News

2009年12月7日(月)

5人のセーラー戦士が集結! 『美少女戦士セーラームーン』イベント開催!!

文:電撃オンライン

 TVアニメ『美少女戦士セーラームーン(以下、セーラームーン)』のDVD-COLLECTIONが、新パッケージとなって12月11日に発売される。これを記念したスペシャルイベントが、12月6日に東京・秋葉原UDX THEATERで行われた。

 このイベントには、月野うさぎ役の三石琴乃さん、水野亜美役の久川綾さん、火野レイ役の富沢美智恵さん、木野まこと役の篠原恵美さん、愛野美奈子役の深見梨加さん、アニマックスが主催する“第2回アニソングランプリ”で優勝しデビューを果たしたカナダ出身の女性アーティスト・HIMEKAさんが出演。司会は、セーラームーンのコスプレをしたグラビアアイドルの喜屋武ちあきさんが担当した。

 イベントは、まずセーラームーンの衣装に身を包んだ喜屋武さんが登場してスタート。『セーラームーン』の大ファンだという喜屋武さんは、「セーラームーンが呼ばれて振り向くアイキャッチが大好き」と話し、持参した“ムーンスティック”を使い、セーラームーンの必殺技“ムーンヒーリングエスカレーション”を披露した。

『美少女戦士セーラームーン』
▲セーラームーンの衣装に身を包んだ喜屋武さん。必殺技のポーズもバッチリ決まっていた。

 続いてステージに、HIMEKAさんが登場。『セーラームーン』のOPテーマ『ムーンライト伝説』を抜群の歌唱力で歌い上げた。また、HIMEKAさんは『セーラームーン』で日本のアニメに興味を持ったそうで、自身にとってとても大切な作品であると告白。「当時の私は15歳で、うさぎちゃんたちは14歳。年が近くとても共感できたんです。私もセーラー戦士のように銀河を救いたい」と話していた。

『美少女戦士セーラームーン』
▲HIMEKAさんは『セーラームーン』のカードを集め、それで日本語を覚えたらしい。HIMEKAさんはこの後、自身の新曲『果てなき道』も披露していた。

 そしていよいよ、おなじみの変身BGM&セリフとともに、ステージに三石さんらが登場した。「久しぶりに『セーラームーン』という括りで他の戦士の皆さんと同じ場にいられて興奮しています(三石さん)」、「5人が同じステージに立てるのは数十年振りで、楽屋もにぎやかでした。楽屋にいる時からすごく楽しかったです(久川さん)」、「このイベントは、なんと1,800通以上の応募があったそうです。皆さんとお会いできてとてもうれしいです(富沢さん)」、「仲間の戦士に会えること、皆さんに会えること、本当に楽しみにしていました(篠原さん)」、「『セーラームーン』が終わってから時間は立っているんですが、楽屋に入った時に時間を戻されました。私たち、すでに思い出話でクタクタです。ここからは、皆さんとともに思い出話に花を咲かせたいです(深見さん)」とそれぞれ今の心境を語り、『セーラームーン』としての久しぶりのイベントを心待ちにしていた様子だった。

『美少女戦士セーラームーン』
▲集まった5人のセーラー戦士に、喜屋武さんも観客も大興奮。

 ここで、事前にファンから募集していた“(第1期シリーズで)思い出に残るエピソード”が発表された。ここで選ばれたエピソードは、まず1位がDDガールズとセーラー戦士たちが死闘を繰り広げる第45話“セーラー戦士死す!悲壮なる最終戦”と、最終話である第46話『うさぎの想いは永遠に!新しき転生』の2話。2位には四天王の1人・ネフライトと大阪なるの切ないエピソードが描かれる第24話“なるちゃん号泣!ネフライト愛の死”がランクインした。その後は3位が第34話“光輝く銀水晶!月のプリンセス登場”と第35話“よみがえる記憶!うさぎと衛の過去”、4位が第1話“泣き虫うさぎの華麗なる変身”、5位が第25話“恋する怪力少女、ジュピターちゃん”と続き、ファン納得の順当な結果に。イベント終了後、この中から第25話と第34話が上映された。

『美少女戦士セーラームーン』

 これを受けて、三石さんらも思い出に残るエピソードを披露。三石さんは、「今紹介されたどのお話も大好きで、ネフライトの話なんか今見ても泣いちゃいます。私はやっぱりセーラーサターンが出てきた『S』のラストが好きですね。サターンが力を発動させて敵(マスター・ファラオ90)を倒そうとするところで、うさぎがほたるちゃんを助けようとして叫ぶシーンがあるんです。あのシーンは役が降りてきたようで、心から泣き叫んでセリフを言えました。とても思い出深いエピソードですね」と、懐かしそうに振り返っていた。

