News

2009年12月7日(月)

長く愛される定番メニューを目指して! 『マーボーカレー』が商品化されるまで

文:電撃オンライン

前へ 1 2 3

■味だけでなく、パッケージにもこだわりが!?

『マーボーカレー』 『マーボーカレー』

――パッケージはどのように決まったのでしょうか?

馬場:パッケージはですね、ものすごい数をご用意いただきました。アジア、中華風のものから、インド風のもの、そしてキャラクターが描かれているものなどなど、いろいろ吟味させていただきました。こちらとして重視したかったのは、「新しい商品!? マーボーカレー!?」と、すぐ手にとりやすいデザインやパッケージであること。『テイルズ オブ』シリーズのファンの方は、情報を知れば購入いただける方も多いと思うんですが、主婦の方やOLの方も手に取れるようなパッケージにしたいと想いがありました。

――パッケージの前面にキャラクターの姿が見えませんからね。

馬場:もちろん、主人公のアスベルやヒロインのソフィをあしらったものもご用意いただいたんですよ。シリーズファンの方々は喜んでいただけると思うんですが、幅広い方に届けるならマーボーカレーという商品を前に出す。パッケージは商品の顔なので、店頭に並んだ時にごちゃごちゃしているものではなく、鮮麗されていて、「マーボーカレー」という言葉と絵が飛び込んでくるものがいいと考え、こういうデザインにしていただきました。

 あとは、ハウス食品さんの方でも、1つの定番商品として売っていきたいという、ありがたい思いも聞かせていただいていた。キャラクター押しで行ってしまうと、企画物で終わってしまう。そういう意味でも、食そのもので勝負しようと!

青木:マーボーカレー商品化の情報が出た時に、マーボーカレーという響きがファンだけでなく一般の人にもささった。それはマーボーカレー自体の商品力の高さだと思うんですよ。気になった人が買いやすいようなパッケージで、裏面を見ると『テイルズ オブ』に登場していることがわかり、ゲームにつながる。山口さん、船越さんには苦労はしていただいたと思うんですが、目立つパッケージになったと思います。

『マーボーカレー』

馬場:青木には、「情報を載せられるところは確保してね!」とチクチク言っていました(笑)。

山口:このデザインは、食品メーカーの人間からすると、まず外すと思うんですよ。ゲームのキャラを出しつつ、味をイメージしたデザインになると思っていたんですよ。でも、「このデザインが、『テイルズ オブ』シリーズのイメージもありつつ、新しさもあるんですよ!」ということだったので、「馬場さんがそう言うんやし、候補にいれとくか」って。

(一同爆笑)

青木:えええ! そうだったんですか(笑)

山口:(笑)。でも、男女、若い人から年齢層の高い人にリサーチをかけたたら、このデザインがダントツで人気でしたね。

――食品メーカーの立場から見た時に、このデザインを外す理由はなぜですか?

船越:このマーボーカレーの文字から、味とか美味しさがイメージとして出てこないんですよ。オシャレな感じはするんですが、味がわからず無機質なイメージを与えてしまうと考えるので、外すことが多いですね。

山口:非常に反省させられましたね。「時代の流れは違うな」と(笑)。でも、それがわかっただけでも、やってよかったかなって。

(一同笑)

『マーボーカレー』

――オープン価格ということですが、市場価格はだいたいどれくらいになるのでしょうか?

船越:高いと感じるような値段ではありません。200円を割る市場価格になると思います。

山口:高く設定して特化した人にだけ届くのではなく、幅広い層に届く商品にするということで、いろいろな方々に協力していただき、この値段帯に落ち着きました。コラボ商品は高くなることが多いんですが、努力しています。

――レギュラー商品として発売することは決定しているのでしょうか?

山口:12月7日にまず発売し、その後2月以降についてはレギュラー商品として定着を狙っていく予定です。パッケージに関して、このまま行くかは現在検討中ですね。

馬場:『テイルズ オブ』シリーズのリリースは続いていくと思いますので、我々としては何らかの情報を載せられたらとは思っています。

――普通の主婦の方が購入して、ゲームの情報が載っていたら子どもに聞くと思って広がると思うんですよね。

森川:そうですね。あとは、学生時代に遊んでいた人が購入して、またプレイしていただくとか。そういう新たな流れができればと思っています。

■オススメの食べ方、そして改めてマーボーカレーの魅力を説明!

