より、ゲーム概要の解説が行われた。高崎氏はタイトルを変更したことについて、「『モンスターファーム ラグーン』は徹底的な見直しと再設計を行っており、修正や追加というアップデートにとどまらりません。その思いをこめて新タイトルをつけてました」と説明した。次に本タイトルをラグーン、モンスター、ファームという3つのポイントに分けて解説してくれた。

『モンスターファームラグーン』
▲プレイヤーの分身たるブリーダーの外見。幼年/成年男子、幼年/成年女子などから選べる。

 1つ目のラグーンは、前作より一新された世界観を象徴するキーワード。『モンスターファーム ラグーン』は前作の休止直前に実施された“崩壊イベント”の流れを受けており、世界は津波に飲み込まれ後に残ったのは無数の小島と広大な海ばかり。その小島の1つに世界中から流れ着いた人々がユタトラ島に住み着き、世界の中心となる。さらに島々には謎の塔が建っている。塔はバトルのメインステージとなり、ブリーダー=プレイヤーはモンスターと一緒に塔へ冒険に出て行くわけだ。塔は高さも出現するモンスターもそれぞれ異なり、もちろん手に入るアイテムも違う。レベルや目的に合わせてどこの塔にでかけるかを選べるのだ。

『モンスターファームラグーン』 『モンスターファームラグーン』
▲ブリーダーたちが集うタウン。
『モンスターファームラグーン』 『モンスターファームラグーン』
▲無数の島に散らばっている謎の塔の内部。

『モンスターファームラグーン』

 2つ目のモンスターについては、CD/DVDを入れると見た目、種族、能力の違うモンスターが生まれる従来のスタイルに戻っている。前回と同じCD/DVDメディアを使っても、生まれるモンスターが同じになるとは限らない。冒険に出たモンスターはスキルの習熟度を上げ、エサを与えることで成長していく。モンスターは育成方針により体型、身長、色などの外見が変わるだけでなく、パラメーターと習得スキルという内面も大きく異なる。また、習得させたスキルはすべて冒険時に使えるわけではない。冒険に出る塔のモンスターとの適正や、自分の戦闘スタイルに合わせて、スキルの組み合せを考えるのも一つの楽しみになっている。実際のモンスターの戦闘だが、距離を意識した基本はおさえつつ、UIやカメラ、技発動の仕組みを一新。テンポアップとユーザビリティの向上を図ったとのことである。

『モンスターファームラグーン』 『モンスターファームラグーン』 『モンスターファームラグーン』

 最後のファームには、ブリーダーを支援してくれる“助手”が待っている。ゲーム開始直後は1人しかいないが、ゲームを進行させるに従い協力してくれる助手が増えていく。また助手にはそれぞれ専門分野(機能)が違うため、できることやモンスターとの関わり方も助手の人数で変わっていく。例えば助手メニューの一つに“ライセンス”というものがあり、これはブリーダー自身にも個性がつけられる機能だ。ブリーダーはバトル支援タイプ、育成支援タイプ、アイテム支援という大きく3つのタイプにわかれ、バトルだけではなく生活スタイルまで想定した遊び方も、提案していきたいと高崎氏は述べた。

 さらにコミュニティ促進を目的にとしてギルド単位で入れるギルドファームもあり、頑張ればファームを拡張できるしメンバーは恩恵に預かれる。

『モンスターファームラグーン』
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▲メンバーみんなで集まれるギルドファームの存在はうれしい。使える機能を増やすべく、メンバー全員で貢献しよう。

 これ以外のゲーム内要素として、育てたモンスターとともにPvPにチームで参加できる大会システムを紹介。大会は定期開催とGM主催のイベント形式で行う予定だ。新しい島の発見、海のイベントなど『モンスターファームオンライン』の世界そのものにも拡張性があるようだ。また「サービス時にはこれ以外にもいろんな仕掛けをほどこしてあります」と、高崎氏は述べた。

 一方ゲーム外のプレイヤー向けサポートには、公式ブログと公式Wikiをオープン。事前にWikiやブログを解説したプレイヤーには、オフィシャルブログ用スキン、ガジェットや正式サービス時のスペシャルアイテムプレゼントといったメリットがある。ランキングやギルド大会、モンスター自慢大会といった大会を中心をしたイベントも公式ブログなどを通じて実施する予定だ。

『モンスターファームラグーン』 『モンスターファームラグーン』 『モンスターファームラグーン』

 現在の開発状況はバランス調整やデバッグの段階に入っており、既報の通り11月26~28日まで先行ベータテストを実施。テスター10,000名を先着順で募集している。オープンベータテスト及び正式サービスについては未定で、ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金となる。

Published by Gamepot Inc. ©TECMO,LTD.2009

データ

▼『モンスターファーム ラグーン』
■メーカー:テクモ/ゲームポット
■対応機種:PC(OS:WindowsXP/Vista)
■ジャンル:SLG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:未定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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