 久川さんが挙げた思い出のエピソードは、シリーズディレクターの佐藤順一さんが、“アサトウ監督”という名前で出演していたという第21話『子供達の夢守れ!アニメに結ぶ友情』。実際に佐藤さんにも赤ちゃんが生まれていたらしく、劇中の“アサトウ監督”も赤ちゃんを連れており、その赤ちゃんの声を、久川さんが担当したそうだ。

 富沢さんは「雄一郎が登場する話とか、四天王の話などいろいろあるのですが、霊感が強くて周りの人たちに恐れられ、友だちはフォボスとディモス(レイが飼っているカラス)しかいなかったレイちゃんが、うさぎたちと出会って変わるというエピソードが心に残っています」とレイ登場時のエピソードを挙げていた。「うさぎちゃんの持っている明るさにレイがひかれていく部分がとても好きです」と、レイを演じた富沢さんならではのコメントも。

 篠原さんは、5位にランクインしたまこと初登場となる第25話についてコメント。「最初に台本をいただいた時に、“薔薇のピアスの戦士”とすごくカッコイイタイトルが仮についていたんですけど、実際には“恋する怪力少女”になっちゃって「あれ~?」と思ったのを覚えています」と当時の裏話が飛び出した。

 深見さんは、「美奈子ちゃんは、よくコスプレをしていたような記憶があります。ナースとか幼稚園の先生とか。ムーンのコスプレをヴィーナスがしたこともあり、「おしおきよ」を言わせてもらったことが印象に残っています」とのこと。また、「私妖魔出身なんです」と、自身がセーラーヴィーナスとして出演する前に、セーラームーンたちが各エピソードで戦う敵キャラクター・妖魔の1人として出演したと暴露。これを受けて篠原さんも挙手し、「私も妖魔出身です」とカミングアウトした。深見さんが演じたのはリコーケーダー、篠原さんが演じたのはキュレネだそうだ。妖魔出身の戦士が2人いるという衝撃の事実が明らかになった。

 さらにここからは、『セーラームーン』ファン代表としてHIMEKAさんを交え、ファンから募った質問を三石さんらにぶつけていくことに。最初の質問は、「当時皆さんは、うさぎたちのように5人で遊びにいくこともあったのですか?」といった内容。5人は深見さんが「クラスメートな感じ」と話す通り、プライベートでもよく遊びに行ったこともあるそう。富沢さんの家で唐突にクリスマスパーティを開いた時のエピソードでは、「掃除とか全然していないから汚いからね! って(富沢さんが)言っていたのに、部屋に入ってみるとモデルルームみたいにキレイだったんですよ!」と久川さんが興奮気味に告白。「みんなが来ると思っていなかったから何も用意していなかったのって言いながら、キャビアが出てきたんです(笑)」と驚きのエピソードも披露され、富沢さんは「美智恵さんの家に行くとキャビアが出てくる。常識です」などと周りからいじられていた。

 「仲よくなったキッカケなどはありますか?」と喜屋武さんから聞かれた三石さんは、「シナリオ上でキャラクターたちが近付いていくにつれて、私たちの中でも信頼関係ができていったのだと思います」と、キャスト陣のプロ意識が高かったことに触れていた。“イベントでの思い出”については、5人で企画・運営したグループ“ピーチヒップス”についてコメント。「振り付けも自分たちで考えて、それぞれの家に集まって練習したんです(三石さん)」だそうで、3,000枚のポスターに5人全員で直筆のサインを入れたというエピソードも明かされた。また、富沢さんからは『セーラームーン』の舞台・麻布十番で5人そろって写真を撮ったという話題が。「5人の中では、富沢さんがチームリーダーのような感じなんですね」と喜屋武さんに言われた富沢さんは、「一番年上だったからです」と恐縮。また「5人の中での役割などはありますか? ボケ担当のような……」と振られると、真っ先に久川さんが“ボケ担当”として挙げられた。周りから“ボケ担当”についてツッコミを受けた久川さんは「振り付けを覚えるのがニガテで、自分だけ違う手を上げたり、違う方向に行ったりとかしていたんです」と話し、5人は『ムーンライト伝説』や『Moon Revenge』の振り付けなどについて語り合った。