――レトルトカレーは、一手間加えると、より一層おいしくなるというイメージがあるんですが、さらにおいしく食べる方法ってありますか?

船越:もっと辛いのがお好みの方であれば、ラー油を入れると辛みが増します。花椒(中国原産の山椒の仲間)や山椒でアレンジをしてみてもいいかと。

山口:カレーって味が濃いので、ちょっと入れたくらいでは効いてこないんですよ。効くくらい入れると結構な量になるので気をつけてください。

『マーボーカレー』

――なるほど。では最後に、マーボーカレーのウリについて教えてください。

船越:世の中に実在しないメニューを、おいしく作り上げたことが大きいと思います。そして麻婆豆腐が好きな人も、カレーが好きな人にも、おいしさを感じていただけるようなバランスは苦労しているので、食べて確認していただければと。

山口:あとは、先ほども話しましたが豆腐ですね。そこは苦労しているので、一度見ていただきたいですね。

馬場:味の方はハウス食品さんが作り上げているので、食べた方は満足していただけるんではないかと。マーボーカレーも楽しんでいただきつつ、『テイルズ オブ グレイセス』もスタッフ1人1人が一生懸命作っているので、ぜひプレイしてください!

青木:実際に麻婆豆腐とカレーを家で同時に作るのは大変。昨日の夜のカレーが余っていて、今日は麻婆豆腐というなら別ですが(笑)。しかし、このマーボーカレーなら、気軽に楽しめます。そして、本当においしいんですよ。だから、マーボーカレー自体のファンになっていただければ、我々としてもハウス食品さんに企画を持っていった甲斐があります。お客さんに喜んでいただければ、一番いいですね。あと、YouTubeで展開している弊社公式チャンネルにて、マーボーカレー試食風景を収録したバンダイナムコゲームスPodcastingマガジン2009を試聴できるので、ぜひご覧ください!

山口:1つ心配なのは、歴史が長いのでプレイヤーの人がそれぞれ思っているマーボーカレーの味があると思うんですよ。その味と違っていた時に「これじゃないぞーー!」という声がこないか不安ですね(笑)。

――でも、カレーは家によって味が違いますからね。ハウス食品さんのマーボーカレーは気軽に食べられるものであって、「オレの作ったほうがいい!」という人や味にぶれがあるという人がいても、逆に不思議ではないとも思います。

森川:1年間かけたものが商品化されるという、ハウス食品と弊社の思いが詰まっています。ゲームのファンの人にはもちろん、ゲームも知らない人にも食べてもらい、マーボーカレーを好きになっていただけばと思います。ゲームの中ではキャラクターがマーボーカレーを食べてヒットポイントを回復し、実際に遊ばれている人はこのマーボーカレーを食べて、体力と気力を回復させる。そういう流れになっていただければ幸いです。

馬場:きっと、お2人もゲームをプレイしていただけるんですよね?

山口船越:(見つめ合う2人)

船越:イベントを見なきゃいけませんからね。……中盤ですよねえ、自信ないなあ。

山口:ワハハハハハ。まずは、ゲームのやり方から教えてもらわないと。コレは激しくボタンを動かすんですか?

青木:お電話いただければ、いつでもお教えします!

――ハウス食品さんのお2人はこれまでゲームに夢中になったことは?

山口:『マリオ』とか『パックマン』などは遊びましたね。『パックマン』は台に100円玉を積んで(笑)。

船越:『ギャラクシアン』とかを、中学のころまでやっていましたね。東京ゲームショウで『テイルズ オブ グレイセス』をやらせていただいたんですが、難しかったのでイベントまでたどり着けるかどうか(苦笑)。でもチャレンジはしたいです。

――ゲームのプレイも頑張ってください。本日はありがとうございました!

『マーボーカレー』
開発までの経緯やその熱意を語ってくれた5人。Webやテレビでとり上げられるたびに話題となる『マーボーカレー』は、本日12月7日に発売!

(C)いのまたむつみ (C)2009 NBGI

データ

▼『マーボーカレー<コクの中辛>/<まろやか中辛>』
■発売元:ハウス食品
■発売日:2009年12月7日
■価格:オープン
▼『テイルズ オブ グレイセス』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:Wii
■ジャンル:RPG
■発売日:2009年12月10日
■価格:7,329円(税込)
 
■『テイルズ オブ グレイセス』の購入はこちら
Amazon

関連サイト

前へ 1 2 3