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2009年11月6日(金)

日本代表ギルド優勝への道のり――『RWC2009』対戦レポート(後編)

文:電撃オンライン

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■日本はそもそも注目ギルドではなかった? 上位ギルドへのインタビュー

 さて、ここから先は、最後にお別れパーティの席でメディア向けに行なわれた、上位3ギルドによるインタビューをお伝えしよう。

●3位:タイ代表ギルド

『RWC2009』

 大会を終えての感想として「3位という結果には少しガッカリしていますが、ベストを尽くしたと思います」と述べたギルドマスター。日本ギルドとの対戦については「日本代表ギルドはプレイヤースキルも戦術もとても優れていた。こちらはチェイサーを使うプランA、アサシンクロスとスナイパーを使うプランB、さらにプランCを事前に用意していたが、日本がどんな戦術を用いてくるのか、試合が始まるまで分かりませんでした」とのこと。本大会では多くのギルドがチェイサー&ウィザードのストームガストを使ってくるのは分かっていたため、瞬間最大火力をいかすスナイパーとアサシンクロスの組み合わせは新しい戦術として自信もあった。しかし上段と下段に分かれ行動可能範囲も狭いマップTYPE2で、「絶対日本も下段に降りてくる」と予想していたため、対日本戦では使わなかったらしい。また、2本目の試合はタイもかなり日本チームを追い詰めほとんど勝ちにいっていたが、「最後の最後でタイのチャンピオンがクラウンの寒いジョークで凍結してしまった。それさえなければ勝てたのに……。Bad Luckだ、あれがなければ阿修羅覇凰拳は決まっていた」とだいぶ悔しそうにコメントしてくれた。

●2位:フィリピン代表ギルド

『RWC2009』

 RWC2009に向けて11ヶ月、つまり前回のRWC2008直後から練習を積んできたフィリピン代表ギルド。1週間に2回ほどネットカフェ、メンバー以外の友人も、ときには20人も集まって練習したり本サーバでのプレイをしているらしい。ギルドマスターは「とりあえずは結果にハッピーだよ」「日本は景色も素晴らしく、この大会に参加できたことが嬉しい」と述べた。

 トーナメント中一番厳しい戦いだったのはどこ? と尋ねると「もちろん日本だよ」と笑って答え、さらに「決勝ではタイ代表ギルドと戦うことを最初から想定していたので、タイの試合内容しかチェックしていなかった」とのこと。どうも日本は過去の結果からライバル視すらされていなかったようだ……。

●1位:日本代表ギルド

『RWC2009』

 「去年、一昨年は苦い思い出しかないので、今年は優勝できて本当に嬉しいです」「ドラマのような展開でした」という日本代表ギルドのメンバー。今回の勝因について尋ねられると、ベストメンバーをしっかり揃えられたこと、そして過去2回の大会ではマップの形すらよく分からないところに放り出されたようなものだったので、本番と同じマップで練習を重ねられた環境が大きかったらしく、今回は練習の積み重ねがそのまま生かせた、とコメントしてくれた。

 また、トーナメントを通じて一番苦しかった戦いはタイで、あらゆる面でタイのプレイヤーは優れていると彼らのプレイを称えていた。最終戦でジプシーを投入したのは、会場のスクリーンに表示されるフィリピン側パーティメンバーのHPバーを見てVITステータスが低いと判断。スタンを狙ってのジプシーという選択だったようだ。日本代表ギルドのメンバーは来年から全員社会人となるため、主軸となるメンバーが全員が都合をあわせるのは難しくなるとのこと。とは言え、世代交代はまだまだ早い。日本の『RO』PvPの水準を引き上げるためにも、彼らにはこれからも頑張ってほしい。

『RWC2009』 『RWC2009』
『RWC2009』 『RWC2009』
▲食事と記念撮影で1日の緊張をほぐしている、各国選手たち。来年も会えるといいですね!

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データ

▼『ラグナロクオンライン』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2002年12月1日
■プレイ料金:1,500円(税込)/30日

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