2009年11月5日(木)
アニメ『イヴの時間』が、2010年春に東京・池袋テアトルダイヤと大阪・テアトル梅田で、劇場公開されることが明らかになった。
『イヴの時間』は、2008年8月より配信が始まったWebアニメ。全6話からなる物語が約2カ月間隔で配信され、各公式配信サイトによる総視聴回数が全6話で300万回を超えた人気作品だ。
作品の舞台となるのは、アンドロイド(人間型ロボット)が実用化されて間もない世界。アンドロイドを便利な道具として利用していた主人公の高校生・リクオが、“人間とアンドロイドを区別しない”というルールを掲げる喫茶店“イヴの時間”とかかわることで、ロボットへの思いを変えていく過程が描かれていく。
劇場版の映像は、新作シーンが加えられた“1st. シーズン完全版”になっているという。Web配信版を楽しんでいた人も、今回のニュースで初めて興味を持った人も、来春の劇場公開を楽しみに待っていてもらいたい。また、今回のニュースにあわせて到着した吉浦康裕監督のコメントを以下に掲載したので、チェックしておくといいだろう。
『イヴの時間』は、古典SFともいえる“人間とアンドロイドの関係”を日常生活の目線で描いた物語です。“彼ら”は便利な道具である一方、人間そっくりな外見から単純に家電として割り切れない存在でもあります。そんな彼らとどのように接するべきか……そんな思春期のモヤモヤを、等身大の高校生の視点で描いたのがこの物語です。 主人公のリクオは、不思議な喫茶店“イヴの時間”でのいくつかの体験(ある時はミステリー、またある時はドタバタ喜劇)を通して成長していきます。もしかすると彼のたどる道は、現実の私たちが他者とつながり、悩み、時に傷つけあい、それを乗り越えて相手を受け入れていく過程と同じなのかもしれません。この物語を観てくれた方の心を、少しでも動かせることを切に願っています。 |
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■劇場版『イヴの時間』