 また、HIMEKAさんが『セーラームーン』を見ていたように、世界中で『セーラームーン』が放映されていることに喜屋武さんが触れると、深見さんから「『セーラームーン』が放送されている地域の方が、オリンピックの参加国より多いらしいんです」と驚きの事実が。深見さんは「原作の武内直子先生が、“夢は世界征服”とおっしゃっていたんですけど、まさに世界征服してしまってすごいなと思いますね」とうれしそうに話していた。

 最後の質問は、『セーラームーン』を通して、楽しかったこと、つらかったこと、変わったなと思ったことについて。5人が1人ずつ『セーラームーン』に対する想いを語った。5人のコメントは次の通り。「人生は『セーラームーン』のお陰で変わったと思います。『セーラームーン』をやったから仕事が広がったと思いますし。今仕事をしていて、若いスタッフに「子どものころ見ていました」と言われると、2度美味しいなーと思います。私の人生の中の宝物になっていますね(三石さん)」、「子どもたちがこれほど夢中になってくれるようなアニメって『セーラームーン』が初めてだったので、うれしかったですね(久川さん)」、「『セーラームーン』の役をいただくまで10年ほどお仕事をしていたのですが、これほどネームバリューのある作品に出会えたのは、それまでの人生で初めてでした。プロフィールを書く時には、『美少女戦士セーラームーン』、これなしには私はあり得ない代表作ですね。現場でみんなに「『セーラームーン』見ていました!」と言われるのが本当にうれしいです(富沢さん)」、「辛かったことは特になかったですね。すべてのことが自分の中に蓄積されていますし。よかったことばかりだと思います。あれだけ濃密にスタッフやキャストたちとかかわり合いになれることって今はあまりない気がするので、幸せな時代に幸せな作品に出会えたなと思いますね(篠原さん)」、「この作品を通して山のようにイベントをやっていたので、生本番に強くなりましたね。あとは、誰もが知っている代表作ができたのもありがたいことだと思います。未だに結婚式などでも変身させていただいています(笑)」。

 最後は、キャストを代表して、来場者に三石さんからメッセージが贈られた。三石さんは「今日、この場に皆さんとこうして一緒にいられることを、本当にうれしく思います。月野うさぎちゃんは泣き虫でドジで、戦いでもすぐ逃げ出すような女の子ですが、最後には友だちや愛する人たちのために戦います。これを見ている子どもたちが、そんなに無理に頑張らなくてもいいのかなとか、そんなにいい子でなくてもいいのかな、でもやる時にはやるぞとなんとなく感じてくれるとうれしいですね。そしてその時には、仲間たちや愛する人が助けてくれるよと思ってくれればいいですね。『セーラームーン』は、役者さんたちや、当時絵を作ってくれたスタッフの皆さん、監督、シナリオライターさんなど、大元にある武内直子さんの原作に、パワーのある輝いている星たちが集まってでき上がった作品です。今見ても全然古くないし、宝箱のような作品ですので、大人も子どもも一緒になって見てほしいと思います」と締め括り、セーラー戦士5人が一堂に会するというファン感涙のひと時は、盛大な拍手の中幕引きとなった。

『美少女戦士セーラームーン』

(C)武内直子・PNP・東映アニメーション

■『『美少女戦士セーラームーン』DVD-COLLECTION』発売記念 スペシャルイベント概要
【日時】2009年12月6日17:00~(開場16:30)(※終了)
【場所】UDX THEATER
【入場料】無料
【参加方法】11月1日から始まるアニマックスでの一般募集に応募するか、東映ビデオ&東映アニメーションのオンラインショップで『『美少女戦士セーラームーン』DVD-COLLECTION Vol.1』を11月3日までに予約し、特別優先招待に応募する(抽選で20名)。

データ

▼『『美少女戦士セーラームーン』DVD-COLLECTION Vol.1』
■発売元:東映アニメーション・東映ビデオ
■販売元:東映
■品番:DSTD03191
■発売日:2009年12月11日
■価格:12,600円(税込)
 
■『『美少女戦士セーラームーン』DVD-COLLECTION Vol.1』の購入はこちら
Amazon
▼『『美少女戦士セーラームーン』DVD-COLLECTION Vol.2』
■発売元:東映アニメーション・東映ビデオ
■販売元:東映
■品番:DSTD03192
■発売日:2010年1月21日
■価格:12,600円(税込)
 
■『『美少女戦士セーラームーン』DVD-COLLECTION Vol.2』の購入はこちら
Amazon

関連サイト